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終の住処 の商品レビュー

2.5

187件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    26

  3. 3つ

    52

  4. 2つ

    52

  5. 1つ

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2013/08/23

いわゆる新しい文学を志向していて、ユーモラスな部分もあり、好感。 今後も読みたい作家の一人となった。 「終の住処」5 夫婦生活のシニカルな面というよりも、ポジティブな諦念が説得力を持つ。 作者が力を入れる時間の操り方はもちろん、小さな事件も印象的だ。 婚活婚活とうるさい世の中へ...

いわゆる新しい文学を志向していて、ユーモラスな部分もあり、好感。 今後も読みたい作家の一人となった。 「終の住処」5 夫婦生活のシニカルな面というよりも、ポジティブな諦念が説得力を持つ。 作者が力を入れる時間の操り方はもちろん、小さな事件も印象的だ。 婚活婚活とうるさい世の中へのカウンターパンチとしても面白い。 「ペナント」2 正直、どこを/何を捉えたものやら分からなかった。

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2013/07/28

こういったよくわからない文章は好きではありません。きっと好みの問題なんでしょうが。猫街や1Q84を読み終えたときのような腹立たしさが後に残ります。前者よりズイブン劣るぶん、余計に。

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2013/05/29

マジリアルに訳わからん。これが芥川賞というもの??謎すぎる。まぁ自分には書けないのでその点はやはりすごいのかも。物産に負けてるなー。

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2013/05/06

何を描こうとしているのか全く理解できなかった。日常に潜む非日常なのか、不条理なのか、倫理と破壊の相克なのか、ディスコミュニケーションなのか。「現実」の描写に魅力もリアリティも無い。重刷されていることに驚いたが、これを面白がる人の意見を聞きたい。

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2013/04/29

短い文章なのに、いつもより読むのに時間がかかりました。 この文体。 携帯メールのように、だらだらと思っていることや事象を綴った、独自の文体になかなか慣れなくて。 この文体こそが、芥川賞を取った大きな一因だったのかもしれません。 でも読み終えて、今も残っている風景は本当に殺伐...

短い文章なのに、いつもより読むのに時間がかかりました。 この文体。 携帯メールのように、だらだらと思っていることや事象を綴った、独自の文体になかなか慣れなくて。 この文体こそが、芥川賞を取った大きな一因だったのかもしれません。 でも読み終えて、今も残っている風景は本当に殺伐としたもので、 はるか昔読んだカミュの「異邦人」の読後と酷似しています。 結婚前の夢ある若者が読んだら、人生に絶望してしまいそうな・・・。 既婚で、夫婦の、夫婦なのに寂しい時間があったりすることを知っている・・・ そんな枯れた大人には、なんとなく理解できる内容だと思います。 あとは、カフカやカミュのような、不条理系が好きな方向けですね。 この傲慢な(笑)文体、内容が、作者の人となりも現しているのかどうなのか・・・・。 とにかく不親切な小説です(笑)

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2013/04/05

芥川賞受賞作。 各頁のヘッダとフッタに余白があり、改行や段落分けはほとんどない時点で興味深かったのですが、それら演出の効果は特に感じないまま読了。 一体なんの話だったのか本当にわからなかったので、禁じ手ではありますがここに記すより先にAmazonのレビューをチェックしてしまいまし...

芥川賞受賞作。 各頁のヘッダとフッタに余白があり、改行や段落分けはほとんどない時点で興味深かったのですが、それら演出の効果は特に感じないまま読了。 一体なんの話だったのか本当にわからなかったので、禁じ手ではありますがここに記すより先にAmazonのレビューをチェックしてしまいました。 が、皆さん私と似たような感じ方で…。 抽出して言うなれば「途方もない人間という正体不明の思考」みたいな感じでしょうが、それを伝えるにはあまりに遠回しだし、感じ取る技量もないので、単純に肌に合わなかったのです。 個人的にはパークライフに似た感触を覚えた、あっちは世間的にはもっと評価を受けていますが。 芥川賞はホント振れ幅が大きいなぁ

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2013/04/03

芥川賞受賞作品。 30を過ぎてから結婚した夫と妻の長い時間を、夫の目線から淡々と描く。 かわった文体でとまどいました・・・ 妻が「結婚初夜からどこか諦めた目をしていた」というのは本当? 夫の思い込みじゃないの? 私は、妻はずっと夫を愛していたと思う。 だって、女ってそういうもん...

芥川賞受賞作品。 30を過ぎてから結婚した夫と妻の長い時間を、夫の目線から淡々と描く。 かわった文体でとまどいました・・・ 妻が「結婚初夜からどこか諦めた目をしていた」というのは本当? 夫の思い込みじゃないの? 私は、妻はずっと夫を愛していたと思う。 だって、女ってそういうもんでしょ? 何十年も心が交わらない夫婦・・・ でも、妙にリアルに感じてしまったのはなぜだろう。 2009年芥川賞受賞作。

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2013/02/27

何とも言えない唐突さと曖昧さ、不思議な話だったけど2編とも面白かった。 芥川賞受賞作品だったとは読了後に知った。

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2013/01/24

結婚して8年たった今読んでよかった。若い頃の自分では楽しめなかったかなと。淡々とした感じがよかった。

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2013/01/23

「妻はそれきり11年、口を利かなかった。」  あっさり、11年が過ぎてしまう。   その間は小学生の娘が妻とのあいだのすべての会話の仲介をした。本当か? 数人の浮気相手と出会うきっかけや、 企業買収の交渉人として渡ったアメリカでの、日本の上司からの手紙、 その間に娘がアメリカに...

「妻はそれきり11年、口を利かなかった。」  あっさり、11年が過ぎてしまう。   その間は小学生の娘が妻とのあいだのすべての会話の仲介をした。本当か? 数人の浮気相手と出会うきっかけや、 企業買収の交渉人として渡ったアメリカでの、日本の上司からの手紙、 その間に娘がアメリカに渡ってしまったことを帰国直前に知る・・・ 作り物の話を、本当の話のように、作ろうとしてないとすら感じる。 書籍として読むには、物語としても、読み手の感覚としても、心が満たされることはない。 決して、エンターテイメントではない。 映画にすれば、いい味を出せそうではあるが、 小説であるが、一種のクスリだと思えばいいのかもしれない。 クスリだから、時間をかけたくはない。効きさえすればいのだから。 いや、時間を覚醒させるクスリかもしれない。 芥川賞受賞作。

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