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技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか の商品レビュー

4.1

69件のお客様レビュー

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2010/05/17

とにかく面白かった!! イノベーションとは勝手に起きるものではない。 イノベーション=インベンション(開発)×デヒュージョン(普及) 普及させていかなければ開発した技術は単なる技術であり、活用できない。一つの商品を広めていくにはとても多くの労力、時間が必要なんだな。。

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2010/05/06

妹尾先生にはいつも知的資産ビジネス塾で話を伺っていますが、本当に面白い先生です。ということで、やっと読むことができました。 本書のタイトルのように日本はDVDや液晶などの技術開発ではリーダーだけど、いざ市場に出回る際には韓国や台湾企業に席捲されてしまう。それはなぜか、そしてどの...

妹尾先生にはいつも知的資産ビジネス塾で話を伺っていますが、本当に面白い先生です。ということで、やっと読むことができました。 本書のタイトルのように日本はDVDや液晶などの技術開発ではリーダーだけど、いざ市場に出回る際には韓国や台湾企業に席捲されてしまう。それはなぜか、そしてどのようにすればいいのかを提言しているのが 本書です。 その答えは三位一体経営です。 ・製品特性(アーキテクチャー)に沿った急所技術の開発 ・「市場拡大」と「収益確保」を同時達成するビジネスモデルの構築 ・独自技術の権利化と秘匿化、公開と条件付きライセンス、標準化オープン等を使い分ける知財マネジメントの展開

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2010/04/18

「技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか」。 この本は、その問題について筆者なりの答えを見出している。 しかし、この本はその答えを体系的に示しているものではない。 著者があとがきで語っているように、日本の現状に対する筆者の考えを語ることで日本企業、政府に危機感を持たせる啓発を...

「技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか」。 この本は、その問題について筆者なりの答えを見出している。 しかし、この本はその答えを体系的に示しているものではない。 著者があとがきで語っているように、日本の現状に対する筆者の考えを語ることで日本企業、政府に危機感を持たせる啓発を目的とした本だ。 確かに体系的には書かれていないが、充分に知識を得ることもできる。そして、何より日本企業の経営に対して明確な危機感を得れることが何より大きい。

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2010/04/11

『序』 ・本書の基本となる第一の問題意識. ①技術で勝っても,事業で負ける. ②技術で勝って,智財権をとっても,事業で負ける. ③技術で勝って,国際標準をとっても,事業で負ける. ・第二の問題意識. 日本の産業競争力は崩壊間近いのではないか?どうするべきか?液晶パネル,DVDプレ...

『序』 ・本書の基本となる第一の問題意識. ①技術で勝っても,事業で負ける. ②技術で勝って,智財権をとっても,事業で負ける. ③技術で勝って,国際標準をとっても,事業で負ける. ・第二の問題意識. 日本の産業競争力は崩壊間近いのではないか?どうするべきか?液晶パネル,DVDプレーヤー,カーナビ,太陽光発電セルなど,日本のシェアは,市場規模の拡大とともに急落している. ・本書の主張は,「三位一体」の経営がなされるべきだというもの. 『第1章 成長か?発展か? モデル練磨とモデル創新』 『第2章 イノベーションモデルの基本形 2つのサイクルモデルと1つの促進モデル』 ・イノベーション誘導. ①「技術シーズ起点型のプロジェクションモデル」 ②「イノベーションシナリオ起点型のリフレクションモデル」 『第3章 インテル・インサイド,アップル・アウトサイド』 ・インテル・インサイド:基幹部品主導で完成品を従属させる. ①急所技術の開発による基幹部品化.内インテグラル,外モジュラーと呼ばれる構造を完成させた. ②基幹部品を組み込んだ,普及「中間システム」の生産. ③国際イノベーション共闘によるディフュージョン(普及)の分業化. ・アップル・アウトサイド:完成品イメージ主導で部品を従属させる. 『第4章 イノベーションモデルのイノベーション 新しい十分条件の登場』 ・従来のモデルのように,部品から完成品まで垂直統合していた企業が勝つのではなく,そのプロセスを国際分業した「イノベーション共闘」が収益を分け合うということであり,その中でも,イノベーションにおいてイニシアチブをとったところが最も収益を得るという構造です. 『第5章 技術のオープン化が市場を拡大する 「内クローズ,外オープン」の衝撃』 『第6章 イノベーションイニシアチブと「三位一体」経営 「発明」と「普及」を組み合わせる戦略的シナリオ』 ・アップのiPodやiPhoneは,完成品ではなく準完成品である.そして,それを完成させるために,どうやって他とつなげるのかを検討すべきなのです. ・日本企業は,NIEs/BRICs諸国を単なる外注先としてしかとらえていないようであるが,そうではなく,イノベーション全体プロセスの分業相手であるという認識をすべきなのです.新興国に任せれば任せるほど,ディフュージョンは速く動きます. 『第7章 ビジネスモデルと知財マネジメント 事業競争力の保持・強化に向けて』 『第8章 可変的/発展的イノベーションモデルへ 科学技術立国・日本に至る道』 ・事業競争力は,従来は,既存モデルの磨き上げによるものでした.それが,イノベーションモデルに移りました.競争力は,既存モデルを磨くことよりも,むしろ新しい価値を社会や産業や生活にもたらす新しいモデルを作り出すことに比重がかかったのです.しかし,単に創出するだけではなく普及させることも大きな役割になりました.すなわち,プロイノベーションモデル時代の到来です. ・そして次に,競争力としてのイノベーションモデル事態も変容しました.当初は,製品レベルにせよ,事業レベルにせよ,産業レベルにせよ,垂直統合的な自前主義の傾向がありました.今は,脱・自前主義の時代の到来です. ・これは同時に,従来の「イノベーション=インベンション」といった時代から,「イノベーション=インベンション×ディフュージョン」すなわち「科学技術は必要条件だが,十分条件としてビジネスモデルと標準化を含めた知財マネジメント刷り合わせ」の時代への移行を意味しています. ----------以下感想---------- 名著. もう一度読み返そうと思う.

