スコーレNo.4 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
139「どこを受けるの」ではなく、「どんな仕事をしたいの」と聞いてくれる友人は貴重だ 165 167 169 私には何もない。愛するものも思い入れを入れるものも。 170 靴の値段がわかるのは靴を愛していないからだ 179 靴十足のために?私は何のために働くの?私には何もない? 181 184 196 203 達成感などと大それたものを求めず毎日の小さなやりがいを見つけられるなら仕事はきちんと続けていけそうな気がする 205 七葉があんな顔を見せてくれることが一番の報酬だ 211 数字を間違うのは単なる計算ミスではなく、実感のなさを表している 212 217 230 責任も重い。けれど、快感のほうが勝った。私はよどみなく買い付けを決めていった。楽しくて仕方がない。こんな場に立てるなら、これまでの日々は無駄ではなかった 240 17:30に会社を出て、やるべきことが外にあるというのは素敵なことなのかもしれない。いろいろな働き方があるのだ。 244 私を見つけただけでこんな風に笑ってくれる人がいる、それはもしかしたらすごく幸せなことなんじゃないか。 260 愛したって自由だよ。相手のことでがんじがらめになっちゃうのが愛ってわけでもないんじゃない? 262 奥さんになっても、お母さんになっても、ただの私の人生の一部。 266 たった一つの扉からいろんなものが取り出せる どうしても忘れられないもの、こだわってしまうもの、深く愛してしまうもの、そういうものこそが扉になる。広く浅くでは見つけられなかったものを捕まえることができる。いいことも悪いことも切ないことも扉の深いところでつながっている。
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読みやすいのに忘れ難い余韻。ヒロインの誠実で丁寧な内省が徹底していて心地好いです。歳を重ねて自然に変化する事、けれど全て根っこは1つに繋がっているという気付きに共感。
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自分に自信がなくて、 自分がやってることにも自信がなくて。 昔からのコンプレックスが自分を支配する。 人と比べてくよくよしてさ。 何をするにも諦めの気持が先行する。 何をすることで自分が充実感を持てるのか分からない。 こんなもやもやした気持、 漠然とした将来へ...
自分に自信がなくて、 自分がやってることにも自信がなくて。 昔からのコンプレックスが自分を支配する。 人と比べてくよくよしてさ。 何をするにも諦めの気持が先行する。 何をすることで自分が充実感を持てるのか分からない。 こんなもやもやした気持、 漠然とした将来への不安を すこーし晴らしてくれる本に出会った気がする。 人から認められることで 自分を認めることができるのかもしれない。 仕事を、生き方を、自分そのものを。 自分でもよく分からない自分を理解してくれて、 でも、それを押し付けたりしなくて、 ちょっぴりヒントをくれて、 安心させてくれる。 そんな人に出会いたいなー。 押し付けがましいかな? 少女から女性になってゆく成長を通しての苦悩や心境を描いた話。 読んだらすこーし前向きになれました。 希望や夢を、まだ捨てたくない。
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器量良しの妹と自分を比較して、その都度劣等意識を抱く主人公。 認めて欲しい気持ちがあるにも関わらず、だからといってどこにも認められるような要素はない、と思ってしまう。 いくつかの不完全な恋、仕事での経験を通して、彼女が成長していく様子を、丁寧かつ独創的な描写で描いた良作。
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一人の女性の成長を書いた作品。大きな展開があるわけでもなく、普通にある日常をかいてるだけなのに・・なぜか引き込まれる。 描写がとても丁寧で、文章がすごくきれいだと感じた。 読み終わった後、なんて言うんだろう・・心が澄み渡るような、そんな感じがした。 麻子が送ってきた人生の一部分...
一人の女性の成長を書いた作品。大きな展開があるわけでもなく、普通にある日常をかいてるだけなのに・・なぜか引き込まれる。 描写がとても丁寧で、文章がすごくきれいだと感じた。 読み終わった後、なんて言うんだろう・・心が澄み渡るような、そんな感じがした。 麻子が送ってきた人生の一部分と、茅野さんの送ってきた人生の一部分とが輪っかになって繋がったと感じた瞬間がいいな~。そんな人と出会えるのは最高だと思う。
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今までなんとなく不器用に生きてきたけど、すべては「今」につながるための大事な経験だったんだな、と感じさせる。とても前向きでいいお話。
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主人公は人目を引く妹に比べて自信がない人生とはいいつつ、想い人とは、結ばれないながらもいい関係を築けてるし、素敵な家族の下、ある才能にも恵まれて、最終的には良い仕事につけてるじゃないか。何が不満なんだ。 理想じゃん。 とは思いつつも、情景や心理描写、語り口が好きで、一気に読んだの...
主人公は人目を引く妹に比べて自信がない人生とはいいつつ、想い人とは、結ばれないながらもいい関係を築けてるし、素敵な家族の下、ある才能にも恵まれて、最終的には良い仕事につけてるじゃないか。何が不満なんだ。 理想じゃん。 とは思いつつも、情景や心理描写、語り口が好きで、一気に読んだのでした。
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一人の女性の成長物語、評判通りの素敵な作品だった。妹や家族との関係、誰もが抱えるコンプレックス、仕事の悩み、恋模様とかが描かれた等身大の主人公の姿は凄くナチュラルでいい。著者の作品はもっと読んでみたい。
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骨董屋に生まれて大好きなものに囲まれて育った麻子は、モノの真価を見抜いてしまう。でも、本人は何に対しても自信が持てず、美人で明るい妹にコンプレックスを持ちながら地味に生きていく。類稀なる審美眼を持った父と美人なのに地味な姉の下で育った私は息を呑んで一気読みでした。
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