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キャンセルされた街の案内 の商品レビュー

2.8

54件のお客様レビュー

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2011/10/26

これぞ短編集、という感じの一冊。全体的に何となく重苦しくてじめじめしたものが多いのだけれど、冒頭の「日々の春」はロマンティックで素敵だった。

Posted byブクログ

2011/08/25

吉田修一 読み始めての10作目。 短編集だけど、ひとつひとつの話が短すぎて・・・。 主人公に成りきる前に話が終っちゃう感じ? でも、最後の本の題名にもなってる「キャンセルされた街の案内」は、なかなか面白かった。 あの軍艦島と呼ばれる“端島”が舞台。 題名の“キャンセルされた”っ...

吉田修一 読み始めての10作目。 短編集だけど、ひとつひとつの話が短すぎて・・・。 主人公に成りきる前に話が終っちゃう感じ? でも、最後の本の題名にもなってる「キャンセルされた街の案内」は、なかなか面白かった。 あの軍艦島と呼ばれる“端島”が舞台。 題名の“キャンセルされた”っていうのはこのことか と思った。 相変わらず話の真相をはぐらかすというか? 読者に考えさせるというか? でも、それがこの人の良いところかもしれないけど・・・。 いつも読み終えた時に また他の作品も読んでみたいと思う。

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2011/08/16

短編集。いつもながら吉田修一はツボにハマるなあ。ちょっと不思議な話もあれば、普通の日々を描いたようなものもあり、収められている話はあまり統一感がない。まあ、そこをよくとれば、吉田修一の多才さが楽しめるということだろうか。痴漢に遭った男の話「奴ら」とか表題作「キャンセルされた街の案...

短編集。いつもながら吉田修一はツボにハマるなあ。ちょっと不思議な話もあれば、普通の日々を描いたようなものもあり、収められている話はあまり統一感がない。まあ、そこをよくとれば、吉田修一の多才さが楽しめるということだろうか。痴漢に遭った男の話「奴ら」とか表題作「キャンセルされた街の案内」あたりが秀作かなと思うけど、ほかのそれぞれも佳作。脇の物事、人まで神経が渡っていること、そして男の弱さ、バカらしさを男でありながら書けるところが吉田修一の魅力だと思う。

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2017/09/29

あれ?もう終わり??つてなるのは、あたしの理解力が乏しいからなのかな。 本のデザインはとてもかわいかったです。

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2011/05/27

秀逸な短編集。 結末をはっきりさせているわけではない話が多いが せまってくる重いものがずっしりと伝わる短編ばかり。 あっという間に読んだ。乳歯とキャンセルされた街の案内と いう話が重かったけど良かった。 軍艦島の存在を知らなかったので勉強になった。

Posted byブクログ

2011/05/15

帯には~デビューから「悪人」まで。そのすべてのエッセンスが詰め込まれた必読のマスターピース。~なんて書かれてますが、なんとなくその必死感が逆にあやしいですよね。発表時期が1998年から2008年の全十話の短編集です。どれも割といいような気がするんだけど、ページ数が少ないせいか、グ...

帯には~デビューから「悪人」まで。そのすべてのエッセンスが詰め込まれた必読のマスターピース。~なんて書かれてますが、なんとなくその必死感が逆にあやしいですよね。発表時期が1998年から2008年の全十話の短編集です。どれも割といいような気がするんだけど、ページ数が少ないせいか、グリーンピースやFlowersのようなあくの強いのが無いせいか、読んだそばから忘れて行っちゃう感じ。全然いい話じゃないのになんとなくいい思い出に思えちゃう「深夜二時の男」、ひたすら汚いんだけど子供がかわいい「乳歯」、ショートストーリーの「24 Pieces」、ちょっと珍しい作風の「灯台」。この4つが良かったです。あと表紙の装丁が凝ってていいね。ただなんか、ちょっと足りないんだよなー。

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2010/12/14

新入社員の立野くんとの会話を楽しむ「日々の春」 失恋した男がネクタイを買い漁る韓国の話でつながった「零下五度」 家出の理由を聞かれないまま公衆便所で雨宿りをする「台風一過」 隣に暮らす男の気配に安心していた「深夜二時の男」 ボロアパートに撮影に来た監督に子役を頼まれる「乳歯」 男...

