フリー の商品レビュー
350ページのハードカバー単行本。 通勤電車で読むにはちょっと辛いので、海外出張の機内で一気読み。 明快な論理と説得力十分の書きっぷりに舌を巻いた。 本書を手に取るまでは、今の時流にのったあまり良くない意味での”ノリノリ”の一冊だろうという勝手な印象をもっていたが、実はフ...
350ページのハードカバー単行本。 通勤電車で読むにはちょっと辛いので、海外出張の機内で一気読み。 明快な論理と説得力十分の書きっぷりに舌を巻いた。 本書を手に取るまでは、今の時流にのったあまり良くない意味での”ノリノリ”の一冊だろうという勝手な印象をもっていたが、実はフリーという形態を活かしたビジ ネスの歴史は長いということを丁寧に書いているところから始まる。 ここでまず好感度アップ。 そこから、テクノロジー(情報処理能力、記憶容量、通信帯域幅)の限界費用がどんどん下がっているネットと、フリーの関係へと展開する。 説得力十分でお見事。 途中引用する様々な例え話や、フレーズも興味深いものばかり。 米や小麦と違って、育てやすくタンパク質が豊富なトウモロコシを主食とする文化は、近隣の部族を頻繁に攻撃していたという「トウモロコシ経済」を例にした説明は至極明快。 さらに、その明快な例え話の中に「無料の本当の魅力は恐れと結びついている」なんていうフレーズが出てくるなど、読者のハートをがっちりつかむ術にも長けて いる。この著者は本当に筆が立つ。 このフリーを活かして成功している企業の一つにグーグルがあるが、ヘタなグーグル本を読むより本書を読む方がグーグルのすごさがよく分かる。特に「注目経済」と「評判経済」から成る「非貨幣経済」について触れた第12章が象徴的。 それにしても、こういう本はやっぱりアメリカ発なんだな。
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フリーにしたことで利益を得られた事例を集め、紹介している。ちょっと古い本と思っていたが、日本人にとっては新しい本かも。最近始まったと思っていたサービスがあたりまえのように解説読み終わったで出てくる。最後に、シェアまで同梱されていたとはびっくりした。電子書籍のフリー版を読了。
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なぜ多くの人に読まれたのか分からない。 それまで誰も口にしたことがないことを本にまとめてくれたから、皆あたまの中にあったモヤモヤが解消されたのかな。
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10年近く経ってから読んでみると、 既にネットフリックスの存在に言及しているくだりがあり、 その先見性にちょっと驚いた。 ちなみに、申し訳ないが、和訳が読みづらい。
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デジタル経済では、アトム商材と異なり、ビット商材はあたかも万有引力にしたがうかのごとく価格はフリー(無料)に向かう。,潤沢と稀少の狭間で、いかに利益をだすかが課題。,「フリー」は必ずしも法則といったものではなく、成功者ばかりがいる訳ではない。,しかし、今後のフリーに対応していくこ...
デジタル経済では、アトム商材と異なり、ビット商材はあたかも万有引力にしたがうかのごとく価格はフリー(無料)に向かう。,潤沢と稀少の狭間で、いかに利益をだすかが課題。,「フリー」は必ずしも法則といったものではなく、成功者ばかりがいる訳ではない。,しかし、今後のフリーに対応していくことは必須となるだろう。,,図書館で借りました。,
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ワイヤード・ベスト5(以下引用):「ロングテール」の言葉を生み出し時代の寵児となった現『WIRED』編集長の目下の最新作。「フリー」「フリーミアム」など、時代を読み解くキーワードをつくるセンスは何をおいても抜群。 ※全体で5位 ※ワイヤード文化1位 ◆ユーザーからのコメン...
ワイヤード・ベスト5(以下引用):「ロングテール」の言葉を生み出し時代の寵児となった現『WIRED』編集長の目下の最新作。「フリー」「フリーミアム」など、時代を読み解くキーワードをつくるセンスは何をおいても抜群。 ※全体で5位 ※ワイヤード文化1位 ◆ユーザーからのコメント 「フリー」からは無料より自由というイメージ。無料はむしろ縛られそうで怖い/iPhoneで無料で読んだけどなかなか面白かったよー/この本は、WEBを生業にするうえで凄く勉強になりました/ビジネスに対してのサードアイが開く書。(多分言い過ぎだ)/「人はお金よりも感謝を重視する」とか、よい指摘が沢山/やはりこの本はエポック/現代は単に共通の価値があるのではなく、多様な個人に対して価値を創造していく理由付けの時代 ¥ mmsn01- 【要約】 ・ 【ノート】 ・
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読み応えあった。 前半はアメリカの昔の話なので取っ付きにくいけど終盤は最近の話なので身近に感じられて勉強になった。 また自分のビジネスにも参考になった。
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無料をビジネスにどう組み込むかについてはまだまだ高度な戦略思考が必要とされる。気になっていたが、やはり読んでおいてよかった。
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店頭に並んでいることきにはなったものの、その当時はBtoBがメインだったのであまり関係ないと思って読まなかった。今更ではあるが、BtoCには大きく関わってくる内容ということで、読んでみた。 ところで本書の著者は、「ロングテール」の著者だったのね。知らなかった。 「どうしてグーグル...
店頭に並んでいることきにはなったものの、その当時はBtoBがメインだったのであまり関係ないと思って読まなかった。今更ではあるが、BtoCには大きく関わってくる内容ということで、読んでみた。 ところで本書の著者は、「ロングテール」の著者だったのね。知らなかった。 「どうしてグーグルではフリーがあたりまえなのだろう。なぜなら、それが最大の市場にリーチして、大量の顧客をつかまえる最良の方法だからだ。シュミットはこれをグーグルの『最大化戦略』と呼び、そのような戦略が情報市場の特徴になるだろうと考えている。その戦略はとても単純だ。『何をするにしても、分配が最大になるようにするのです。言いかえると、分配の限界費用はゼロなので、どこにでもものを配れるということです。』」 「お金を稼ぐ方法として、ウェブの発展に合わせて成長するやり方をみつけているからだ。…そのため、グーグルのつくり出すほとんどの製品は、無料の無線アクセスから無料の記憶容量まで、多かれ少なかれインターネットの使い道を広げようとするものだ。 こうした関連製品を、経済学者は『補完財』と呼ぶ。…グーグルにとって、オンラインにあるものはなんでも、メインビジネスの補完財と見ることができる。…そのすべては、グーグルが新しい製品を開発し、広告を売るときに役立ちうるのだ。」 このような縦につながるストーリーを戦略として構築したいものである。もちろんオンラインではないものは難しいし、一朝一夕に思いつくものでもないだろうが、このような「フリー」は常に意識されるべきテーマであると思う。
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発売当初に、父に購入してもらったものの、 長きに渡り積読状態だったものを読了。 ものすごく面白い一冊。 若干時間が経っているものの、今にも通じるエッセンスが詰まっている。 もっと早く読んでおくべきだった。 日本語版解説のところに、 本書のポイントがコンパクトにまとめられており良い...
発売当初に、父に購入してもらったものの、 長きに渡り積読状態だったものを読了。 ものすごく面白い一冊。 若干時間が経っているものの、今にも通じるエッセンスが詰まっている。 もっと早く読んでおくべきだった。 日本語版解説のところに、 本書のポイントがコンパクトにまとめられており良い。 また、外国語の本の訳書にも関わらず、 冗長になり過ぎず非常に読みやすかった。 ~メモ~ (1)貨幣市場 ①直接的内部相互補助 ②三者間市場 ③フリーミアム (2)非貨幣市場
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