フリー の商品レビュー
日々日常で思っていた疑問、 「どうしてこんなにすごく便利で使えるものが「無料」なの?しかもネット上ではそんなサービスがたくさんあって、みんなが普通に使えるのこの社会って実は凄いことなんじゃない?」 こんな疑問をこの本では、たくさんの具体例をもって書かれているます。 最近僕のま...
日々日常で思っていた疑問、 「どうしてこんなにすごく便利で使えるものが「無料」なの?しかもネット上ではそんなサービスがたくさんあって、みんなが普通に使えるのこの社会って実は凄いことなんじゃない?」 こんな疑問をこの本では、たくさんの具体例をもって書かれているます。 最近僕のまわりで「無料」のものが増えたよな、と思っていました。 例えば、基本的にネットの中の情報は無料ですね。 そして、ネットに関わるサービス全体がほぼ無料。 僕の例で言えば、僕はメールの送受信では「Gmail」というアプリを使っています。 このアプリ、ほんと便利で使いやすい。 こんな便利なアプリを開発しようとしたら、どれだけの人と労力がかかったんだろうと思うと、このアプリが「無料」というのが信じられない。。。 だけど、もう今ではこれぐらいのアプリやサービスって、「無料」があたりまえなんですよね。 僕の職業は「設計」なのですが、Gmailを開発するのと同じだけの時間と労力を設計の仕事に置き換えたら、絶対に無料ではできないよな。。。 この本では、世の中に潤沢にあるものはどんどん「フリー」、いわゆる無料になっていく。 それはもう世の中の本流の流れで、特にデジタルの世界ではその流れが逆らいきれないストリームのように、周りの環境を飲み込んでいっている。 そのことが、ネットの世界で活躍する世界的なIT企業の名前と共に、実感として理解できるような本の作りになっています。 「フリー」という考え方。 これを僕の仕事でどう活かすかを考えだすと、どんどんこの本を読むのが難しくなっていくけど、こういう世界の先には、誰もが自由に「ビット」という情報を介して、自分の生活自体を「フリー」にしていって、 何者にも縛られない、真の「自由(フリー)」を得ることができたら、自分の嫌いなことをしてまでお金を稼いだり、仕事をしたりしなくてもいい世の中になっていくのかな? そんな楽観的な気分にもさせてくれるこの本は、今、現在を切り取る歴史書としてもうまく表現されていますね たいへん刺激的で面白かったです
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積んでた「MAKERS」読もうと思ったら、最初の50ページ読んでほったらかしてたこの人が寂しそうだったので、おとなしくこっちから片付けマス。ごめんフリー。 タダで成り立つビジネスの仕組みを、貨幣経済だけやなくて、ぱっと見分かりづらい行動経済学の観点から説明。Webコンテンツ系の...
積んでた「MAKERS」読もうと思ったら、最初の50ページ読んでほったらかしてたこの人が寂しそうだったので、おとなしくこっちから片付けマス。ごめんフリー。 タダで成り立つビジネスの仕組みを、貨幣経済だけやなくて、ぱっと見分かりづらい行動経済学の観点から説明。Webコンテンツ系の会社の時価総額が適当な理由も、何となく腑に落ちました。貨幣に換算した価値って、誰も正確なところは分かってへんのやろね、たぶん w インパクトあったんは、Webに飲み込まれた既存業界の成れの果てやなあ。例に上がってたのはアメリカの百科辞典市場。 ・1990年代までは、訪問販売のセールス部隊が中心(市場規模12億ドル) ・1990年半ばから、CD-ROM(MSのエンカルタ)が中心(規模は6億ドルに縮小) ・で、今はWikipediaとGoogle先生。 コンテンツの複製コストはほとんどタダやから、市場がほとんど消し飛んでしまうんやね。。。使てる人間は便利になって幸せやけど、既存業界にとってはまさに破壊的イノベーション(-_-;;; わたくし組み込みソフト屋さんの端くれですが、ローコスト側からはオフショアが順調に勢力拡大中。別方面からは「MAKERS」で思う存分語られるに違いない、オープンソース・ハードウェアの流れ、そしてプログラマいらずのモデル駆動開発。。。(デンソーでは既に実践されてるみたいやし) 10年先どころか5年先も読めへん世の中やけど、、、備えよう。
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「フリー」という(特に貨幣的フリーの)テーマで綴られる洞察はとても面白く、Webとそのコンテキストで生まれた新しい産業や社会の形(経済圏)に対するひとつの視点を提案している良書だと思った。 特に非貨幣経済と貨幣経済の変換における考え方と、そのアプローチの分析はとても面白く、これま...
