夜にはずっと深い夜を の商品レビュー
本をお勧めする時にさ、 「鬼才○○の最新作!」 「天才☆☆の話題作!」 とか、天才、鬼才、奇才を軽々しく使うの、すっごいきらいなんだけど、 「鬼才」は、彼女のためにある言葉かも、とか思ってしまったり。 こういうものの見方を、直にぶつけてくるのが新しいし、...
本をお勧めする時にさ、 「鬼才○○の最新作!」 「天才☆☆の話題作!」 とか、天才、鬼才、奇才を軽々しく使うの、すっごいきらいなんだけど、 「鬼才」は、彼女のためにある言葉かも、とか思ってしまったり。 こういうものの見方を、直にぶつけてくるのが新しいし、くるくると変わる視点はそんじょそこらの人間じゃできない。 え、そうくるの?というものの見方をこれほどまでに休まずぶつけてくる人、そうはいない。 しかも枯渇感がない。まだまだやってくれそうな気にさえさせる。 すごいな。
Posted by
お笑い芸人鳥居みゆきの初の小説です。 道尾秀介がブログで面白いと書いていたのを見て、 早速、本屋で購入し読んでみました。 ものすごく、面白いです。 鳥居みゆきの世界にはまりました。 鳥居みゆきのイメージどおりの内容でした。 最初の詩から、僕にはない発想で...
お笑い芸人鳥居みゆきの初の小説です。 道尾秀介がブログで面白いと書いていたのを見て、 早速、本屋で購入し読んでみました。 ものすごく、面白いです。 鳥居みゆきの世界にはまりました。 鳥居みゆきのイメージどおりの内容でした。 最初の詩から、僕にはない発想で、度肝を抜かれました。 鳥肌立ちました。 表紙からは怖いイメージがあったのですが、 怖いとかは全然なかったです。 むしろギャグとかあって、面白い部分もありました。 女性のコンプレックスや偏った愛情を表現した短編集なのですが、 物凄く表現されていると思います。 他人には理解できないけど、 本人たちが思い描いている気持ちがよく伝わってきました。 一つ一つが独立してるわけではなくて、 どことなく繋がっているところも面白さが増しました。 そして、最後の詩で、最初の鳥肌が再来しました。 最初と最後が見事に調和が取れています。 この始まりにして、この終わりありです。 一番のお気に入りは「いちゃつき心中」です。 最高です。 オチがまた良かった。 ぶっ飛んだ妄想が良かった。 心中する時にその遺書は普通書けないと想うけど、 鳥居みゆきなら書ける気がします。 読んでみて、 続編が読みたくなりました。 でねえかな? 皆さん、どんどん良い評価を広めてくれませんかね? 好評に付き、続編出してくれるように。 そんな心配しなくても、 好評なのは間違いないと思いますが。。。 鳥居みゆき、やはり只者ではありませんでした。 皆さん、是非是非オススメの作品ですよ。 ★★★★(8点)
Posted by
鳥居さんの視点での日常はこんなにも 暗く怖いものだったのかと思う一方 自分の日常にもこんな場面があるのでは? と問いかけられているようで面白い 『蝉』という話が 物凄く良い。
Posted by
壊れた女性たちの叫び。 驚いた、衝撃を受けた。 初めの「グミ」の余韻からしてもう興奮。センスを感じてしまった。自分も今度、線路にグミを置いてみようか。 自分は著者の芸が好きです。 その世界観が更に凝縮されて、短いけれど永い物語に乗せられて語られている感じで。 生と死...
壊れた女性たちの叫び。 驚いた、衝撃を受けた。 初めの「グミ」の余韻からしてもう興奮。センスを感じてしまった。自分も今度、線路にグミを置いてみようか。 自分は著者の芸が好きです。 その世界観が更に凝縮されて、短いけれど永い物語に乗せられて語られている感じで。 生と死についての著者の価値観が味わえ、なおかつその見方が好きになった。 少しだけ、脳内を覗けた気もする。 ショートショートと詩が数多く載せられていて、自分は特に妄想日記が気に入った。 にも度々登場する掛け言葉や、非日常な日常の表現。 また、特に詩の「蝉」は胸にくる。何故か、説得力があるように感じ。 こんな文章を書けるようになったらいいな。とも思ったり。 一般の小説でもよくあるが、各話の登場人物がリンクするのも面白い。 不思議なのは、何処か壊れていてひねくれた登場人物ばかりなのに、最終的な主張はまっすぐであることで。妙に納得する。 独特な黒いオーラを発する挿し絵も綺麗で、お気に入りの一冊になりました。
Posted by
評判がよかったし、鳥居みゆきのシュールな笑いが好きだったんで読んでみた。ボキャブラリー、ストーリー展開、名前の付け方、などなどセンスいいなーと思える作品。長編は難しいかもしれないけど、今後も作品を生み出してもらいたい。
Posted by
コントがそのまま文章になったかんじ。 期待せずに読んだけど、よくできてた。 好き嫌い分かれそうだけど、私は好きだった。 読み終わったあと、思わずニヤリとしてしまう。
Posted by
読みながら鳥居みゆきの演じている声が聞こえてくる人にはいいのかもしれない。 たとえば、「のり子」の一節で「悪循環!」というところがあるが、鳥居みゆきが目を剥きながら、鬼気迫る形相で叫んでいるところが想像できれば楽しめる。 わたしは少し物足りなかった。 というのも、「悪循環!」とい...
読みながら鳥居みゆきの演じている声が聞こえてくる人にはいいのかもしれない。 たとえば、「のり子」の一節で「悪循環!」というところがあるが、鳥居みゆきが目を剥きながら、鬼気迫る形相で叫んでいるところが想像できれば楽しめる。 わたしは少し物足りなかった。 というのも、「悪循環!」といいながら、鳥居みゆきが目を剥いたり、鬼気迫る形相をしたり、手足を必死で動かしたりしているところを、文章として表現して欲しいから。 セリフ以外の表情や動作の部分を文章として表現して欲しかったということです。 「わたしは目を剥きながら『悪循環!』と叫んだ」と書け、とかそういう単純なことを言ってるのではなく。 まあ、そういうことで、嫌いじゃないけど、それほどでもってことで、星3つです。
Posted by