プロの残業術。 の商品レビュー
「自分には向いてない」とか簡単に弱音を吐いたり、机に八つ当たりする前に、一度死ぬほど働いてみたらどうだいってと思うことがある。 人よりも劣っていることが受け入れ難いなら、差を埋めるために何らかの手を打つほかない。その解決策として筆者が提言するのが、自分のための私的残業だ。 僕...
「自分には向いてない」とか簡単に弱音を吐いたり、机に八つ当たりする前に、一度死ぬほど働いてみたらどうだいってと思うことがある。 人よりも劣っていることが受け入れ難いなら、差を埋めるために何らかの手を打つほかない。その解決策として筆者が提言するのが、自分のための私的残業だ。 僕自身といえば決して要領のいい方ではない。自分のために取っておいた時間枠に定時の中で終わらせるべき仕事が侵食してきて、結局手付かずということがままある。長い時間働くことが目的に置き換わらないように、どれだけの成果をあげられたかという視点を見失わないようにしたい。 一概にはいえないだろうけど、仕事場の多くは夏の甲子園のように全国から厳選された才能がしのぎを削る場ではなくて、試行錯誤の積み重ねによって十分太刀打ちできる世界だと僕は捉えている。そして、その機会は残業によって簡単に手に入る。 仕事をするのは、会社のためでも上司のためでもなく、自分のためでありたい。思いがあるなら、逃げ出さずにその場に立ち続けることだ。やる気を奮い立たせるために読み返したい一冊。
Posted by
基本的には多く出回っている、 「俺、これだけやっているんですぜ。すごいでしょ?」 的な本なのだが、見方を変えるととても 面白かったりする。 「残業しない」「ワークライフバランス」とか まぁよく言われるし、僕も言うわけですけど、 それは「仕事を切り上げろ」ってことじゃないんだ...
基本的には多く出回っている、 「俺、これだけやっているんですぜ。すごいでしょ?」 的な本なのだが、見方を変えるととても 面白かったりする。 「残業しない」「ワークライフバランス」とか まぁよく言われるし、僕も言うわけですけど、 それは「仕事を切り上げろ」ってことじゃないんだな。 基本、今の時代、オンとオフを完全に切り替えるとか、 プライベートを充実させるとか、言っている人は 生き残っていけない。 それでもやれている、って思っている人は、 多分、現実が見えていないだけのこと。 いずれ、わかる。 仕事で一番大事なことはアウトプットであって、 良質なものを出そうと思えば、24時間、ずっと 工夫していないと。考えていないと。 そんな現状を認識する上で、本書で使われている 「私的残業」って言葉がすごいフィットするんだな。 「やらされている」残業ではなくて、 自分の将来のキャリアの為、「やっている」残業。 うん、この感覚はよくわかる。 わかるから、誰も起きないような時間から 始動しているのだ。 時代はサバイバル。 生き残る、残らないは、自己責任。
Posted by
ビジネスマンとしての姿勢、あり方には共感できる。が、この長野さんが伝えたいことを、全て指摘残業の必要性に結び付けようとする点に無理があり、あまりにも強引なロジックに、後半はうんざりしてしまった。それに、ときおり出てくる相手を貶めるような表現(「ざまあみろ」とか)があり、読んでいて...
ビジネスマンとしての姿勢、あり方には共感できる。が、この長野さんが伝えたいことを、全て指摘残業の必要性に結び付けようとする点に無理があり、あまりにも強引なロジックに、後半はうんざりしてしまった。それに、ときおり出てくる相手を貶めるような表現(「ざまあみろ」とか)があり、読んでいて清清しい気分になれない。大事なことも書かれているけど、僕には合わなかった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分が成長するために残業をどのように有効活用するか。 ・良い仕事を生む「理想的な心理状態」(IPS) 精神的 アグレッシブ、能動的 ・意欲(エネルギー) ・楽観的な態度、楽しさ ・注意力、集中力 ⇒自信 平常、スムーズ ・精神的落ち着き、不安の解消 ・無理のない努力、自然さ ⇒自己コントロール 肉体的 ・肉体的リラックス ・「優先順位仕事術」は、「劣位に置いた仕事にも着手できるだけの時間的余裕が あとで必ず来る」という前提条件のある人しか使いこなせない。 ・とりあえず書き上げる BBB:Breadth DDD:Depth AAA:Application ・自分だけの作戦本部、5つの条件 1) 静かであること 2) 混んでいないこと 3) だらけた雰囲気がないこと 4) 「おしゃれ」ではないこと 5) 同じ会社の人間が来ないこと
Posted by
定時を過ぎたら「自分のための仕事」をする。 本書に記載されているこの文章がこの本の根底にあるものだと思う。 自分のための仕事をする残業:私的残業により スキルを上げ、優先順位の低い仕事も完了させ、 考える時間を確保することができる。 確かに今までの仕事効率化の書籍で いろいろ...
