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床屋さんへちょっと の商品レビュー

4.1

55件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    27

  3. 3つ

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2013/07/28

作者本初。と、思っていたら新作の『展覧会…』読んでた(^^ゞ この本も 物語が少しずつ なぞられて、なぞって…。好きだな。

Posted byブクログ

2013/07/03

この人の本好き。 短編集。 父のつくった会社を潰してしまった二代目が殆どの章で主人公。 章が変わるごとに過去に遡る。 人生の様々なポイントで行った床屋さんをうまくつなげて。 負い目を感じて生きてきた主人公。 周りには見せてなかったけどこんな葛藤や努力もあったんだ、的なのが最後に...

この人の本好き。 短編集。 父のつくった会社を潰してしまった二代目が殆どの章で主人公。 章が変わるごとに過去に遡る。 人生の様々なポイントで行った床屋さんをうまくつなげて。 負い目を感じて生きてきた主人公。 周りには見せてなかったけどこんな葛藤や努力もあったんだ、的なのが最後に明らかになって。 じんわりきた。

Posted byブクログ

2013/03/09

2013/3読了。 8つの短編が最後には綺麗に繋がり、胸に刺さります。 それぞれの短編の中に題名に出てくる床屋でのやりとりや出来事が重要な役回りを演じています。 子供にとって親の存在、親にとって子の存在はいつまでたっても大きく、亡くなった後も心の中に生き続けているものです。 ジン...

2013/3読了。 8つの短編が最後には綺麗に繋がり、胸に刺さります。 それぞれの短編の中に題名に出てくる床屋でのやりとりや出来事が重要な役回りを演じています。 子供にとって親の存在、親にとって子の存在はいつまでたっても大きく、亡くなった後も心の中に生き続けているものです。 ジンワリと心温まる作品。山本幸久さん初読でしたが別作にも興味が湧きました。

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2013/02/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリの合間のほのぼの系を求めて読んだら、大当たり。 主人公勲は、父親から受け継いだ製菓会社を潰してしまう。無事に転職し、定年まで勤め上げたものの、人柄の良い父の影を追うような人生だった。 娘の香は息子・勇を連れて実家に出戻り。一章ずつ思い出を辿るように時間軸が遡っていく。香が家出をした高校生のある日や、会社に見学に来た小学生のある日。そして最終章は、勲が死んだあとの短編だ。孫の勇と外出した一章目のすぐ後に亡くなっていたらしい。個性のない自らを気にしていた勲だが、妻と娘はそれを天然だと懐かしがる。葬儀にはなんと200人もの人が訪れた。 マンネリになる前の重松清を思い出し、読んだ。

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2013/01/19

かつてお菓子工場の二代目だった、 73歳になる 宍倉勲(ししくら・いさお)。 真面目で天然な勲の物真似が得意な 天真爛漫な妻の睦子(むつこ)。 女性だけの会社を経営する 41歳の出戻り娘、 香(かおる)。 香の息子で 6歳になる勇(ゆう)。 香の旦那だった 調子のいい男...

