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東京公園 の商品レビュー

3.7

104件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    47

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2011/08/21

とても読みやすかった1冊。ただどんでん返しを期待させといてさらっと終わってしまったのがちょっと残念。最後にどたばたといろんなことが起こって何が伝えたかったのか伝わってこなかった。強いて言うなら、仕事ばかりに夢中にならず、家庭も大切にしようねってことかな。

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2011/08/18

映画を先に観たので、違いに戸惑うものの、映画と同じタイトルの別のお話とでも思っていたほうが良い。 原作は原作で面白い。

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2011/08/13

会いたい。 僕は確かに、百合香さんに会いたい。 最初から最後まで爽やかな作品。 ダラダラもせず、サクッと読み終わる。 関係がはっきりせずもどかしさを感じる所も少々あるものの、全て関係がハッキリしてしまわないあたりも、日常的で良いと思う。 読んでいると、所々に出てくる映画も見た...

会いたい。 僕は確かに、百合香さんに会いたい。 最初から最後まで爽やかな作品。 ダラダラもせず、サクッと読み終わる。 関係がはっきりせずもどかしさを感じる所も少々あるものの、全て関係がハッキリしてしまわないあたりも、日常的で良いと思う。 読んでいると、所々に出てくる映画も見たくなる綺麗な作品。

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2011/08/07

陽射しの下の、レンズ越しの、または背中の向こう側の、それぞれの距離の。ささやかな人間関係がちらちらって光るあったかいお話。

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2011/08/04

凪のような小説。特にドキドキする所やワクワクするシーンはなく、淡々と物語が進んで終わった。たまにはこういう静かな作品も悪くはないとは思った。

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2011/07/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

まるで体温と同じ温度の水のように するりと入ってきて染みてくるようだ。 恋愛物の青春小説だが、ちっとも嫌みなところがない。 ふんわりと温かみがあって、素直に読める。 田舎から上京してきた人間にとって 東京タワーと一二を争うお話ではないかと 個人的には思う。 筆者も主人公も同じ北海道出身なこともあり 東京に住んでいて感じることについて同感できることが多い。 よくあるような感じで都会である東京をけなすわけではなく 淡々と、本当に実際にあちこちの公園へ行って 「こんなものがあるんだ」というような 素直で素朴な感動があった。 たとえば 東京に出てきて何年たっても、雪のない冬にはどこか違和感がある。 多分、この感覚は一生消えないのだろう。 二人で暮らしていてどちらかがいない夜 気が抜けたような淋しく軽くなったような感じになるのも とてもよくわかる表現。 同じ経験がある者は、思わず頷いてしまうのではないだろうか。 北海道に飛行機で帰ろうとすると、乗っているのは一時間なのに 都会の混雑の中空港に向かうのも 田舎の外れにある空港から市内へ向かうのも随分時間がかかって 途中でのんびりご飯でも食べようものなら 結局半日近く潰れてしまったりする。 単純に距離があるだけでなく、海を越えるというのはまた違っていると思う。 そして東京に帰り着くと東京の気配 社会人としての空気を纏うという表現もよくわかる。 富永の、女を捨てたいという話は中々よくわかるものがあった。 彼女のキャラクター自体はちょっとでしゃばりというか変わっているかなとは思うが 憎めなくて、物語上のエッセンスになっていると思う。 義理の姉と圭司が一緒に実家に帰るシーンは印象深い。 この人とこんなことをしていて不思議で この町に住んでいた頃は子供でそんなこと考えられなかったのに 今はそれなりに大人になって、タクシーをひろえてしまう。 何年も離れていても普通にリモコンでテレビをつけたり、覚えているものだ。 その流れから、そうして大人になり 父の恋愛話を聞き 姉に母の話を聞き 更に自分の話をするという流れは秀逸だと思う。 咲実の 認めることはできても、同じような生き方はしたくなかった という親に対する思いは非常に共感。 子供としてありがたくは思ってもその生き方は認められない。 親のような人生は送たくない。 親を尊敬するとか好きであるとか、そういったこととはまた別の問題である。 子供だとは言え、親とはまた別のひとりの人間なのだから。 日常と違う物が組み込まれて日常の幅が広がって行く という表現が好きだった。 おとなになるというのはそういうことなのだ。 真山の言う、 同じ方向、光差す方向 という表現も好き。 絶対別れないんじゃなく、そうなっても後悔しないということ。 自分の為に生きることも、誰かの為に生きることも 両立できる。矛盾するものではなく 一緒に生きていくっていうこと。 それぞれ別の場所で暮らしても。 みんなが幸せな方向へ。 その答えに圭司が辿り着くところには思わず笑顔になる。 自分も写真が好きなので、写真にはそのときの空気感 被写体の感情やそういったものが写ると思うし 被写体とカメラマンにはある種のとても濃密なものが 通い合うと思う。 このあたりの記述はとても同意。 自分の思っていることがそのまま書かれているような感覚だった。 ラストに富永の提案した本はとても魅力的だ。 とても見たいと思った。

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2011/07/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

東京バンドワゴンではまった小路さん。 東京の公園がいっぱい出てきます。 東京の公園ってきれいに整備されてるから心地いい。 カメラマン志望の大学生の主人公が、ひょんなことからある男に妻を尾行して欲しいと頼まれる。 その妻というのが何故か、赤ちゃんを連れて公園に行きまくる。 話の展開がなかなか読めず、単なる若者のモラトリアム系じゃなくて面白かった。 変わった人物が結構出てくるけど、中でも富永って女の子が特に謎。 彼女のスピンオフのお話があってら面白いと思う。

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2011/07/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

公園好きなので新しい公園を発掘できるかとおもい購入。 さわやかなストーリーの反面、ドロドロな心情が混ざり合ってる漢字。 作中のセリフ 「好きな人たちには、幸せになって欲しいって。暮らしていくっていうのはそういうことだって。」 なんか言いたいことはわかるし共感できるけど、なぜか「惜しいな」と感じてしまった。。。

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2011/07/03

ファインダーを覗く圭司の視線が、とっても優しいです。 初島さん母子を追う5メートルが、いい距離感で温かい空気が流れています。 ドロドロになっちゃうかと思いましたが、嫌な人もでなくてほっとできるストーリーでした。

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2011/07/03

カメラマン志望で公園の家族写真を撮ることが好きな大学生の僕。ある日、公園に行く妻と娘の写真を気づかれないように撮ってほしいと頼まれる。その美しく凛とした彼女をファインダー越しにとらえているうちに、徐々に惹かれる僕。 この小説のテーマは「家族」なんだと思う。僕の家族、公園に行く美し...

カメラマン志望で公園の家族写真を撮ることが好きな大学生の僕。ある日、公園に行く妻と娘の写真を気づかれないように撮ってほしいと頼まれる。その美しく凛とした彼女をファインダー越しにとらえているうちに、徐々に惹かれる僕。 この小説のテーマは「家族」なんだと思う。僕の家族、公園に行く美しい彼女の家族、また、同居する友人ヒロの。うまく表現できないけど、微妙なストーリー設定なんだけど、穏やかに読めるし、読んでいてホッとする。主人公を天使にたとえた表現があるけどまさにその通りで、主人公の人柄がそう感じるのかも知れない。映画化されているようなので実写も見てみたいと思った。

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