シャドウ の商品レビュー

道尾秀介【著】

2024/01/06

前半なかなか切ない展開ばかりで読み進めるのが辛かった…最後の方はいろんな真相がわかって一気に読み進められた。目的のためにやりとおす姿がカッコイイ！

2023/12/27

向日葵の咲かない夏にもあるが、道尾秀介が描く子供たちが不自然に頭が良いせいで私は彼の作品に没入できないと分かった。洋一郎が田地への復讐を計画していたとしてもそれとは関係のない水城や凰介、竹内にも被害が及ぶ形になっているのはいただけない。また、なんかハッピーエンドっぽく描かれているけど、恵があまりにも可哀想。親友が病死するわ夫からの不義理を疑われ、あまつさえ夫が心的障害を患うしでもうめちゃくちゃ。最後、洋一郎らが田地、恵の死亡場所で手を合わせていたが、そこで恵みに祟られても知らんぞ。ミステリトリックは良い。

2023/12/23

個人的に大好きな道尾秀介の気になっていた名作。
一発のどんでん返しはよく味合うが、これは小出しに何発も
味合わされたといった印象だった。
帯にも書いてあるように、道尾作品を読んだことがない人にはその一作目として読むのに是非オススメしたい。

道尾作品の特徴というべき、健気さと愛くるしさに溢れ、でも実は周りが思っているより子供ではない現実的な心情と思考を持った少年少女の登場人物が物語の進行とともに私の心を動かし続けてくれた。
個人的な意見だが、道尾作品に登場する少年達はかわいすぎるからズルい　笑。

2023/12/12

道尾秀介さんの作品を初めて読みました。今年読んだ本の中で一番面白かったです。
序盤はミステリーらしくない日常が描かれますが、物語が進むにつれて、緊迫感や不安感が高まっていきます。犯人は誰なのか、次々と疑いの目が移り変わり、最後までわかりませんでした。張り巡らせられた数々の伏線には驚かせられました。
親子の愛の温かさと犯人は誰なのかという切迫感が共存した作品です。

2023/12/11

序盤はミステリーの要素も感じられない内容から読むかどうか迷ったが途中からの展開が早すぎ　凰介君の推理力には感嘆させられひきずり込まれた内容でした。

2023/12/11

今作もしっかりミスリードに騙されてしまった…

すっかり洋一郎に疑いを向けつつ、不安定な二組の親子に流れる不穏な展開が気になって読む手が止まらなかった。
しかし、ネタバラシ直前に真犯人に気付き鳥肌。更に後に明かされる洋一郎の「計画」にまたまたひっくり返される。
洋一郎の「計画」によってミスリードがより強力だったせいで、私も真犯人をすっかり信用してしまっていた。悔しい〜

向日葵の咲かない夏を先に読んでいたせいで、最後の最後まで凰介がやばい方向にひっくり返ったらどうしようと心配だったけど、その点については真っ当に成長物語だったので良かった…

2023/11/23

人間の狂気の表現がすごくうまくて一文で日常が崩れ去るような気持ち悪さがある。
伏線やミスリードを誘うものと格闘しながら物語は進む。
後半の伏線回収などはおもしろかったさし、もう一度読み返す作業がたくさんあった。
面白い仕掛けはたくさんあったが、物語として大きく揺さぶられることがなかったため評価は低め。

2023/11/20

途中で「ん？」とは一瞬思ったけれど
えー！！そうなんだ〰️！！という展開
ベースは哀しい話だけど、展開が面白かった

2023/11/05

内容的に自分自身と重なるところがあって、そこが苦しかった。
狂ってる人には地獄はない的な。
狂ってると認められたら、治療するだけ。
そして世に放たれる。
怖い。

読んでてほぼラストでうわっやられたーって感じでした。
確かにちょっと違和感があったので。

ただ、身近にあった出来事があるので、狂った振りをするってのが読んでる途中で『私』はしんどかった。

2023/10/31

誰に裏があるのか気になってずっと凰介以外の登場人物を疑いながら読み進める。

おかしいのはこの人じゃなくてあの人？
あれ、どっち？こっち？
あれ、やっぱり違うの！？
あ、なるほどー！！！

と言った感じで忙しく
最後は納得させられ綺麗に終わって
読後感スッキリでした。