追想五断章 の商品レビュー
美しい小説だった。10年近く前に買ったのだが、もっと早く読むべきだった。ページをめくればめくるほど続きが気になるのに、終わってみれば誰も救われない不思議な本でもあった。
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著者の作品の中では、あまり印象に残らない作品。リドルストーリーをテーマにしたい思惑が強すぎて、その描写が物語の中で気になってしまうのと、人物描写もあまり深堀されておらず、筆者が得意とする世界観の構築がこの作品ではあまり感じられなかった。
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結末のわからない話をリドルストーリーということをはじめて知った。。。 ラストがずれているとは。 よく考えられてるなーと思ったけれども、なんだか可南子がかわいそうだった。 話はおもしろかった。重いけれども印象的。
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全体通して暗い リドルストーリーというジャンルを初めて知った、謎の答えをはっきりと示さないまま終わる物語。 それがキーワードになっているのだけど全体の物語としては最後はっきりする、けどなんとなく すっきりしない。 最初から最後まで抑揚がない感じ、でも読んだ、という感じは残るし嫌い...
全体通して暗い リドルストーリーというジャンルを初めて知った、謎の答えをはっきりと示さないまま終わる物語。 それがキーワードになっているのだけど全体の物語としては最後はっきりする、けどなんとなく すっきりしない。 最初から最後まで抑揚がない感じ、でも読んだ、という感じは残るし嫌いじゃない。 米澤さんはだいたいこんな感じだったかな。
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好きなくくり。同じ著者の「儚い羊たちの祝宴」をまた読みたくなりました。 古書店を営む伯父のもとで、ただ時間が過ぎるだけの居候生活を続ける芳光。ある日、突然現れた女性に「亡父が書いた小説を探して欲しい。」と依頼をされる。 見ず知らずの男の過去を知るうちに、光芳の心も変化してゆく。 ...
好きなくくり。同じ著者の「儚い羊たちの祝宴」をまた読みたくなりました。 古書店を営む伯父のもとで、ただ時間が過ぎるだけの居候生活を続ける芳光。ある日、突然現れた女性に「亡父が書いた小説を探して欲しい。」と依頼をされる。 見ず知らずの男の過去を知るうちに、光芳の心も変化してゆく。 わりと早い段階で「どんでん返しくるな」と思ったので、結末を伸ばしたくてゆっくり読みました。笑 キーワードは〝リドルストーリー〟結末が曖昧で謎を残す物語。 「亡父が残した遺作を知りたい。」 親を思う娘ならば自然なこと。報酬にひかれ、軽い気持ちで依頼を受けた光芳は、物語の裏に隠された事件に行き当たり、引き込まれて行く。 依頼者可南子の父参吾は、リドルストーリーを通じて、誰にも言わないと決めたはずのある真実を伝えようとしていた。 誰かを守るためについた嘘は、自らを窮地に追いやる。哀しい物語。 ただ…結末は「…かな?」と思ったとおり。 読後感は、少々まどろっこしさを残しました。 2016.04.30 今年の13冊目
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米澤作品の中で一番おもしろかったです。 主人公が鬱屈としてるけど、それが主題と全然関係ないので読みやすかったです。 北村薫さんのような品が感じられて、それでいて少しザワザワするような感覚が味わえました。
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親戚の古書店でバイトする休学中の大学生が、大学復学への資金にするため、依頼主の亡き父が書いた5編の小説を探すというもの。 その小説はリドルストーリー(ラストは読み手に任せる)になっており、依頼主は結末となるラスト1行×5編だけを持っていた。 面白かった。 単純にリドルストーリーを読むのも面白かったし、リドルストーリーに隠された秘密を解き明かしていくというラストも楽しめた。 忘れた頃また読みたいな。
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依頼者の父が残した5つのリドルストーリーを探す物語。依頼者の手元に残された最後の1行や依頼者の父の過去の疑惑、発見された小説が織りなす複層が見事。
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この雰囲気は相変わらず好きだ。 謎解きと言うより、どちらかと言えば、流れを楽しむようなものかもしれない。 答えが解るだけにさっぱりするが、だからと言って答えは見えているわけだからカタルシスはないかもしれない。
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