「フリー」という(特に貨幣的フリーの)テーマで綴られる洞察はとても面白く、Webとそのコンテキストで生まれた新しい産業や社会の形(経済圏)に対するひとつの視点を提案している良書だと思った。 特に非貨幣経済と貨幣経済の変換における考え方と、そのアプローチの分析はとても面白く、これまで分散的に提案していたいくつかのビジネスモデルを評判や注目といった経済活動という形で再認識することができた。 また後半の章であったSFの「ルールを1つ変えたときに人間がどのような行動をとるか?」という見方はとても印象的で、個人的に好きなサーバーパンク系の作品なども、そういった視点で面白いと感じている部分があるのかと、別の客観的視点での考えをはせるきっかけになった。
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無料からお金を生み出すビジネスモデルについて、多くの例を挙げながら説明している。これには二通りあり、「潤沢さを価値にして伸びる企業」と「新たな希少を価値として伸びる企業」がある。
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タダほど安いものはない? だから、タダにしてしまえば、それ以上安くすることはない? この本、「\-」と印刷してある。さすがに「\0」ではない。1800円もする。 無料のルール ①デジタルのものは遅かれ早かれ無料になる。 ②アトム=モノも無料になりたがるが、そのスピードは遅い...
タダほど安いものはない? だから、タダにしてしまえば、それ以上安くすることはない? この本、「\-」と印刷してある。さすがに「\0」ではない。1800円もする。 無料のルール ①デジタルのものは遅かれ早かれ無料になる。 ②アトム=モノも無料になりたがるが、そのスピードは遅い。 ③フリー=無料はとまらない。 ④フリー=無料からもお金儲けはできる。 ⑤フリー=無料は市場を再評価する。 ⑥ゼロにする。 ⑦遅かれ早かれ無料と競い合うことになる。 ⑧ムダと思うものも価値がある。 ⑨フリーは別のものの価値を高める。 ⑩希少なものではなく、潤沢なものを管理する。 もう、CDの会社は儲からない。 アーティストにとっては録音された曲は無料でもいい。 ライブやグッズで儲け、その宣伝に無料の音源を使えばよい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
わかりやすい議題を取り上げているせいもあり、 論旨がつかみやすく、あっという間に読めた。 内部相互補助:一枚買ったら、一枚ただ。無料の恩恵を受けた人が払う 三者間市場:利用者はフリーの恩恵を受けるが、そこにある広告のものを買った人が払う。広告収入 フリーミアム:一部の有料会員がお金を払う。オンラインゲーム。時間のない人がお金で時間を買う。 非貨幣経済:無料で提供し、評判を買う。 無料で提供することで、知ってもらう。→ コンサートチケット、グッヅ販売などで収入を得る。 ビットの世界は、コストが限りなくゼロになるからこそできる。 ロングテールの世界では、商品棚は無限にある。 選択する必要はない。すべて載せることができる。 お金を払うというのは、選択を必要とするので、大きな障壁である。 たとえ1セントであれ。 無料情報の周りにコミュニティーを作り、ここのトピックスに助言する 人々が求めているものを設計し、基本機能を持つものは無料に 時間、技術、リスクに対する許容度よりもお金を払う人には、有料版を売る 海賊版はフリーの強制である。デジタルの世界では、もはやフリーにならざるを得ない。だからフリーで戦うモデルになる必要がある。 ビットの世界は、18ヶ月で半額にコストが下がる。 規模の経済が強く働くため、一人がちになる。 先に無料にしたものが市場をとり、規模を獲得できる。 リナックス:無料にすることで、会社などたくさん必要なところでは大きな差になる。 しかし、実際にはメンテナンスなどでお金がかかる。そこでお金が生まれる →メンテナンスが進む、機能が上がる。 オンラインゲームの世界 バーチャル製品の販売、会費、広告、不動産、商品 タンポポの種。 限界費用がゼロに近い場合は、種をまきまくる戦略の方が、勝つ可能性が高い。 海賊版のパラドクス 偽者が出回れば、商品は、コモディティー化して、 ブランドの価値がなくなり、新しいものを買う。 潤沢さから、新しい希少さが生まれる テキスト検索は、検索している人が何を求めているかわかる→テキスト連動広告を打てる。 一方、動画は、何を求めているかわからないので、広告収入かできない。 Huluは、テレビ番組を無料で提供している。 しかし、それは、何を放送しているかわかる→見たい人が何を診ればいいかわかるから、広告を特定できる。 1.デジタルのものは、遅かれ速かれ無料になる。 競争市場では、限界費用まで落ちる。 2.アトムも無料になりたがるが、力強くはない。 しかし、無料にすることでひきつけ、別の収益源を作り出すことはできる。 3.フリーは止まらない 法律や使用制限によってフリーを食い止めようとしても、 不正コピーなどが出回る、それをガードすることは正規の客への不評に つながる。