定時を過ぎたら「自分のための仕事」をする。 本書に記載されているこの文章がこの本の根底にあるものだと思う。 自分のための仕事をする残業:私的残業により スキルを上げ、優先順位の低い仕事も完了させ、 考える時間を確保することができる。 確かに今までの仕事効率化の書籍で いろいろな手法が記載されていたが それらはルーティン作業に適用されることが多いと思う。 しかし、自分が仕事をしている中で 圧倒的に時間を費やすことは 「考えること」である。 その考えることが効率化できないと仕事量は減らず、 結局残業時間になってしまう、という流れが日常的であった。 考えることを効率化するには いろんな知識(作業マニュアル、ツール等)を体系的に吸収し 今までの経験(解決策、対応策)を検討できていることが 大前提にあると思う。 その前提部分をどうやって業務時間内に取り込むのか、 というところは今まで読んだ効率化の書籍には記載がなかった。 結局、効率化をするにはまず残業をして時間を確保し 基礎知識を吸収していくしかないということを この本がはっきりを伝えてくれた。 残業できないなら 自分で帰宅後に基礎知識をつけるの方法もあるかと思うが 身につくのは座学のみ。 経験や社内情報は会社でしか身につかない。 残業ゼロの職場でうまくいくのは イレギュラーな業務がない職場のみ。
Posted by
本書に対する私の理解はこう。 自習しなさいよと。 戦略的に、したたかに。 私が今までやってきた事と、本書の内容がかなり類似していた。 例えば、Over time is my time.これなんか正にそう。 本書では、夜に、残って勉強するとか、上司の信頼を得るとか、様々な商魂逞...
本書に対する私の理解はこう。 自習しなさいよと。 戦略的に、したたかに。 私が今までやってきた事と、本書の内容がかなり類似していた。 例えば、Over time is my time.これなんか正にそう。 本書では、夜に、残って勉強するとか、上司の信頼を得るとか、様々な商魂逞しい経験を紹介している。 考え事や、戦略を立てるとき、ルーティンワークや他人の介入は集中を欠く原因となるので、夜、人がいなくなってからやれ。確かに。 うちは、朝遅刻して、夜残るという悪き習慣があるので、私はいつも朝に自習している。 本当は給料貰って夜残業して、それが自分にも仕事にも活きるというのがベスト。 まぁなかなかそう上手くは行かん。 なので、夜型とお金を切って、朝残業をしている。 朝残業に給料出してくれる懐深い会社があったら紹介して欲しいくらい。 脱線。 こんなフレーズがあった。 「資料?そんなの勝手に読め。」 素晴らしい。 社員なんだから社外秘資料だって見ても良いよね。夜遅くこっそりでも。 見られたくないならロック掛けとけと。 一方で、定時間内は、わきめふらずにしっかりやりやさいと言っている。はい。 たまたま今回は残業というテーマで書かれているが、残業という手段でなくても良いのではないか? 仕事と遊びだけではなくて、本当に自分を成長させるために必要なことを、意識的に行うことこそ大事だと思う。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「TIME×YEN 時間術」で感銘したので、引き続き長野慶太氏の本を読みました。 残業時間を、効率よく仕事をして少なくする為の本・・・かと予想していたら全く違いました。 個人を無視した慣習や常識に囚われず、各自にとって幸福になるプロセスを意識し、自分にとって意味のある楽しい残業こそ必要・・・ということ。 そして、その為には、どんなことを意識していくといいのか・・・みたいなことが書かれていました。 内容は、とても参考になり、読んで良かったです。 ところで、 内容や考え方は腑に落ちて賛同できるけど、筆者は人物的には好きじゃないなぁ・・・なんて、思いながら読み進めていたのですが、最後まで読んだら、結局筆者の人柄が好きになっていました。(前回の「TIME×YEN 時間術」の時も同じような感じだったっけ) ストイックで厳しくてイカスカナイ上司だと思いながら共に仕事をしていたものの、実は素晴らしい上司だった・・・と気が付く、部下みたいな気持ちで読み終えた感じ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