新入社員の立野くんとの会話を楽しむ「日々の春」 失恋した男がネクタイを買い漁る韓国の話でつながった「零下五度」 家出の理由を聞かれないまま公衆便所で雨宿りをする「台風一過」 隣に暮らす男の気配に安心していた「深夜二時の男」 ボロアパートに撮影に来た監督に子役を頼まれる「乳歯」 男なのに痴漢に遭ったことがショックでたまらない「奴ら」 高校の同級生と大阪で再会して飲み明かす「大阪ほのか」 親友の彼女と寝てしまった男の独白「24 Pieces」 20年前の自分と話をする「灯台」 仕事をしない兄にいらだちながら自分の恋愛を小説にする 「キャンセルされた街の案内」 地図製作:atelier PLAN 装丁:新潮社装丁室 掲載紙も発表時期もばらばらな短編なのだけれど どれも街の様々な風景を切り取ったみたいな作品。 「日々の春」のこれからを想像させるような雰囲気とか 「深夜二時の男」の薄気味悪さと、それでも思い出となってしまうところとか 「キャンセルされた街の案内」の小説の嘘についての考察とかが、好きです。 図書館だとカバーの裏が気になるので今度本屋で見てみよう。 「灯台」で糸井重里の名前があった瞬間テンションが上がった。笑

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2010/11/30

短編小説集 割と好き。久しぶりに読めてちょっとうれしかった。 写真専門学校に通う学生を二分割する言葉などもよかった。 こういうグッと来るワードが結構あるなあ。 ただ時間の関係で最後にあった表題作を読まずに返却。 いずれ読めたら読もう。

Posted byブクログ

2010/11/20

初めて吉田 修一氏の小説を読んだ。 全編ショートショート。 この小説で彼の評価を決めるのは良くないが、ショートショートというのは作者の構成とくに独創性がよく現れる分野だと思う。筆者は、日常の何気ない一瞬を切り取り読者に風景を印象づける。これからどうなっていくのだろうか、と思ったら...

初めて吉田 修一氏の小説を読んだ。 全編ショートショート。 この小説で彼の評価を決めるのは良くないが、ショートショートというのは作者の構成とくに独創性がよく現れる分野だと思う。筆者は、日常の何気ない一瞬を切り取り読者に風景を印象づける。これからどうなっていくのだろうか、と思ったらそこで終わり。このように含み読者に自由度を持たせる方法は、別に新しくもなんとも無い。しかも、このような終わり方が大半を占める・・・いくらなんでもあんまりです。 挑戦的な内容であるが、一遍一遍が何かの意思またはメタファーになっているとは考えにくく、カルイヨミモノで終わってしまっている。 残念。

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2010/10/14

+++ 東京、大阪、ソウル、そして記憶の中にしか存在しない街―戸惑い、憂い、懼れ、怒り、それでもどこかにある希望と安らぎ。あらゆる予感が息づく「街」へと誘う全十篇。 +++ 表題作のほか、「日々の春」 「零下五度」 「台風一過」 「深夜二時の男」 「乳歯」 「奴ら」 「大阪ほの...

+++ 東京、大阪、ソウル、そして記憶の中にしか存在しない街―戸惑い、憂い、懼れ、怒り、それでもどこかにある希望と安らぎ。あらゆる予感が息づく「街」へと誘う全十篇。 +++ 表題作のほか、「日々の春」 「零下五度」 「台風一過」 「深夜二時の男」 「乳歯」 「奴ら」 「大阪ほのか」 「24 Pieces」 「灯台」 どこかの街で流れるきわめて個人的な時間、というゆるいつながりの短編集である。物語のテイストは清々しかったりやるせなかったりとさまざまなのだが、底に流れる気分というようなものがどこか似通っていて、ゆるいつながりを違和感なく読み進められる。 カバーをきっちり貼り付けてしまう図書館で借りたので、小窓からのぞく地図を見られなかったのが残念。

Posted byブクログ