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レインツリーの国 の商品レビュー

3.8

1749件のお客様レビュー

  1. 5つ

    386

  2. 4つ

    649

  3. 3つ

    459

  4. 2つ

    78

  5. 1つ

    22

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2023/01/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2時間かからずにサクッと読めました。作中でも伸が言ってるようにひとみのちょっとひねくれた性格が少しめんどくさい…笑 でも最後はいい感じに終わって良かった。

Posted byブクログ

2023/01/13

この本はぜひ読んでほしい もしおすすめする本を一冊選ぶとしたら私はこの本を選ぶ なぜなら私が聴覚障害者であり本作の登場人物である人見利科そのものだからだ 耳が聞こえない、ということは人と人とのコミュニケーションの機会を必然的に減らしてしまう そして他者の目に映る自分に自信が持て...

この本はぜひ読んでほしい もしおすすめする本を一冊選ぶとしたら私はこの本を選ぶ なぜなら私が聴覚障害者であり本作の登場人物である人見利科そのものだからだ 耳が聞こえない、ということは人と人とのコミュニケーションの機会を必然的に減らしてしまう そして他者の目に映る自分に自信が持てなくなり、アイデンティティを見失いがちになるのだ この本は平凡な主人公伸行、聴覚障害を持ち殻に籠る人見利科が一冊の本を通じて出会う それは健常者と聴覚障害者の出会いでもあり、社会と障害者の出会いとしても見れるのではないだろうか ぜひ読んでみてほしい一冊です

Posted byブクログ

2023/01/12

昔、パソコンを立ち上げてメール確認していた時代、一度だけ、似たようなことで繋がった方とリアルでお会い出来たことを思い出した。 しかしこの話は、聴覚障害の女性と、健常者の男性の話で、自分の過去の話とは訳が違った。 自分が伸だったら、ここまで出来ないし、時に踏み込みすぎじゃないかと思...

昔、パソコンを立ち上げてメール確認していた時代、一度だけ、似たようなことで繋がった方とリアルでお会い出来たことを思い出した。 しかしこの話は、聴覚障害の女性と、健常者の男性の話で、自分の過去の話とは訳が違った。 自分が伸だったら、ここまで出来ないし、時に踏み込みすぎじゃないかと思いつつ、優しすぎても相手には響かないのだろう。相手を想って踏み込む優しさ、ひとみが受け止め、変わっていく様、描写がとても上手いと感じた。 また、聴覚障害を、今までひとくくりでしか知らなかったが、聾、聾唖、伝音、感音といった障害の違いも勉強になった。

Posted byブクログ

2023/01/05

うーん。こちらも、登場人物とソリが合わなくてしばらく積読してた一冊。河内弁だとおっしゃるけど…文章にしてみるとなんだかむずむずしてしまうもんだなぁ。私は人と喧嘩もワガママも言えた経験があまりないから衝突は興味深く読んだ。でも障害や不幸を理由に言いたいこと言うのは好きじゃない。実は...

うーん。こちらも、登場人物とソリが合わなくてしばらく積読してた一冊。河内弁だとおっしゃるけど…文章にしてみるとなんだかむずむずしてしまうもんだなぁ。私は人と喧嘩もワガママも言えた経験があまりないから衝突は興味深く読んだ。でも障害や不幸を理由に言いたいこと言うのは好きじゃない。実はなぁ…とか。不幸な子ほど優位に立つ花とゆめみたいなパターンも嫌いだった。自分はずっと何も語らず不満も言わず、我慢強く生きてると思ってるからだと思う。本の感想と、本人達がシンクロしていくところは爽やかに読んだ。頑張れ!歩み寄れ!むしろ駆け出せ!(物理的にじゃくて感情を)と応援した。

Posted byブクログ

2023/01/17

『図書館戦争』にもこの本が登場すると聞いて読んでみた。 今、観ている「silent」というドラマのことも思い出しながら読んだ。 本の感想から始まった二人のメールのやりとりを追っていって、このメールにはどういう返信が来るんだろう、とドキドキしながら読んだ。同じ本を読んでいた、とか感...

