憂鬱たち の商品レビュー
読んでも読まなくても人生に大きな影響は与えない作品。憂鬱の渦中にいる神田憂の半ば滑稽すぎる妄想っぷりが微笑ましくも苦笑い。ダラダラととりとめもなく終息していく話のなかで「ゼイリ」の終わり方が1番ファンタジックでまとまりも良い。文章力ある筈なので、ここらでそろそろ無意味なエロ要素、...
読んでも読まなくても人生に大きな影響は与えない作品。憂鬱の渦中にいる神田憂の半ば滑稽すぎる妄想っぷりが微笑ましくも苦笑い。ダラダラととりとめもなく終息していく話のなかで「ゼイリ」の終わり方が1番ファンタジックでまとまりも良い。文章力ある筈なので、ここらでそろそろ無意味なエロ要素、減らしてもいいのでは。
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読み始めた時、読み終えるのは無理かも?と思いつつ、読み進めるうちに妄想の世界に入り込めました。入り込めた、というよりは、妄想の世界が苦にならなくなったというか。 この人は、ずっとボーダーな世界を描くのだろうか。刺激的な飛び道具を使わずに、心の襞を描いてみたらいいのに。
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彼女の持つ世界は好きなんだけど、過激なツール(セックスとか、精神病とか)を使わずに書けないのかなー?と思ってしまった。
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『蛇にピアス』でもういいや、と言う人もこれは読んでみて。 登場人物の名前だけ共通している連作短編集。 並行小説。 憂鬱だけ描かれていると思いきや、なんだか人生観も描かれているように感じる。
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「蛇ピ」以来、ご無沙汰してました。 でも、これで眼からウロコって感じ。 レビューあれこれあるでしょうけれど私はこの短編集(連作集) 好きですよ! っというか、私書けなかった分、書いてくれてありがとう っというか、私書きたかったはずなのに先に書かれてしまってジェラシーみたいな(不遜...
「蛇ピ」以来、ご無沙汰してました。 でも、これで眼からウロコって感じ。 レビューあれこれあるでしょうけれど私はこの短編集(連作集) 好きですよ! っというか、私書けなかった分、書いてくれてありがとう っというか、私書きたかったはずなのに先に書かれてしまってジェラシーみたいな(不遜なことではございますが)
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この世の中は憂鬱でいっぱいだ。 憂鬱とは絶望なのかそれとも希望なのか? そして鬱を抱えながら憂は精神科へ行けずにさまよい続ける。 エロチックでスリリングでコミカルで暴発寸前の狂気溢れる素敵な妄想ワールド。 カンダユウとカイズとウツイが姿を変えて狂気の神経症バトルを繰り広げる短編集...
この世の中は憂鬱でいっぱいだ。 憂鬱とは絶望なのかそれとも希望なのか? そして鬱を抱えながら憂は精神科へ行けずにさまよい続ける。 エロチックでスリリングでコミカルで暴発寸前の狂気溢れる素敵な妄想ワールド。 カンダユウとカイズとウツイが姿を変えて狂気の神経症バトルを繰り広げる短編集。 面白かった。
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▼私の金原ひとみに対する感情は複雑で、あんまり好きじゃないのにどうしても読んじゃう、といった類のものである。精神不健康ものは結構好きで、本谷有希子はとっても好きなんだけど、金原ひとみは……どちらかと言えば「嫌い」。何というか、ネタじゃなくガチで腐っている感じがする。くさやって臭い...
▼私の金原ひとみに対する感情は複雑で、あんまり好きじゃないのにどうしても読んじゃう、といった類のものである。精神不健康ものは結構好きで、本谷有希子はとっても好きなんだけど、金原ひとみは……どちらかと言えば「嫌い」。何というか、ネタじゃなくガチで腐っている感じがする。くさやって臭いけど気になるよね? 剣道の小手の匂い、予想できるけどつい嗅いじゃうよね? みたいな。ただ、前作の『星へ落ちる』は評判があまり良くないので読まなかった。 ▼12ページ。やっぱり今回の主人公も絶賛鬱病中ですか。『デリラ』。友達で、金原ひとみを彷彿とさせる、獅子座で鬱病の女の子がいる。つけ睫がお人形さんみたいで可愛いけど、たまに妙ちくりんのイタさを感じさせることがある。この短編を読むと、その女の子のことをふっと思い出す。自分のことをたまに神だと思っているから、ああいうふうにイタいのだろうか。また今回も話のオチはない。ただイタい。そういうノリ。 ▼『ミンク』。自分で読んでおいて何だが、この本を買うのはどんな人なんだろう。客層がまったく想像できない。エロ目的の人だろうか。いや……やっぱり私と同じように、イタさに妙にハマってしまった人たちだろう。びっくりするほど面白くない……んだけど、やっぱりイタいので読んでしまう。でもきっと「こういう本を待ってた!」「気持ちにぴったり合う!」って方も必ずいるだろう。そういう方の荒れた心の中が心配だ……。 ▼『デンマ』。寝ろ。 ▼『マンボ』。使っていない膣に日本庭園のように苔が生えるという連想は面白いなと思った。男が精液の人型みたいなもの、だとか。 ▼『ピアス』。まあ、ある意味で表題作。ディティールの確かさはエラい。 ▼この人の文章を30ページ読むのと、望月守宮の文章を60ページ読むのだったら、明らかに後者のが楽だと思った。そんなに嫌なら何で読むのか、私にはこの欲望の意味がわからない…… ▼『ゼイリ』。変な話だけどカイズさんのキャラにちょっと和む。 ▼『ジビカ』。最後の方だけちょっと良かったけど、『オートフィクション』のがいい文章があった。 ▼終わった。喉のところがイガイガする。読んでストレスを溜めた。役に立たないのになんで読むんだろう。破滅願望なんだろうか。それとも、この人の書くものの中に何かがあるんだろうか。(09/11/1 読了)
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連作短編集 何が優れていてどれが好きかとか言いにくい どれも同じようで違う 金原ひとみはついに笑いの才能を発揮し始めた 何度笑ったか
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