残業を推奨する本。その残業を効率的に行う事によって、成果の発揮や自分の成長を促進しましょうという本。今の残業を減らす風潮を考えて置いたうえでこの本を読む事が必要なのだと感じた。 残業の功罪はともかく、仕事を進めていくうえで、効率的になるアイデアを色々と書かれていると思うのでそれは参考になると思う。 ただ、残業するか、しないかはその人次第だと思う。
Posted by
残業削減の流れに何か違和感を感じていたので、この本の内容はすっと腹に落ちた。 特に、下記が印象に残った。 - お付き合い残業ではない。自分の為にやる、楽しい私的残業が成果を出す。(自分の仕事に集中できる環境でないと意味が無い為、チーム全員が残っていてはダメ) - 頭を切り替え...
残業削減の流れに何か違和感を感じていたので、この本の内容はすっと腹に落ちた。 特に、下記が印象に残った。 - お付き合い残業ではない。自分の為にやる、楽しい私的残業が成果を出す。(自分の仕事に集中できる環境でないと意味が無い為、チーム全員が残っていてはダメ) - 頭を切り替えようとするから効率が悪くなる。休みながらも(土日も)戦う姿勢を崩すな。 - 残業できる環境にいる人は幸せ。(家事が、家庭環境が、第二の職場が、残業時間を奪う) - 「考える時間」を惜しむから仕事が粗くなる→「考える時間」を効率化できる人はいない。 - イレギュラーな仕事こそ利益を生む。 - 睡眠が足りている人に足りていない人が仕事の質で勝てることはない。 - アポは20分前着。結果を出す事が目的。
Posted by
「残業」。正直この言葉に良いイメージをこれまで持てずにいた。仕事が就業時間中に終わらず、やむなく行う業務の延長。その残業には個人的にこれまで苦しめられてきたし、すべてを放擲して逃げたいという気持ちにさせられてきた。 また、会社に残って残業をしている人たちを見ていても、効率的に仕...
「残業」。正直この言葉に良いイメージをこれまで持てずにいた。仕事が就業時間中に終わらず、やむなく行う業務の延長。その残業には個人的にこれまで苦しめられてきたし、すべてを放擲して逃げたいという気持ちにさせられてきた。 また、会社に残って残業をしている人たちを見ていても、効率的に仕事を行えていないことにより、残業をしている人が大半であった。 個人の体験からも、職場の他人を見ても残業というものをポジティブなものと見ることはできなかった。 しかし、本書を一読し、その考えは必ずしも正しいとは言い切れない ということを理解できた。 Overtime is my time 結局は残業という時間をどのような意識を持ってつかっていくのか。それに尽きるということがよく分かった。また残業ができるということは本来幸せなことであり、感謝すらすべきことだという視点が得られたのも本書を一読したことによるものだろう。 自分を成長させる残業。それは他人から与えられた仕事をやる残業ではなく、自分の成長を望み、能動的に仕事を選んだ上で行う残業である。 そのことが骨身にしみて感じられる一冊であった。 資格との両立もあるため、仕事ばかりに時間を割けない点が口惜しいが、資格を取得し転職した暁には、私的残業を積極的に活用し自分を高めていきたいと思う。 私的残業の積み重ねは自分の自負心の向上、スキルの向上につながるだろうから。
Posted by