スコーレNo.4 の商品レビュー
早く読めばよかったと思いました。 古道具屋の長女として生まれ育った主人公の成長を描いてます。 器量が良くて自分にないものを持っている妹をうらやましく思う思春期。 自分に自信がなくて、それでもひたむきに仕事に向かっていく20代。 なんだか人ごとじゃないような気がして、 いいなぁ...
早く読めばよかったと思いました。 古道具屋の長女として生まれ育った主人公の成長を描いてます。 器量が良くて自分にないものを持っている妹をうらやましく思う思春期。 自分に自信がなくて、それでもひたむきに仕事に向かっていく20代。 なんだか人ごとじゃないような気がして、 いいなぁ、分かるなぁと思いながら読んでみました。 この本を読んでほしいっていう想いから 書店員さんが協力していろいろ展開していったっていうのは 分かる気がしました。 何回も読み直したいです。 古道具屋の家に生まれるっていうのに、少し憧れました。 目利きって格好いいですね。
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前半、根暗な主人公の心理描写で、なかなか読み進められず。後半から、徐々に動きが出てわくわくした。クライマックスのために、前半の丁寧な描写があったのね。今までのだめな自分も、誰かに、何かに繋がってるだよって励まされる本。
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とてもきれいな文章だという印象を受けました。 特に女性、(男女関係なく)兄弟がいる方は 共感できる点があるのではないでしょうか。 読後はとても爽やかな気分になりました。 気分が落ち込んでいる時に読みたい一冊です。
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古道具屋の3姉妹の長女が中学1年から社会人になるまでを丹念に描いている。 丁寧すぎて少しくどい部分もある。ティーンズハート系と恋愛小説の間って感じ。 ひとつ下の妹と自分を比較しいろいろ思い悩むのがベース。 同性のきょうだいがいたら何かしら感じるところがあるかもしれません。...
古道具屋の3姉妹の長女が中学1年から社会人になるまでを丹念に描いている。 丁寧すぎて少しくどい部分もある。ティーンズハート系と恋愛小説の間って感じ。 ひとつ下の妹と自分を比較しいろいろ思い悩むのがベース。 同性のきょうだいがいたら何かしら感じるところがあるかもしれません。 主人公の変化や成長があるし、共感できる。 ただ要所要所はよいのだけど最終章にぶつ切り感があり(この章も単品ではよいんだけど)、全体を通したときなんか生煮えな印象が。 妹との関係もイマイチ解決したのか煮え切らないし。 もしかしてもっとゆっくり読めばよかったのかもなと今にして思う。 太陽のパスタ~に続いてすごく久々にこの手の本を読んだけど、悪くないです。
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作者の宮下さんは、きっと生活のなかのいろんなものを愛して、大切に愛しみながら暮らしている人なんだろうなと思う。 本物を見続けるということ。 いろんなものから貪欲に食いあさらなくても、本当に好きな扉を突き詰めていくと、そこから得られるものは本当に沢山あるのだということ。 登場人物も...
作者の宮下さんは、きっと生活のなかのいろんなものを愛して、大切に愛しみながら暮らしている人なんだろうなと思う。 本物を見続けるということ。 いろんなものから貪欲に食いあさらなくても、本当に好きな扉を突き詰めていくと、そこから得られるものは本当に沢山あるのだということ。 登場人物も好きだ。 ストーリーも好き。 この作者の作品に出会えて嬉しいと思う。
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今を生きる女性たちへの賛歌のように感じた良書。 好き!これ好き! とにかくそう思いました。 女性らしい細やかな描写と綺麗な文章で、読んでいるとなんだか心が温かくなってくる不思議。 それぞれの年代で主人公が悩んだりするのを自分と重ね合わせて、自分の生き方をふりかえりました。
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じつはあんまり期待していなかったんだけど、よかった。 描写がすごく丁寧で、きちんとした文章で、ストーリーも大きな事件があるわけでもなくて淡々としていて、まっとうな青春もの、恋愛ものという感じで、好感が持てた。すごく品がいい。 目線も意地悪でもなく、やたら前向きでもなくてちょうどい...
