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完全なる証明 の商品レビュー

3.7

50件のお客様レビュー

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2010/02/18

世紀の難問ポアンカレ予想を解いたペレルマンのお話です。 もう一冊よりももっと深くペレルマンを説明しています。 うまく説明できないので、また次回。

Posted byブクログ

2010/02/13

数学者ペレルマンについては、2008年あたりNHKで放映された番組で 興味を注がれた。(NHKオンデマンドでみられるのでどうぞ) その映像に映し出される風貌からは我々に差異を感じさせる。 外見は中身に比べれば、たいした差異でないことは既に分かっている。 我々にはまったく理解できな...

数学者ペレルマンについては、2008年あたりNHKで放映された番組で 興味を注がれた。(NHKオンデマンドでみられるのでどうぞ) その映像に映し出される風貌からは我々に差異を感じさせる。 外見は中身に比べれば、たいした差異でないことは既に分かっている。 我々にはまったく理解できない事柄について、理解し証明することができたらしいのだから。それはポアンカレ予想というもの。 ポアンカレ予想を証明したソビエト生まれユダヤ人のペレルマンはそれだけで魅力的な人なのだが、人間的な側面からも魅力的で奇異なる人であった。 彼のその人となりを知りたくて読んだのだが、ぼくは彼がこの世界にいるだけでとてもうれしく感じる。本当にうれしい。 人間でありながら、違う世界を見ることができているのだから。 それはたった一人特別な世界なのかもしれない。 でも数学というのは本当に不思議だ。世界そのものかもしれないな。

Posted byブクログ

2010/02/17

難問・ポアンカレ予想を証明した後、数学界から姿を消したペレルマンの半生を綴った評伝です。 著者はペレルマンと同時期に、同じくユダヤ人として旧ソ連下で数学のエリート教育を受けています。本人へのインタビューはないのですが、「天才」が育てた教育システムの背景が書き込まれており興味深いで...

難問・ポアンカレ予想を証明した後、数学界から姿を消したペレルマンの半生を綴った評伝です。 著者はペレルマンと同時期に、同じくユダヤ人として旧ソ連下で数学のエリート教育を受けています。本人へのインタビューはないのですが、「天才」が育てた教育システムの背景が書き込まれており興味深いです。

Posted byブクログ

2010/01/18

2010.01.17 朝日新聞に紹介されました。 ロシアの数学者グレゴリー・ペルマン氏の半生。 ポアンカレ予想の証明を成し遂げ、フィールズ賞を辞退したという経緯をもつとのこと。 読んでもわからないかもしれないけど、読んでみたい・・・

Posted byブクログ

2010/01/16

朝日新聞 土曜版 もっと本を再読ガイド 20100116 天才と奇行。世界的なロシアの数学者ペレルマンの評伝。現在は世間と隔絶、消息不明状態である彼の、それが天才特有の理解できない行為だとわかる。これが数学者なのかと人間味に共感させられる。

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2010/01/14

難しいから、解くのほとんど不可能じゃね?できたら1億円上げるよ!っていう数学の問題が7つある。そのうちの一つを解いたロシア人数学者に迫った本。迫った?そう、迫ったのだが、あくまでも、間接的に。なにせ、1億円はおろか、賞をうけることさえ拒否し、人との接触をたったのだから。 数学の...

難しいから、解くのほとんど不可能じゃね?できたら1億円上げるよ!っていう数学の問題が7つある。そのうちの一つを解いたロシア人数学者に迫った本。迫った?そう、迫ったのだが、あくまでも、間接的に。なにせ、1億円はおろか、賞をうけることさえ拒否し、人との接触をたったのだから。 数学の問題の側面からの本ではない。どう育ったか、どんな人なのかに焦点があてられる。興味深い。 教育に興味がある自分としては、ソ連時代の教育が面白い。画一的で、同じ人になるために教育されていたという。同じ内容を、同じ時に、同じように。 。。。え?日本?

Posted byブクログ

2010/01/11

一言で言うと、こういうことなのだろう。 「ペレルマンは、自身と数学の関係を守るために、自身の行動規範に適合しない矛盾だらけの社会との相互浸透を絶った。」 良くも悪くも、それを支援するような環境に恵まれ、行動規範を守ってきたのだ。

Posted byブクログ

2010/01/11

ポアンカレ予想についての本は沢山ありますが、これはそれを証明したグレゴリー・ペレルマンについての話であり、数学的な知識がなくても楽しめます。 ペレルマンは100年以上証明されずにいたポアンカレ予想を証明しました、しかし彼はフィールズ賞と100万ドルの賞金を辞退し数学界から姿を消し...

ポアンカレ予想についての本は沢山ありますが、これはそれを証明したグレゴリー・ペレルマンについての話であり、数学的な知識がなくても楽しめます。 ペレルマンは100年以上証明されずにいたポアンカレ予想を証明しました、しかし彼はフィールズ賞と100万ドルの賞金を辞退し数学界から姿を消しました。 なぜ賞を辞退したのか、数学を辞めるとまで言ったのかを理解するには彼の学生時代を知る必要があります。 彼は数学者として最も美しい姿なのかもしれません。 日本語版は、英語版に比べて「旧ソ連時代に生きたユダヤ人」「外界から守られた数学専門学校という世界」についてより詳しく知ることができます

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2011/08/07

ポアンカレ予想を証明したロシア人数学者ペレルマンの半生を描いたもの。トポロジーについてはほとんど出てこないうえ、著者もユダヤ系ロシア人という以外に特にペレルマンとの接点もなく、全面的に伝聞によって書かれている。髪も爪も伸びっぱなし。いつも茶色のコーデュロイのジャケットを着ていたと...

ポアンカレ予想を証明したロシア人数学者ペレルマンの半生を描いたもの。トポロジーについてはほとんど出てこないうえ、著者もユダヤ系ロシア人という以外に特にペレルマンとの接点もなく、全面的に伝聞によって書かれている。髪も爪も伸びっぱなし。いつも茶色のコーデュロイのジャケットを着ていたという奇人の伝記としては内容不足だし、ソ連(ロシア)の教育システムも過渡期の混沌の真っただ中にあったため、読んでいて今ひとつ入り込めない感じが強かった。「世紀の天才」レベルになると、やはりその才は小さい頃から群を抜いていて、最終的にはいかに不毛な環境でも、奇行が多くても、世に出てくるんだなぁという感じ。■彼はあまりにも才能に恵まれ、そしてあまりに孤独です

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2009/12/13

2000年にパリで開かれた数学者たちの会議「ミレニアム会議」 ここで7つの問題が提議された。それぞれの問題の解答に賞金100万ドルが掛けられた。 最初に解いたのは、ソ連生まれのロシアの数学者ペレルマン。 問題は「ポアンカレ予想」 しかしペレルマンは賞金の授与を拒否している。学会で...

2000年にパリで開かれた数学者たちの会議「ミレニアム会議」 ここで7つの問題が提議された。それぞれの問題の解答に賞金100万ドルが掛けられた。 最初に解いたのは、ソ連生まれのロシアの数学者ペレルマン。 問題は「ポアンカレ予想」 しかしペレルマンは賞金の授与を拒否している。学会での活動さえも止めてしまった。 作者はインタビュー拒否を続けるペレルマンに会うことなく周辺取材と作者本人の経験で話を進めていく。 ソ連の教育と社会の歪みも描写されていれ面白い。

Posted byブクログ