かつてお菓子工場の二代目だった、 73歳になる 宍倉勲(ししくら・いさお)。 真面目で天然な勲の物真似が得意な 天真爛漫な妻の睦子(むつこ)。 女性だけの会社を経営する 41歳の出戻り娘、 香(かおる)。 香の息子で 6歳になる勇(ゆう)。 香の旦那だった 調子のいい男、 布田透(ふだとおる)。 物語は章を追うごとに過去へとさかのぼり、 元社長だった勲が 何故会社を手放したのか、 娘や家族たちの歩んできた道のりなど、 少しずつ宍倉家の謎が 解き明かされていく 連作短編集になっています。 30年振りに行った 行き着けの床屋。 娘に散髪してもらう父の感慨。 アイパッチに義手をした熱帯の国の 怪しい床屋。 テクノカット発祥の地の可笑しさ。 などなどタイトルの通り どの話も散髪や床屋での 印象的なシーンが出てきて ホッコリさせてくれます。 昭和の時代、 髪を切るという行為は どこか神聖さがあって、 床屋は襟を正したり 気分転換したり 新しいスタートを切るための 厳かな空間だった。 人生の中の句読点のように、 人は旅立つため 生まれ変わるため 気合いを入れるために 髪を切り、 古い自分、不甲斐ない自分を洗い流し その都度、 心正してきたことに この小説で改めて気付かされました。 ラストの一話で 時は現在へと戻り すべての話が繋がる奇跡は じんわり涙腺を刺激します。 初めての作者だったけど 嫌みのない文章で 父と娘の一生を高速で振り返る構成は 人生の背景には いつも沢山の人たちがいて 一人ぼっちに思えても ホンマはそうじゃなくて、 いろんな人たちに 影響を及ぼしながら 世界はできてることを 鮮やかに見せてくれる。 イメージとしては 中井貴一主演で ドラマ化して欲しいなぁ(^O^) そして棒つきキャンディ 『ナメタリーナ』の商品化期待してます!!(笑)

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2012/10/10

父の起こした製菓会社を継ぎながら, オイルショックのときに会社を潰してしまって その後は繊維会社に就職した宍倉勲とその娘の香のエピソードを, かならず床屋を登場させながら綴る。 だんだん時代をさかのぼっていく構成に「なぜ?」と思っていたが, 最後に勲の死後のエピソードが置かれて...

父の起こした製菓会社を継ぎながら, オイルショックのときに会社を潰してしまって その後は繊維会社に就職した宍倉勲とその娘の香のエピソードを, かならず床屋を登場させながら綴る。 だんだん時代をさかのぼっていく構成に「なぜ?」と思っていたが, 最後に勲の死後のエピソードが置かれているのを読み,しみじみ。

Posted byブクログ

2012/09/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館で見つけたので思わず借りた。山本幸久は結構読んでいるが最近ご無沙汰気味だった。 父の残したお菓子会社を継いだが倒産させてしまった宍倉勲が主人公。成長する娘との関係が時系列が前後しながら(遡りながら)つむがれていく。 この人は飾らない言葉で温かい文章を書く。 奥さんと雪に沈みながら歩くシーンがよかった。 行きつけの床屋を見つけたくなる一冊。

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2012/04/10

宍倉勲は20代半ばで父が興した会社を引き継いだが、 石油ショックなどもあり、15年後にあえなく倒産させてしまった。 罪悪感をぬぐえないまま再就職し定年まで働き退職。 そして人生の定年を迎えようとしているそんな父の背中を見ていた娘。 家で、会社で、時には一緒の床屋さんで。 何気ない...

宍倉勲は20代半ばで父が興した会社を引き継いだが、 石油ショックなどもあり、15年後にあえなく倒産させてしまった。 罪悪感をぬぐえないまま再就職し定年まで働き退職。 そして人生の定年を迎えようとしているそんな父の背中を見ていた娘。 家で、会社で、時には一緒の床屋さんで。 何気ない会話が、父から娘に伝えられたものとは・・・・。 いや~、実に面白い! しょっぱなから笑ってしまいました。 なんでしょうね。 実に文章にリズムがあって、表現が上手くて、 軽い感じだけどちょっとジーンとくるところもあって。 好きな作家さんがまた増えました。

Posted byブクログ

2012/02/28

味のある主人公。 話は、時間を過去へいったり、進んだりして進んでいく。 その中で主人公の存在が際立ってくる。 冴えないおじいちゃんかと思っていたが、読み終わる頃には、しみじみと大きな存在となって胸の中に居座っていた。

Posted byブクログ

2012/02/11

さりげなくて、でも味わい深い、すてきなお話でした。 打ち上げ花火じゃなくて、線香花火のような。 初めて読んだ作家さんですが、他の作品も是非、読もうと思います。 ★5にしようか迷いました。

Posted byブクログ