あした咲く蕾 の商品レビュー
友達、夫婦、母や叔母などの大切な人と過ごした日々の少し不思議な7人のお話。 読んだ後は柔らかい気持ちになる。 短編ごとに文調が変わっているように感じるのも新鮮。
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赦し」と「再生」の七つの物語 との事。 ほっこり系でまとまっていたので 筆者は短編集だけれど、1冊にテーマを設けるのだろうか。 切なくて、怖い話ばかりの短編集もあったので。 以前、ラスト1文の広告があったけれど、冒頭1文、というのも面白いかもしれない。 「明日咲く蕾」 →でもこれはラスト1文が大好き。 「雨粒交信」 →現実と違って、選択のその瞬間を間違えないのは、物語ならではだけれど、こういう結末はやはり好き。 「カンカン軒怪異譚」 →中華食べたい。。。 「空のひと」 →ツイッター漫画で話題になった多忙な父がこれからは娘といられるよ、となった理由が、、というのを思い出した。 ほのぼのつづられているけれど、やはり会いたい。 「虹とのら犬」 →こちらも選択を間違えなかった結果で、安堵。 「湯呑の月」 →綺麗な部分以外も描いているので、複雑だが、現実もそういうものかもしれない。。 「花、散ったあと」 →ブラックジャックの笑い男を思い出す。。
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面白かったです。不思議で、切なくて、懐かしい感じのする世界でした。 卵チャーハン食べたいな…このお話が一番好きでした。わたしもいつか辿り着きたいです。 ひりひりするようなお話もありましたが、どのお話も優しい読後感です。 表題作のラスト、グリーンマイルを思い出しました。救われるラス...
面白かったです。不思議で、切なくて、懐かしい感じのする世界でした。 卵チャーハン食べたいな…このお話が一番好きでした。わたしもいつか辿り着きたいです。 ひりひりするようなお話もありましたが、どのお話も優しい読後感です。 表題作のラスト、グリーンマイルを思い出しました。救われるラストです。
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★2015年6月4日読了「あした咲く蕾」朱川湊人著 評価B 短編7編 昭和テイストの朱川らしい昔懐かしい香り漂う作品が並ぶ あした咲く蕾 自分のいのちを他の生物に分け与えることが出来る、女性悲話 雨つぶ通信 雨が降ると人の心のつぶやきが聞こえてしまう子の話 カンカン軒怪異...
★2015年6月4日読了「あした咲く蕾」朱川湊人著 評価B 短編7編 昭和テイストの朱川らしい昔懐かしい香り漂う作品が並ぶ あした咲く蕾 自分のいのちを他の生物に分け与えることが出来る、女性悲話 雨つぶ通信 雨が降ると人の心のつぶやきが聞こえてしまう子の話 カンカン軒怪異譚 街の何気ない中華料理屋のおばさんが作る料理に秘められた人にやる気を注入する?不思議な伝統の鉄鍋の話 空のひと 小学校の同級生だった夫との思い出と早逝した夫が会えなかった娘に逢いに来たお話 虹とのら犬 妻との不思議な付き合いの始まりを30年前に遡って回想 その思いやりで自分は救われ今があると改めて思う。 湯呑の月 優しいおばさんとの思い出と女としての母の意地に複雑な思い 花、散ったあと 幼馴染 通称フカシマンの思い出と最期まで親友をフカシ続けた温かい思いやり
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短編集。 朱川さんらしい、ちょっと不思議で懐かしい感じのする話。 チャーハンが食べたくなる(笑)
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再読。 朱川さんらしいノスタルジーを感じさせる描き方で、ちょっぴり不思議で、哀しさと優しさとが同居した独特の情感漂う短編集です。 「雨つぶ通信」「カンカン軒怪異譚」「虹とのら犬」が特にお気に入りです。 初読の時もそうだったんですが、「カンカン軒~」のおばちゃんのネギ卵チャーハンが無性に食べたくなります。 「虹と~」で主人公が雨をやり過ごす場所は馴染みある場所なので、雨の日に小田急線に乗るとこのエピソードが不意に頭をよぎります。 個人的に黒朱川作品も大変好みなのですが、やっぱり白朱川作品のこの読後感は堪りません。
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短編7作品。 自分の命を分け与えることができる叔母さんの話、雨の日に他人の心が見えてしまうようになった少女の話、鉄鍋をふるう中華料理店のおばちゃんの話なんかが良かったです。
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せつなかったりほのぼのしたりする短編の数々で一気に読める。でも特に後半の短編はよくある結末、という感じでちょっと残念。
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不思議な力を持った人が登場する短編集。どれも市井の人々のちょっとした話だけれど、ホロリとさせられてしまう。確か前によんだ作品は幽霊が出てくる話だったとおもうが、しんみりとしてしまうのはとても似ている。 人物造形がなかなか上手く、またそれが落ちへの伏線になっていて面白い。ただ、落ちがそれほど意外性がなく読めてしまうところが惜しい。
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昭和のほろりとくる短編集。虹とのら犬が一番好きだった。さだまさしの雨宿りみたいな話しって、わかっちゃいるけど泣けてくるんだよな。
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