じつはあんまり期待していなかったんだけど、よかった。 描写がすごく丁寧で、きちんとした文章で、ストーリーも大きな事件があるわけでもなくて淡々としていて、まっとうな青春もの、恋愛ものという感じで、好感が持てた。すごく品がいい。 目線も意地悪でもなく、やたら前向きでもなくてちょうどいいというか。 地に足がついている、というような。 わたしは特に、主人公が就職してからの部分がすごく好きだった。なんだか上質な恋愛映画を見ているような感じで。おとぎ話だよなーと思いつつ、うっとりしてしまうような。確かにこういうのをしあわせっていうんだろうなーとか。 こういう小説をもっと若いとき、学生のころとか読んでいれば、もっとまっとうな生き方ができたかも、とすら思ったり。
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★3.5 描写がすごく丁寧で言い回しがキレイ。 麻子の気持ちがわかる!っていうよりはその感覚がわかるっていう感じ。 麻子は静かな強さみたいなのを持ってて 私からしたらすごく魅力的だった。 できれば七葉のことももっと知りたかった。
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うーん 途中まではすらすら面白かったけど、 進むにつれて私は麻子に共感できなかった。 麻子はたくさん持ってるじゃない、って思ってしまった。 茅野さんにあんな風に愛されて羨ましい。 贅沢だ、とか思う私はまだ子どもなんだろう。 5年後くらいに読んだらいいのかもしれない。 文体はとても...
うーん 途中まではすらすら面白かったけど、 進むにつれて私は麻子に共感できなかった。 麻子はたくさん持ってるじゃない、って思ってしまった。 茅野さんにあんな風に愛されて羨ましい。 贅沢だ、とか思う私はまだ子どもなんだろう。 5年後くらいに読んだらいいのかもしれない。 文体はとても好きです。
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骨董店の三姉妹の長女・津川麻子の成長を丁寧に描いていきます。 4段階それぞれの年代の悩みや、出来事。 共感を覚えることが出来ることもありそう。 麻子が13歳、中学に入って三ヶ月の所から。 年子の妹の七葉(なのは)とはいつも一緒にいて仲が良いのだが、七葉がとても可愛くて明るいので...
骨董店の三姉妹の長女・津川麻子の成長を丁寧に描いていきます。 4段階それぞれの年代の悩みや、出来事。 共感を覚えることが出来ることもありそう。 麻子が13歳、中学に入って三ヶ月の所から。 年子の妹の七葉(なのは)とはいつも一緒にいて仲が良いのだが、七葉がとても可愛くて明るいので、妹に皆の注目が集まるため、比べると地味な自分が人に好かれるはずがないと思いこむ。 十代前半に身近な誰かに対して、こういった思いを抱く子は多いのじゃないかしら。 末の妹・紗英は小学校に入ったばかり。「お豆さんだから面倒を見てね」と祖母には頼まれる。無邪気で、幼い可愛らしさいっぱい。 友達の好きな子がいるサッカー部の練習を見に行くのに付き合わされていて、その子だけ光って見えた男の子を好きになる。 友達が好きな男の子を… 麻子の気持ちに七葉はすぐに気づく。 素直で気がきいて整った顔の妹。七葉は人を好きになったことがあることに、麻子の方はそれまで気づいていなかった。 子供の頃は七葉と二人して父の店の物を眺めるのが楽しみだったが、いつしか麻子が一人で父に色々見せて貰うようになっていた。 従兄の愼ちゃんも訪れるときには何か見せようと父が楽しみにしていたので、二人は何気なく仲の良い従兄妹同士として近づいていく。 ところが、ある日…? 派手になっていく妹とは、だんだん口を利かなくなる。 仲が悪いというのでもなかったが… 語学に力を入れていて、家から遠い、公立の大学。そういう条件で探し、確実に家を出たかった。 申し込まれて彼氏が出来たこともあるが、長続きはしない。 これといってやりたい仕事もなくて、困るが、語学を生かせて、やはり家から遠い就職先を探す。 自己PRが下手でつぎつぎに試験を落ちる。 卒業して会社勤めをする日々。 輸入貿易会社を選んだのだが、最初の研修先が輸入物の高級靴店で、ファッションに興味のない麻子は戸惑う。 靴を熱烈に愛する店員と客の中で、出来ることのない状態。勧められて、べらぼうに高い靴を履いてみて、心地よさに驚く。 そこに何故か2年もいた。 初めての出張先イタリアで、美しい靴に吸い寄せられていく。 それは骨董店で気に入った物を見つけた喜びにも似ていた。 選んだ物に自信を持つようになるが、それでも靴を愛している人にはかなわないというコンプレックスは完全には消えていなかった。 真面目な性格で、ほとんど人に悩みを打ち明けることがないんですね。 出張に共に行った男性・茅野と次第に良い感じに。 ゆっくりと進む恋の描写が心地良い。 妹も少し距離がありながら、それぞれにちゃんと成長していたようなのがうかがわれる所もほっとしますね。 「たったひとつの扉からいろいろなものが取り出せることを私は知っていた。 どうしても忘れられないもの、拘ってしまうもの、深く愛してしまうもの。そういうものこそが扉になる」 著者は1967年、福井県生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。2004年「静かな雨」でデビュー。 「日常の描写を繊細かつ丹念に積み重ねることで立ち上がる瑞々しさと、人物の真摯さとが魅力」と著者紹介にありますが、その通りですね。 本書は初めての書きおろし長篇。
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