東京公園 の商品レビュー
特別なことは起きない。日常生活の範囲内での出来事を描いているのに最後までしっかりと読者を引っ張る。さすがだな。公園で母親の形見のカメラで家族の写真を撮っていた大学生圭司が頼まれた「仕事」。ファインダーを覗く圭司と写される母子。二人の間に生まれる温かな関係。それは恋なのか…誰か大切...
特別なことは起きない。日常生活の範囲内での出来事を描いているのに最後までしっかりと読者を引っ張る。さすがだな。公園で母親の形見のカメラで家族の写真を撮っていた大学生圭司が頼まれた「仕事」。ファインダーを覗く圭司と写される母子。二人の間に生まれる温かな関係。それは恋なのか…誰か大切な人がいるからこそ、人は優しくなれるし強くもなれる。うん、イイハナシだな。
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季節なら春かなぁ。 暖かで優しい日差しが一杯溢れる風景を、大きなガラス越しに見ている。そんな感じのするお話でした。 裏表紙のあらすじを見ると、もう少しドロドロした感じの話かとも思ったのですが、柔らかく爽やかな話。登場人物もひたすら優しい善人たち。特に同居人のヒロ(男性)や友人(?...
季節なら春かなぁ。 暖かで優しい日差しが一杯溢れる風景を、大きなガラス越しに見ている。そんな感じのするお話でした。 裏表紙のあらすじを見ると、もう少しドロドロした感じの話かとも思ったのですが、柔らかく爽やかな話。登場人物もひたすら優しい善人たち。特に同居人のヒロ(男性)や友人(?)の富永(女性)の造形とか関わり方は秀逸です。この辺り、映像化に向いているように思います。 小路さんは良いですね。
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09/09/06読了 「まだ、僕たちは途中にいる。それは常に歩いていないと、どこかへ向かっていかないと使えない表現だ。」のめり込むように読む。そういう本に出会うことがあるから止められない。
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公園を巡って家族写真を撮るのが趣味のカメラマン志望の大学生男子が、ある日公園で出会った会社員に「私の妻を撮ってくれ」と頼まれる。 …これだけだと会社員がキモい感じですが、ちゃんと理由があります。 それはこの本読んでいただいて納得していただきたい。 人妻と大学生男子の恋愛話かと...
公園を巡って家族写真を撮るのが趣味のカメラマン志望の大学生男子が、ある日公園で出会った会社員に「私の妻を撮ってくれ」と頼まれる。 …これだけだと会社員がキモい感じですが、ちゃんと理由があります。 それはこの本読んでいただいて納得していただきたい。 人妻と大学生男子の恋愛話かと思いきや、暖かくて切くて優しくて…小路さんらしいお話でした。 みんなそれぞれ色んなことを考えてる。 人を好きになるってことは、相手のために生きたいって考えることなんだってゆう考え方がすごく良いなぁと思いました。
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さわやかな本でした。きらきらした初夏が似合いますね。 この作品も、主人公が旭川出身の設定で、あー、あーっていうポイントがたくさんあります。 2009.8.9〜8.13読了
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