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罪と罰(3) の商品レビュー

4.3

85件のお客様レビュー

  1. 5つ

    37

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2013/07/27

まずは長い。そして難しい。以前までのものよりも亀山訳は読みやすいというが、やはり読みにくい。昔の外国作品の日本語訳だからしょうがないか。肝心の中身だが、かなり深く、かなり考えさせられる。いわゆる「事件」は物語のしょっぱなに起こる。あとは主人公の思いが続く。葛藤や自己陶酔や優越感や...

まずは長い。そして難しい。以前までのものよりも亀山訳は読みやすいというが、やはり読みにくい。昔の外国作品の日本語訳だからしょうがないか。肝心の中身だが、かなり深く、かなり考えさせられる。いわゆる「事件」は物語のしょっぱなに起こる。あとは主人公の思いが続く。葛藤や自己陶酔や優越感や反省や、様々な感情が交錯しながら進んでいく。気になったのは、「能力のある人は、能力のない人を殺しても良い」という旨の下り。確かにそうかもしれない。歴史ってそういうものかなと思った。

Posted byブクログ

2013/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み終えた時の感想「ようやく終わった・・・!」 しかし本を閉じても余韻が心の中で残っていた。やはり名作には力があるんだなと感じた瞬間。 犯罪とはなんなのか、善ってなんだろう、と改めて考えてみた。 個人的にはエピローグでソーニャに救われるシーンは無くてもいいんじゃないかなと思った。重いテーマだけど最後は大団円。

Posted byブクログ

2013/02/13

歩いて七百三十歩のアパートに住む金貸しの老女とその妹を、主人公ラスコーリニコフは殺してしまう。目の前にとつぜん現れた愛する母と妹。ラスコーリニコフは再会の喜びを味わう余裕もなく、奈落の底に突きおとされる。おりしも、敏腕の予審判事ポルフィーリーのもとに出向くことになったラスコーリニ...

歩いて七百三十歩のアパートに住む金貸しの老女とその妹を、主人公ラスコーリニコフは殺してしまう。目の前にとつぜん現れた愛する母と妹。ラスコーリニコフは再会の喜びを味わう余裕もなく、奈落の底に突きおとされる。おりしも、敏腕の予審判事ポルフィーリーのもとに出向くことになったラスコーリニコフは、そこで自分の行いがすべて知られてしまうのではないかという背筋の凍るような恐怖を味わわされる。すでに戦いは始まっていた。 そして彼はソーニャのもとへ行き、全てを告白するのだったが・・・。 やっぱり文学って苦手だ・・・と思うものの頑張って三巻まで読破しました。それでも亀山氏の訳はとても読みやすかったです。結構さらっと読めた。最後の読書案内も丁寧に書かれていて、謎だった部分とかあっさり読み飛ばした部分が、ああそういうことなのかと思うところも多かったです。深いなと思うけど、自力では難しすぎた・・・。ラスコーリニコフが罪を犯した後のエピローグにはなんか素直に喜べないけど、でも一応、ハッピーエンドなんだよね、これ。ソーニャと出会えて良かったねえこの人。全体的に重い話だったけど結構ポルフィーリー好きだった。

Posted byブクログ

2013/01/27

信仰心のある娼婦によって信仰心のない殺人犯が自首し刑務所に入る。が自由の奴隷から奴隷の自由へと環境変化するものの、内面は何一つかわらない。が、最後の最後で心変わりし更正していく。その原因・理由については明確に述べられてはいない。「ふいに何かがが彼をとらえた」としか記述がない。これ...

信仰心のある娼婦によって信仰心のない殺人犯が自首し刑務所に入る。が自由の奴隷から奴隷の自由へと環境変化するものの、内面は何一つかわらない。が、最後の最後で心変わりし更正していく。その原因・理由については明確に述べられてはいない。「ふいに何かがが彼をとらえた」としか記述がない。これが「神の働き」というものだろうか?

Posted byブクログ

2013/01/27

三冊目は、一気にほぼ半日で読み切りました。 内容云々の前に、読み終わった後にはこういう話だったのか!という感動でいっぱいでした。確かに、「罪と罰」というタイトル以外ないだろうな、と。 また、外国の話だし時代も全然違うので、突っ込みどころも多く、それらを本日参加した読書会で吐き出せ...

