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ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 の商品レビュー

3.6

413件のお客様レビュー

  1. 5つ

    49

  2. 4つ

    161

  3. 3つ

    140

  4. 2つ

    23

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2024/10/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

女子同士の恋愛話、何でもかわいいと褒めあう感じの会話はリアルだなと思った。母と娘の関係性は距離感が難しいなと思う。あれだけ何でも話していたのだから、冷静に話をしていれば良かった。しかも最初から居なかったなんて衝撃だった。えっポストに行ってたよね?と読後改めて読み切なくなった。 翠ちゃんが出てきてからが面白かった。 ちえみから見たみずほは、自慢の友達だったんだなとすごく伝わってきた。

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2024/10/13

前半はなかなか読み進められませんでしたが、なぜこの事件が起きたのかを考えながら読むのは面白かった。 本の題名の意味がわかったときは、辻村さんのセンスすごい!と思いました。

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2024/07/15

辻村さんファンですが、私には合いませんでした…登場人物の誰にも共感できず。同系統なら、傲慢と善良の方が個人的にはおすすめです!

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2024/08/18

こういう、ちょっと考えさせられるテーマを持った本は好きです。 「善良と傲慢」に構成が類似しており、テーマも似たような本書。 親の影響は人格形成に切り離せない。成長し自我が萌芽した際の違和感に抗ったのか、流されたのか。 2人の女性を題材に、どうやって親離れしたかをなぞった話し...

こういう、ちょっと考えさせられるテーマを持った本は好きです。 「善良と傲慢」に構成が類似しており、テーマも似たような本書。 親の影響は人格形成に切り離せない。成長し自我が萌芽した際の違和感に抗ったのか、流されたのか。 2人の女性を題材に、どうやって親離れしたかをなぞった話し。 情報が小出しされ、ことば遊びのような謎解きもあって、なるほどと思わせつつ、飽きることなく読ませるのは作者のテクニックか。 楽しませてもらいました。

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2024/05/13

チエとみずほの母娘関係は逆のようでいて、娘をコントロール、束縛するのは同じ。本来はみずほの様に大人になったら離れていくべきなのに、いつまでも同じ輪の中で生きていかざるをえないチエ。 友達、親友といえ言葉だけのつながりで、陰では嫉妬や憎しみ、マウントもあるのがリアルでもあると思った...

チエとみずほの母娘関係は逆のようでいて、娘をコントロール、束縛するのは同じ。本来はみずほの様に大人になったら離れていくべきなのに、いつまでも同じ輪の中で生きていかざるをえないチエ。 友達、親友といえ言葉だけのつながりで、陰では嫉妬や憎しみ、マウントもあるのがリアルでもあると思った。 チエが逃走した本当の理由が最後にわかるまで、読み進めていくのは面白かった。

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2024/05/07

帯を見て辻村深月さんがミステリー書いてたんだと意外に思い手に取った作品です。 これほど繊細に心情をシンクロさせて描く作家さんには、自ら生み出したキャラたちに深い愛情を持ってるので、殺せないって思いが強くあったし、ファンとしてはまだまだ深月さんを前科者にしてはいけないって思いもある...

帯を見て辻村深月さんがミステリー書いてたんだと意外に思い手に取った作品です。 これほど繊細に心情をシンクロさせて描く作家さんには、自ら生み出したキャラたちに深い愛情を持ってるので、殺せないって思いが強くあったし、ファンとしてはまだまだ深月さんを前科者にしてはいけないって思いもあるし、万が一があったとしたら、どんな表情で切り刻むのかってところを見てみたいとゆう闇の好奇心もあったりでした。 序盤から犯人特定されてて、あれれって感じで読んでたんですけど幼馴染の失踪を追うみずほ。 ジャーナリストとして、かつての合コン仲間に聞き取りするのですが、みずほが普通に考えてることってハイスペックで結構普通じゃなく思うんですよね。 気位高くって下に見てたりもあるし、抜けてるとゆうかぞんざいに扱ったりするとこもあるし、あまり好感がもてないタイプなんですよね。 幼いころに母親からコーラを頭から浴びせられたって、しかも1本じゃなく何本も。毛が抜けると脅したあとにそんなことする母親って虐待でしょって思うところも理路整然とかたずけてるけど、コーラーライトだったので毛が抜けなくって良かったとか、ジョーク効かせてると思うのですが笑えない痛さがありました。 友人たちのパワーバランスも絶妙に書き分けるあたりは流石の表現力なんですよね。やたらと長い女子トークも臨場感ありありで、嫉妬や憧れ、愚痴に影口に内緒話、読み手を納得させてしまう語彙力もさすがで、疑問をいだくスキもなく流れていくストーリー、チエミの元カレに小学校時代の恩師に、赤ちゃんポストの存在と、職場の後輩の女の証言と全容が浮かびあがってきたところから、なんで富山つながりなのって不思議に思っても許せちゃったりでした。 けど、山梨と富山の山なみって雰囲気全然違うと思いますよ。山好きの私としては、そこのところこそもっと繊細な描写で臨場感溢れた書き分けをしてほしかったなぁ。 ちえみパートで出てきた翠ちゃん、語尾に「なり」付けてコロ助かぁってところが奇天烈で退き気味なんですが、この作品いろんなタイプの女性を動員させてバリエーション豊かでした。 子から娘になって母へと3変化可能な謎の生命体ですがその生態を見事に描き切ってました。