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2010/01/25

他の方のレビューを読んで私も読みたい・・・と思ったんですけど、Amazonでは在庫切れ。図書館を当たってみます。

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2010/01/21

メチャメチャ面白い!&わかりやすい! 特に技術に関わりの薄い営業や、たとえば飲食業界の人にも、一読をお勧めします。 知的財産をいかに事業戦略に生かすか、アップルやインテルがどういう戦略で成功したか、キャノンの設ける仕組み、カップ麺の市場がどう形成されたか、太陽電池など技術で先...

メチャメチャ面白い!&わかりやすい! 特に技術に関わりの薄い営業や、たとえば飲食業界の人にも、一読をお勧めします。 知的財産をいかに事業戦略に生かすか、アップルやインテルがどういう戦略で成功したか、キャノンの設ける仕組み、カップ麺の市場がどう形成されたか、太陽電池など技術で先行している日本がどうして負けてしまうのか、などなど。

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2009/12/21

(K) インテグラル型とモジュラー型のものづくりに関する話をベースに日本の工業がグローバル市場で勝てていない原因を掘り下げている。大切なのは、単なる技術のイノベーションだけではなく、インベンション×ディフュージョンであると本書では定義している。ディフュージョンとは、その技術が自動...

(K) インテグラル型とモジュラー型のものづくりに関する話をベースに日本の工業がグローバル市場で勝てていない原因を掘り下げている。大切なのは、単なる技術のイノベーションだけではなく、インベンション×ディフュージョンであると本書では定義している。ディフュージョンとは、その技術が自動的に拡散していくしくみを作り込むことを意味している。クローズ化することで囲い込むのではなく、オープン化することによって囲い込むという考え方である。これまでとは全く違った考え方がそこにはある。  これから日本のものづくりはどう変わっていくべきなのか、それを考える糸口が本書にはある。日本人というのは、教わるのは得意だが、自ら学ぶのは苦手らしい。今世の中で起こっていることをきっちり振り返り、我々のものにしていかなければ、ますます時代の流れから外れていくような気がする。

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2009/10/04

これから日本の技術者、経営者がどのような考えをもつ必要があるか明確になる。 ベンチャー企業に役に立つ。

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2009/10/04

購入(2009.08.08) 読了(2009.08.18) イノベーションについて体系的に(わかりやすく)まとめた本. 中身は丁寧に説明しているが,冗長する部分があるので 目次を元に興味のある部分のみすくい読みした. インテル・インサイド型  内部をクローズにし外部をオープ...

購入(2009.08.08) 読了(2009.08.18) イノベーションについて体系的に(わかりやすく)まとめた本. 中身は丁寧に説明しているが,冗長する部分があるので 目次を元に興味のある部分のみすくい読みした. インテル・インサイド型  内部をクローズにし外部をオープン  ⇒基幹部分のみ注力すれば他社が広めてくれる   (部品メーカーが注力すべき体制 exシマノ) アップル・アウトサイド型  フレームワークを作り上げて,枠組みを決めて  広めていく

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