三冊目は、一気にほぼ半日で読み切りました。 内容云々の前に、読み終わった後にはこういう話だったのか!という感動でいっぱいでした。確かに、「罪と罰」というタイトル以外ないだろうな、と。 また、外国の話だし時代も全然違うので、突っ込みどころも多く、それらを本日参加した読書会で吐き出せて、すごくスッキリしました。 ゲストが訳者の亀山さんだって知ってたら解説ももっとちゃんと読んで行ったのに。。それだけが少し残念。 次は、「謎解き罪と罰」を読もうと思います。

Posted byブクログ

2013/01/27

海外小説の初心者としては、読み終わった直後は何もかも腑に落ちなかった。しかし、そこからひとつずつ、良心、罪悪感、罰といったものが意味するものを考えていくと、これまで歴史を学んでいても理解できなかった、信仰を持つ人々の感覚や行動心理が少しずつ自分に近づいてきて、どんどん目から鱗が落...

海外小説の初心者としては、読み終わった直後は何もかも腑に落ちなかった。しかし、そこからひとつずつ、良心、罪悪感、罰といったものが意味するものを考えていくと、これまで歴史を学んでいても理解できなかった、信仰を持つ人々の感覚や行動心理が少しずつ自分に近づいてきて、どんどん目から鱗が落ちていって、なんだかものすごく面白い作品なんじゃないか、という気持ちに襲われてきた。 きっと慣れてきたら、読むことと考えることを同時進行できるようになって、読んでいる最中から面白くて仕方なくなるんだろうな、と思う。 小説が、ノンフィクションや学術書よりも現実世界を理解させてくれることがある、と実感させてくれた一作。しかし読みこなすまでの道のりは、果てしなく遠い気がする。

Posted byブクログ

2013/01/07

結末は読みましたが、挫折しました。ドストエフスキーは読む人を選ぶ…というか、時代背景と宗教にある程度の知識がないと辛いと思います。教養として読んでおきたい本だったんですがね。またいつか、読破出来るといいと思います。

Posted byブクログ

2012/08/12

ナポレオン的選民思想から来る傲慢なエゴイズムに突き動かされて殺人を犯した主人公。思わぬ自身の弱さに直面して苦悩する姿が、醜くも憐れ。 ラストは賛否が分かれるだろうな。

Posted byブクログ

2012/09/24

自分は凡人の権利を踏みにじることが許される天才側の人間だと思い込むことは罪ですか。 英雄気取って流した血に、自分は只の凡人でしかないと気付いて絶望し葛藤し苦悩するのは罰ですか。 そんな現実に、精々傷ついて頭を冷やせばいい。 ラスコーリニコフには、彼をするソーニャがいて、彼を心配す...

自分は凡人の権利を踏みにじることが許される天才側の人間だと思い込むことは罪ですか。 英雄気取って流した血に、自分は只の凡人でしかないと気付いて絶望し葛藤し苦悩するのは罰ですか。 そんな現実に、精々傷ついて頭を冷やせばいい。 ラスコーリニコフには、彼をするソーニャがいて、彼を心配する家族がいる。 そんな平凡な幸せがすぐ傍にあるのに‥。 人を殺めた罪が消えることはないけれど、然るべき罰を受けることは無駄じゃない。 私にはまだ難しくて理解しきれていない気がするから、いつかまた必ず再読します。

Posted byブクログ

2012/06/19

ドストエフスキーは文章が冗長ぎみなところがあるが、ある点を境に一気に面白くなる点が魅力かと。罪と罰で言うと、2巻の後半あたりがその境目かな、と個人的には思ってます。(勿論これは人によって大きく変わりますが) 3巻に突入すると話はクライマックスへと加速し、ストーリーがある程度理解...

ドストエフスキーは文章が冗長ぎみなところがあるが、ある点を境に一気に面白くなる点が魅力かと。罪と罰で言うと、2巻の後半あたりがその境目かな、と個人的には思ってます。(勿論これは人によって大きく変わりますが) 3巻に突入すると話はクライマックスへと加速し、ストーリーがある程度理解できていれば、ページをめくる手が止まらなくなります。 時代を越えて読まれる作品なので、主人公ラスコーリニコフを中心に描く人間ドラマを、悩む事の多い現代人として是非手にとって欲しいですね。

Posted byブクログ