ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 の商品レビュー
母親を刺して逃げているチエミを、幼馴染でライターのみずほが、友人たちに話しを聞きながら探す。 仲の良い家族だと思っていたチエミと母になにがあったのか… 田舎の町で、しあわせになることを期待してもがいているチエミと、田舎の町から飛び出し、いい旦那を見つけてライターという華やかな仕事...
母親を刺して逃げているチエミを、幼馴染でライターのみずほが、友人たちに話しを聞きながら探す。 仲の良い家族だと思っていたチエミと母になにがあったのか… 田舎の町で、しあわせになることを期待してもがいているチエミと、田舎の町から飛び出し、いい旦那を見つけてライターという華やかな仕事をもつみずほ。 みずほがチエミを探すのはただあの家族になにがあったか知りたいそれだけしかなかったのか、少しでもチエミのことを思っていたのか… 救われたのはチエミが逃亡中に出会った翠の存在だけ。
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中盤まで“傲慢と善良”を読んでいるかのような感じがした。 女子と言うか人間の内面?心理描写は、本当にすごい。リアルすぎて怖いし、読みすすめるのがちょいしんどかった。 後半、翠ちゃんの登場あたりから読書ペースがあがった。翠ちゃんに癒されつつ物語が目が離せない展開に。 人間関係は難し...
中盤まで“傲慢と善良”を読んでいるかのような感じがした。 女子と言うか人間の内面?心理描写は、本当にすごい。リアルすぎて怖いし、読みすすめるのがちょいしんどかった。 後半、翠ちゃんの登場あたりから読書ペースがあがった。翠ちゃんに癒されつつ物語が目が離せない展開に。 人間関係は難しい。親子関係も。
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なんか、『傲慢と善良』『朝が来る』『盲目的な恋と友情』を出して3で割った感じだった、、 期待してたわりには結末も意外性なくて微妙だった。辻村深月は、クズ男と独親と田舎の閉塞感、こじらせてる女描くのが本当にうまいなということは再確認。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
母親殺しの疑いをかけられた友人、ちえみを追いかけるみずほ。ちえみの状況は最後の最後まで触れられることがなく、その分、第一章がずっと続くのでやや間延びした感じがする。タイトルの意味も最後に判明するが、これをタイトルにするかなっといった感じ。
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女はいろんな尺度で女を格付けする。家柄、容姿、学歴、彼氏の有無、彼氏の学歴、彼氏の職業、年収…。疲れるのよ…。私、「女」が嫌いかもな、と思った。それは生物学的な女ではなくて、私たちの文化が作り出した「女」にまつわる価値観なのかもしれないけど。最近、この辺のことでモヤることを「辻村...
女はいろんな尺度で女を格付けする。家柄、容姿、学歴、彼氏の有無、彼氏の学歴、彼氏の職業、年収…。疲れるのよ…。私、「女」が嫌いかもな、と思った。それは生物学的な女ではなくて、私たちの文化が作り出した「女」にまつわる価値観なのかもしれないけど。最近、この辺のことでモヤることを「辻村深月案件」と呼んでいる。
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とりあえず30歳までにあれこれ…と思いがちだが、30歳になっても人生は続いていくし、そこは通過地点でしかないんだと改めて気付かされた。
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女の人のマウントを取り合うの感じが、わかるだけに後味が悪かった。合コンの同性だけのときの話かたや雰囲気。男慣れした女子。女の子を選抜する目線, そんな空気の漂う。 親子の関係性もとても難しくて優しくて哀しい。 自分と周りを客観的に見定める目があれば、事件はおきなかったのかなぁ。事...
女の人のマウントを取り合うの感じが、わかるだけに後味が悪かった。合コンの同性だけのときの話かたや雰囲気。男慣れした女子。女の子を選抜する目線, そんな空気の漂う。 親子の関係性もとても難しくて優しくて哀しい。 自分と周りを客観的に見定める目があれば、事件はおきなかったのかなぁ。事件ってどこにでもおきるのかもと、思えた小説。
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前半があまり自分としては、読み難くなかなか前に進みませんでした。 後半、チエミ自身の語りと翠をとうしての親子関係あたりは一気に読めました。ミステリーの謎解もスムーズでした。
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辻村深月さんの作品は、もちろん冒頭から面白いけれど、後半に入ってからの展開は本当に読むのを途中でやめられなくなる。 つらいシーンの心理描写がすごくリアルで、チエとチエのお母さんの事件当夜の喧嘩や冒頭のチエの気持ち、お母さんを失って泣くラストシーン。読んでいるのが本当につらかった...
辻村深月さんの作品は、もちろん冒頭から面白いけれど、後半に入ってからの展開は本当に読むのを途中でやめられなくなる。 つらいシーンの心理描写がすごくリアルで、チエとチエのお母さんの事件当夜の喧嘩や冒頭のチエの気持ち、お母さんを失って泣くラストシーン。読んでいるのが本当につらかった。 親子って時に難しいんだな。年齢を重ねるごとに、子どもと親が真剣に話し合う機会は増えるから、お互いの考えの違いにショックを受けることはありそう。自分のこととして考えると、相当きついなと思った。 物語のキーとなる赤ちゃんポスト。赤ちゃんポストって、「みんながもっとハッピーに!」というものではなく「悲しむ人、犠牲となる子が一人でも減りますように」という想いでできているものだと思う。 赤ちゃんポストを作ってくれた人、運営してくれている人にはもちろん感謝しかないけれど、赤ちゃんポストが存在しない世の中になってほしい。
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この本を読むに当たって「女子トークを辛抱強く聞いていられるか」で難易度が乱高下すると思いますが、後半の読ませるスピード感は流石です。 辻村氏の「普通に生きるとは何か」を主軸に親子の関係性等をダイナミックに書かれてます。 全体としては纏まりあったと思いますが、主人公側の家族の描写...
この本を読むに当たって「女子トークを辛抱強く聞いていられるか」で難易度が乱高下すると思いますが、後半の読ませるスピード感は流石です。 辻村氏の「普通に生きるとは何か」を主軸に親子の関係性等をダイナミックに書かれてます。 全体としては纏まりあったと思いますが、主人公側の家族の描写が中途半端に終わった印象でした。
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