フリーを取り戻す。 4.フリーからも稼げる 時間を節約するため、リスクを避けるため、 自分の好きなもの、ステイタスにに、お金を払う人がいる。 5.市場を再評価 何を売るビジネスか。席を売るのか、旅行ビジネスをするのか 6.ゼロにする 注目をお金に変える方法は必ず存在する。 7.遅かれ早かれフリーと戦う。 フリーになるか、価格差を埋められるだけ差別化するか 8.無駄を受け入れる 限界費用がゼロになっているものに気を払わない 9.フリーは別のものの価値を高める 潤沢さは、希少さを生み出す。 10.希少なものではなく、潤沢なものを管理する 資源が希少な世界では、資源は効果になるので、慎重に使う必要がある →従来型のマネジメント 資源が安い世界では、リスクは小さくなるので、沈む危険を考えなくていい。 むしろ速く失敗しろ!! フリーミアム ・時間制限:実行しやすい。そもそも使われない可能性がある ・機能制限:二つの製品が必要。バランスが難しい・ ・人数制限 ・顧客タイプによる制限 5%が負担すれば、回るようにコスト構造を目指す。 スポーツクラブは、「お金を払って、来ない人が多いほど儲かる」 くれば繰るほど、お金を返すようにしたら、一回の単価は飛躍的に下がる。。
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少し前にはやった本。でも読み応え十分。本来の目的はボランティアは対価の払われないFREEの経済という分野に入るかなと思い、卒論のヒント探しに読んでみた。 ボランティアを経済学的に考えるうえで、マズローの欲求に関しては何となくヒントがあるのでは?と思って考えていたけれど、かなりすっ...
少し前にはやった本。でも読み応え十分。本来の目的はボランティアは対価の払われないFREEの経済という分野に入るかなと思い、卒論のヒント探しに読んでみた。 ボランティアを経済学的に考えるうえで、マズローの欲求に関しては何となくヒントがあるのでは?と思って考えていたけれど、かなりすっきりした形で整理されていてよかった。 あとは、あのソーシャルゲームの会社がなんで5%とかの有料利用者で成立するかもいまいちわからなかったけどすっきり!!クリス氏あた良すぎ。すごい!!! そして自分でもフリーの経済、実験したくなってきました!!!
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フリー。僕にとって特に身近なのはyoutubeかな。 今までアニメとか映画とかDVD借りて見ていたものが無料でアップされている。すると、レンタルビデオ屋さんも客が減るし、テレビの視聴率が下がることでテレビの広告費も減りテレビ屋さんも収入が減る。おいおい、無料なんて誰にメリットがあ...
フリー。僕にとって特に身近なのはyoutubeかな。 今までアニメとか映画とかDVD借りて見ていたものが無料でアップされている。すると、レンタルビデオ屋さんも客が減るし、テレビの視聴率が下がることでテレビの広告費も減りテレビ屋さんも収入が減る。おいおい、無料なんて誰にメリットがあるんだって思った。 でも結局タダのものなんてなくて、テレビを広告に使っていた企業が、youtubeなどの広告にシフトしただけの話。その広告費でフリーになっている。しかも動画の種類がわかれば視聴者をある程度特定してCMを流すことができるし、リンクを押せばすぐに買ってもらうこともできるから企業にとっては投資する価値があると考えられる。 マーケティングの手法が変わりつつある時期に自分はいるんだなって思う。これをどう利用するか。
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潤沢と希少が相対する構図の中で、潤沢がフリーへと落ちていくことを万有引力の影響になぞらえて説いている。いわゆるビットに属するデジタルコンテンツがCPUやストレージ、ネットワークなどの際限のないコストダウンにより、その限界費用が限りなく0へ近づく原動力となっている。ビジネスは新たな...
潤沢と希少が相対する構図の中で、潤沢がフリーへと落ちていくことを万有引力の影響になぞらえて説いている。いわゆるビットに属するデジタルコンテンツがCPUやストレージ、ネットワークなどの際限のないコストダウンにより、その限界費用が限りなく0へ近づく原動力となっている。ビジネスは新たな希少を拠り所にしなければいけない(もしくは非貨幣価値から貨幣価値の錬金術を見つけなればいけないのだろう)。そういう意味で存在自体が希少であるところがアップルの強みなのかなとこの冬の読書シリーズを振り返り思った。
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「時間とお金の方程式」が特に良かった。大抵、若いころはお金が自由に使えずその代わり時間をたくさん持っており、年をとるに連れてだんだんとそれが逆転していく。直感だが、その需供曲線に似た線が重なる所に、大きな可能性があると思う。
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