海の都の物語(4) の商品レビュー
1453年にトルコ帝国のがビザンチン帝国にとってかわり、西に覇権を広げようとする。陸のトルコ帝国と海のヴェネツィアの戦いの火ぶたが切って落とされた。ヴェネツィアは、地中海の覇権を守るために外交、戦争あらゆる駆け引きや裏工作をしながら、強大なトルコ帝国との戦いを進めて行く。 また...
1453年にトルコ帝国のがビザンチン帝国にとってかわり、西に覇権を広げようとする。陸のトルコ帝国と海のヴェネツィアの戦いの火ぶたが切って落とされた。ヴェネツィアは、地中海の覇権を守るために外交、戦争あらゆる駆け引きや裏工作をしながら、強大なトルコ帝国との戦いを進めて行く。 また、ヴェネツィアはヨーロッパにの聖地巡礼パック旅行の起点になり、観光客を集めては富を蓄えていく。
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第8話宿敵トルコでは、マホメッド2世との壮絶な戦いの歴史が綴られている。 交易が国是であるベネツィアが、好むと好まざるに関わらずイスラム諸国との関係を持たざるを得なかったと言う事実。 ただ単なるキリスト教イデオロギー西欧国家とは異なる国家戦略が必要だったのである。 そんな中で...
第8話宿敵トルコでは、マホメッド2世との壮絶な戦いの歴史が綴られている。 交易が国是であるベネツィアが、好むと好まざるに関わらずイスラム諸国との関係を持たざるを得なかったと言う事実。 ただ単なるキリスト教イデオロギー西欧国家とは異なる国家戦略が必要だったのである。 そんな中で、共和国としての意思形成過程を踏みながら、適切に対応したベネツィアという国家。 第9話の聖地巡礼パック旅行では、この国の強かさがオモシロおかしく描かれている。 チャッカリ観光産業として国家戦略家してしまうベネツィア。 資金調達、リスク分散、選択と集中などなど。ガバナンス・マネジメントの本質は、いつの時代でも同じなのである。
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ジェノヴァとの海洋国家頂上決戦を制したヴェネツィア。さぁ、 これで地中海の女王の座は手に入れた。しかし、安心する暇もなく 次なる敵が現れる。新興の大国トルコである。 19歳でスルタンとなったモハメッド2世は、コンスタンティノープル を陥落し徐々にその勢力を地中海に伸ばそうとする...
ジェノヴァとの海洋国家頂上決戦を制したヴェネツィア。さぁ、 これで地中海の女王の座は手に入れた。しかし、安心する暇もなく 次なる敵が現れる。新興の大国トルコである。 19歳でスルタンとなったモハメッド2世は、コンスタンティノープル を陥落し徐々にその勢力を地中海に伸ばそうとする。 誰の助言にも耳を貸さず、側近さえも気に入らなければ躊躇せず首を はねる。ビザンツィン帝国を滅ぼしたトルコのスルタンに対し、表と 裏でヴェネツィアは働きかける。 スルタン暗殺計画の見積書が残されているなんて、経済大国ヴェネツィア らしい。 さて、ヴェネツィアも戦争ばかりしていた訳ではない。中世の西欧の キリスト教者にとって、憧れの旅といえば聖地巡礼である。現代でも 個人旅行は手間がかかる。 では、ヴェネツィアが面倒を見ましよう。イェルサレムへ出航する船の 手配は勿論、ヴェネツィア滞在中の観光や宿泊の手配。果ては巡礼に 必要な買い物の手伝い、まで。国を挙げて巡礼旅行をお手伝いする 「ヴェネツィア旅行会社」である。 「ご旅行の御用命は、至れり尽くせりのヴェネツィア観光へ」。 なんてね。笑。
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貿易を武器に世界の富と力を築いた海洋国家ベネチアに対し、勃興著しいイスラム国家トルコが覇権を奪おうと迫りくる時代。どのような戦略で立ち向かい、国を守ってきたか。当時の旅行者の記録を紹介しながら、戦争と背中合わせの経済活動を描き出してくれる。所々に描かれる地中海都市の美しさも魅力的...
貿易を武器に世界の富と力を築いた海洋国家ベネチアに対し、勃興著しいイスラム国家トルコが覇権を奪おうと迫りくる時代。どのような戦略で立ち向かい、国を守ってきたか。当時の旅行者の記録を紹介しながら、戦争と背中合わせの経済活動を描き出してくれる。所々に描かれる地中海都市の美しさも魅力的です。
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4巻ではトルコ帝国が登場する。トルコとの戦いの様子が描かれているのだが、それ以上に印象的だったのはヴェネツィアからのマホメット2世の見え方。読んでいてもヴェネツィアから想像がつかない動きをするというのは分かるのだが、東方にそういう皇帝が率いる国を抱えた当時のヨーロッパの心境たるや...
4巻ではトルコ帝国が登場する。トルコとの戦いの様子が描かれているのだが、それ以上に印象的だったのはヴェネツィアからのマホメット2世の見え方。読んでいてもヴェネツィアから想像がつかない動きをするというのは分かるのだが、東方にそういう皇帝が率いる国を抱えた当時のヨーロッパの心境たるや、察するにあまりある恐怖だったのではなかろうか。後半部は聖地巡礼パック旅行という章題がついている通り、ヴェネツィアがいかにうまく聖地巡礼旅行をビジネスにつなげたかということが書かれている。ほほえましくもたくましいなと感心させられる。[2009/07/29]
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塩野 七生のローマ人の物語が好きだったので、購入したのですが、とくに英雄などでないため、最初は退屈でしたが、ドンドンと引き込まれていきました。 資源の乏しさ、アンチ・ヒローの国家、宗教からの独立性など千年続いた国家という点など、日本とは抱える構造が似ているため、ベネチアの歴史か...
塩野 七生のローマ人の物語が好きだったので、購入したのですが、とくに英雄などでないため、最初は退屈でしたが、ドンドンと引き込まれていきました。 資源の乏しさ、アンチ・ヒローの国家、宗教からの独立性など千年続いた国家という点など、日本とは抱える構造が似ているため、ベネチアの歴史からは、いろいろと学ぶところが多いです。 英雄による帝国は、英雄の死と共に老化していきますし、システムだけに依存した国家は、個人の勢いで負けてしまうところもあります。 その両方のバランスを考えていた国家だとしても、最終的にナポレオンに滅ぼされてしまうところなど感慨深いです。 おすすめです。
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