キャンセルされた街の案内 の商品レビュー
短編集 読みやすい やや物足りなさを感じるが、のんびりとした時間を過ごす時に良い 平成のスタイリッシュだった今では懐かしい恋愛感が味わえる
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短編集・凝った装丁~僕がクラス東京のワンルームに長崎でぼんやり過ごしている兄が来た。僕は勤めの傍らで小説を書いているのだが、長崎にいる頃は端島に渡る船の主に軍艦島のガイドをやるように勧められていたのだ~表題作のあらすじを書こうとしたが、ぱっとしない内容だなぁ。ほかは短くて、どこか...
短編集・凝った装丁~僕がクラス東京のワンルームに長崎でぼんやり過ごしている兄が来た。僕は勤めの傍らで小説を書いているのだが、長崎にいる頃は端島に渡る船の主に軍艦島のガイドをやるように勧められていたのだ~表題作のあらすじを書こうとしたが、ぱっとしない内容だなぁ。ほかは短くて、どこかですれ違った二人が違う思いを抱えていたって話が多かったような気がする
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※このレビューにはネタバレを含みます
吉田修一による街をテーマにした短編集。表紙の装丁には架空の街の地図が描かれ、エアメールのようなカバーもかわいらしい。東京、大阪、ソウル、長崎の軍艦島と、それぞれの街を舞台にしているが、あくまでも舞台としてそこにあり、その土地に関わり暮らしている人々の日常は千差万別である。 吉田小説を無条件に愛す、と決めて以来、どんな内容でも賞賛する心構えができている。だからこの短編集も無条件に素敵だなと思う。ただ、各作品の読み方についてはその時々の自分の状況や彼の過去作が影響してくるのは仕方がないと割り切っている。個人的には、悪人の描き方、というのが最近の吉田修一の作品に対する注目点となっている。 決して悪人が多く登場する本ではないのだけど、『灯台』という短編の悪事が心に残る。飲み潰れ、金がないままにタクシーに無賃乗車するという話が、すごく身につまされるような気がした。 【部屋に戻ったところで金などなかった。布団に潜り込むと、耳を塞いで目を閉じた。すぐそこで待っている運転手に、心の中で何度も何度も謝った。本当に気分が悪かった。胃はムカムカして、目が回った。大勢に囲まれて、蹴られているような気分だった。二千数百円という金額が、はした金にも、もう取り返しのつかない大金にも思えた。】 表題作の『キャンセルされた街の案内』は軍艦島の周辺に住む少年の話である。当地のガイドとして小遣いを稼いだ青年の今と昔の記憶を描いている。軍艦島というのは、歴史的背景からしても観光的にも人気のある、いわゆるキャッチーな土地、と言える場所である。そこに関わる人物にももちろんドラマがあり、そこをテーマに小説を書くというのが吉田修一の着眼点の良さだと思う。ただ、島はあくまでも舞台であり、そこに関わる人の描き方にこそ、この小説の良さがある。 取り立ててコレ! という主題がないような短編が並ぶ。結末もなんとなく、日々の延長のように終わる。そこが物足りないという人には物足りないのかもしれない。ただ、こんな過去があり、こんな現在があり、こんな人が生きているんです、と、そんな市井の人を鮮やかに描ける筆致はさすがだと思う。
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短編集。 東京、大阪、ソウル、そして記憶の中にしか存在しない街、なんでもない日常、人との微妙な距離感、生活感のあるもの等々、割といろいろなタイプの作品があるが、どれも結論はなく余韻を残す。 タイトル「キャンセルされた街の案内」(1998年刊行) は軍艦島のこと。 主人公は、少年...
短編集。 東京、大阪、ソウル、そして記憶の中にしか存在しない街、なんでもない日常、人との微妙な距離感、生活感のあるもの等々、割といろいろなタイプの作品があるが、どれも結論はなく余韻を残す。 タイトル「キャンセルされた街の案内」(1998年刊行) は軍艦島のこと。 主人公は、少年時代、上陸が禁止されていた軍艦島を案内するバイトをしていた。 今のように上陸用に補修もされていなかったであろう軍艦島の危険で不気味な様子が描かれている。 かつての恋人の家に行っては、彼女が不在のままにその母親とご飯を食べたりする主人公の不思議な感覚。 この話が一番面白かった。 (図書館)
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かなりショートな短編。全く何なのか、何が言いたいのか不明。説明不足だし、素人が書いた中途半端な小説かと思った。最後まで読めたが、もう無理。
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途中まではすごく楽しく読めたけど、だんだんなんだかなってなり、最後の2話がよくわからなかった。。。。
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吉田修一の日常を切り取った短編集。 その日常にも非日常の種が芽を出そうとしている。 雰囲気はいいのだが、いかんせん内容が特にない。 吉田修一のエッセンスがあるが、申し訳ないけど面白くなかった。
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短編10編。 最初の4つほどは良かったけれど、途中からは登場人物に好感が持てないからかむむむ? になってしまった。
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読みやすいけどあまり残らない…断片的すぎる。新米社員くんが気になる先輩OLのお話と、午前二時に隣人男性が忍び込んでくるお話くらいしか記憶にないです。 シングルマザーと怠惰な日々を過ごす青年が、その連れ子のお守りを惰性で続けるお話もなんだか暗かったなぁ。表題作も然り。
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