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2024/05/03

第一章の最初は、話の中身がいまいち分からないまま読み進めた。 第二章の最後になって、やっと筋がスッと通った。 母子分離ができていない、のかな? 題名の意味

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2024/04/08

387ページ 1600円 4月7日〜4月8日 読み始めは、謎が多すぎてなかなか進まなかった。チエミがなぜ母を殺したのか、みずほは何を抱えているのか、輪郭がつかめた頃からサクサク進んだ。社会の中で女性が生きる難しさやしたたかさがうまく描かれていた。タイトルの『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナ...

387ページ 1600円 4月7日〜4月8日 読み始めは、謎が多すぎてなかなか進まなかった。チエミがなぜ母を殺したのか、みずほは何を抱えているのか、輪郭がつかめた頃からサクサク進んだ。社会の中で女性が生きる難しさやしたたかさがうまく描かれていた。タイトルの『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』の意味を考えながら読み、最後にわかった時に、これをタイトルする私には考えもつかないセンスに感心した。

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2024/03/17

さすが辻村深月さん。…湊かなえさんのような作風にも思えた。どちらにしろ、すごい話だった。 読むきっかけはNHKでのドラマ化が流れた話を聞いたこと。辻村さんの本はすごく好きなので、その守りたかった原作の世界観をしりたかった。 NHKが、どんな風に変えたのかわからない。でも、原作の...

さすが辻村深月さん。…湊かなえさんのような作風にも思えた。どちらにしろ、すごい話だった。 読むきっかけはNHKでのドラマ化が流れた話を聞いたこと。辻村さんの本はすごく好きなので、その守りたかった原作の世界観をしりたかった。 NHKが、どんな風に変えたのかわからない。でも、原作の中で変えて良いところは何一つなかった。それを必死に守ってくれた辻村さんに読者として感謝したい。 母と娘はすごく複雑だ。 娘は母にあまりにも影響を強く受け過ぎてしまうし、母は娘をあまりにも同一視し過ぎてしまうように思える。母と娘の話であり、女友達の関係の話でもあった 全く毛色の違う格差があるかのような親友。全く毛色の違う親子関係。 なぜ母を殺したのは私じゃなくて彼女なの?なぜ殺されたのは私の母じゃなくて彼女の母なの? 完璧なみずほには暗い子ども時代の母にまつわる記憶が付き纏う。 題名の意味。そこに気づいたのは、ずっとチエミ親子に憧れていたみずほだからこそだったんだな。 見下して良いと勘違いされてしまう人、時々いる。みんなが当たり前のようにその人を蔑ろにしたり見下している。 でも、そんなチエミをみずほは好きで、チエミもみずほが好きだったんだな。 翠ちゃんがいて、本当に良かった。

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2024/01/07

「普通の家族」は一般論であり、普通なんてどこにも存在しないのに、良くも悪くも多くの人が理想として追いかける。田舎ならではの窮屈感。私も田舎生まれなのでよく分かる。田舎の女にとって大事なのは、学歴でも仕事でもなく、周りの目。 結婚してないから未熟と思われる。それが当たり前で回ってる...

「普通の家族」は一般論であり、普通なんてどこにも存在しないのに、良くも悪くも多くの人が理想として追いかける。田舎ならではの窮屈感。私も田舎生まれなのでよく分かる。田舎の女にとって大事なのは、学歴でも仕事でもなく、周りの目。 結婚してないから未熟と思われる。それが当たり前で回ってる世界がある。 タイトルの意味がわかった瞬間の鳥肌。これぞ読書の醍醐味。

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