商品詳細
内容紹介 | 泣けます!辻村深月が描く、感動の長編書き下ろし作品。かつて幼馴染だった二人の女性、都会でフリーライターとして活躍しながら幸せな結婚生活を手に入れたみずほ。一方、地元企業で契約社員として勤め、両親と暮らす独身OLのチエミ。母親と娘の関係。女友達との関係。妊娠・出産など…女性だったらきっと共感できるような内容になっています。 |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2009/09/14 |
JAN | 9784062157612 |
- 書籍
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ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。
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ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。
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商品レビュー
3.6
408件のお客様レビュー
帯を見て辻村深月さんがミステリー書いてたんだと意外に思い手に取った作品です。 これほど繊細に心情をシンクロさせて描く作家さんには、自ら生み出したキャラたちに深い愛情を持ってるので、殺せないって思いが強くあったし、ファンとしてはまだまだ深月さんを前科者にしてはいけないって思いもある...
帯を見て辻村深月さんがミステリー書いてたんだと意外に思い手に取った作品です。 これほど繊細に心情をシンクロさせて描く作家さんには、自ら生み出したキャラたちに深い愛情を持ってるので、殺せないって思いが強くあったし、ファンとしてはまだまだ深月さんを前科者にしてはいけないって思いもあるし、万が一があったとしたら、どんな表情で切り刻むのかってところを見てみたいとゆう闇の好奇心もあったりでした。 序盤から犯人特定されてて、あれれって感じで読んでたんですけど幼馴染の失踪を追うみずほ。 ジャーナリストとして、かつての合コン仲間に聞き取りするのですが、みずほが普通に考えてることってハイスペックで結構普通じゃなく思うんですよね。 気位高くって下に見てたりもあるし、抜けてるとゆうかぞんざいに扱ったりするとこもあるし、あまり好感がもてないタイプなんですよね。 幼いころに母親からコーラを頭から浴びせられたって、しかも1本じゃなく何本も。毛が抜けると脅したあとにそんなことする母親って虐待でしょって思うところも理路整然とかたずけてるけど、コーラーライトだったので毛が抜けなくって良かったとか、ジョーク効かせてると思うのですが笑えない痛さがありました。 友人たちのパワーバランスも絶妙に書き分けるあたりは流石の表現力なんですよね。やたらと長い女子トークも臨場感ありありで、嫉妬や憧れ、愚痴に影口に内緒話、読み手を納得させてしまう語彙力もさすがで、疑問をいだくスキもなく流れていくストーリー、チエミの元カレに小学校時代の恩師に、赤ちゃんポストの存在と、職場の後輩の女の証言と全容が浮かびあがってきたところから、なんで富山つながりなのって不思議に思っても許せちゃったりでした。 けど、山梨と富山の山なみって雰囲気全然違うと思いますよ。山好きの私としては、そこのところこそもっと繊細な描写で臨場感溢れた書き分けをしてほしかったなぁ。 ちえみパートで出てきた翠ちゃん、語尾に「なり」付けてコロ助かぁってところが奇天烈で退き気味なんですが、この作品いろんなタイプの女性を動員させてバリエーション豊かでした。 子から娘になって母へと3変化可能な謎の生命体ですがその生態を見事に描き切ってました。
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第一章の最初は、話の中身がいまいち分からないまま読み進めた。 第二章の最後になって、やっと筋がスッと通った。 母子分離ができていない、のかな? 題名の意味
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387ページ 1600円 4月7日〜4月8日 読み始めは、謎が多すぎてなかなか進まなかった。チエミがなぜ母を殺したのか、みずほは何を抱えているのか、輪郭がつかめた頃からサクサク進んだ。社会の中で女性が生きる難しさやしたたかさがうまく描かれていた。タイトルの『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナ...
387ページ 1600円 4月7日〜4月8日 読み始めは、謎が多すぎてなかなか進まなかった。チエミがなぜ母を殺したのか、みずほは何を抱えているのか、輪郭がつかめた頃からサクサク進んだ。社会の中で女性が生きる難しさやしたたかさがうまく描かれていた。タイトルの『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』の意味を考えながら読み、最後にわかった時に、これをタイトルする私には考えもつかないセンスに感心した。
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