『図書館戦争』にもこの本が登場すると聞いて読んでみた。 今、観ている「silent」というドラマのことも思い出しながら読んだ。 本の感想から始まった二人のメールのやりとりを追っていって、このメールにはどういう返信が来るんだろう、とドキドキしながら読んだ。同じ本を読んでいた、とか感想を語り合う楽しさとか、二人が盛り上がる気持ちがよくわかる。 メールでは気が合っていたけど、会ってみたらお互いに踏まれたくない地雷があったり、相手が自分の期待してるリアクションじゃなくてイライラしたりって、どんな二人にもあるんだろうなと思う。 読む前から印象的な章のタイトルだと思ったが、読んでみると本文中に出てくるフレーズであることがわかり、これはまた心をえぐるようなところを選んでくるなぁと。また、伸の関西弁が力が抜けて優しげでいいなぁと思った。 はじめに誤って角川文庫版を登録してしまい、新潮文庫版に登録し直した。別の出版社から出ているのに同じ表紙なのが不思議だったのだが、解説を読んで納得した。『図書館内乱』の表紙を見てまた納得。単行本の表紙も見てみたい。

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2022/12/07

読み始めは、こんな感じのメールのやり取りが大半の作品なら途中下車するかも…! なんて思ってたけど しっかり聴覚障害の方との『付き合いづらさ』 をしっかり書いていて、現実的な話になっていって のめり込みました 父も聴覚障害ありますが、ひとみさんと同じく、 補聴器を装着することに...

読み始めは、こんな感じのメールのやり取りが大半の作品なら途中下車するかも…! なんて思ってたけど しっかり聴覚障害の方との『付き合いづらさ』 をしっかり書いていて、現実的な話になっていって のめり込みました 父も聴覚障害ありますが、ひとみさんと同じく、 補聴器を装着することに抵抗があるらしく 別に補聴器付けてたって気にしないよって思ってたんだけど それは健常者の傲慢な感覚だったのかなって 伸の関西弁がまたいい! 私の推しは関西の芸人さんなので どうしてもその人で読んでしまって またさらにハマってしまう(笑) ミステリーちょっとお休みして こんな感じの本もっと読みたくなった

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2022/12/05

最初読み始めて数十頁は、面白くないかな?と思ってしまったが、その後すぐにこの世界に引き込まれた。情景が分かりやすくて読み進められた。 それぞれ事情があったり、過去があったりするけどそれを表に出して悲劇のヒロインぶったりする女性の気持ちはよく分かる。そしてそれを面倒だと自覚している...

最初読み始めて数十頁は、面白くないかな?と思ってしまったが、その後すぐにこの世界に引き込まれた。情景が分かりやすくて読み進められた。 それぞれ事情があったり、過去があったりするけどそれを表に出して悲劇のヒロインぶったりする女性の気持ちはよく分かる。そしてそれを面倒だと自覚している気持ちもよく分かる。なのについやってしまう気持ちもよく分かる!と過去の自分を思い出した。 そしてその傷を取り除いてくれるのは、側にいて、ちゃんと向き合ってくれる人。面倒だとは思っても離れないで居てくれる人。そうすれば次第に自信も持てて前に進める。 物語の主人公2人の性格と自分と夫が似てたので共感できたのだと思うし、話に入り込めたのだと思う。

Posted byブクログ

2022/11/16

最初に読んでから、もう何年もの月日が流れ、今回再読して、好きとか好きになってほしいとか、そういうのからはずいぶんと遠い所に来てしまったなぁ、と思う。

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2022/10/27

こんな風に好きな小説のことを同じ熱量で語り合えたら、メールのやりとりでも好きになっちゃうよねぇ。わかる気がする。 会ってみたら、あれ?という違和感。ハンデのある女の子との恋愛。 人の痛みって本当のところではわかり合えない。だから傷ついたり傷つけたり。聞こえることがあたりまえだと思...

こんな風に好きな小説のことを同じ熱量で語り合えたら、メールのやりとりでも好きになっちゃうよねぇ。わかる気がする。 会ってみたら、あれ?という違和感。ハンデのある女の子との恋愛。 人の痛みって本当のところではわかり合えない。だから傷ついたり傷つけたり。聞こえることがあたりまえだと思ってしまうこと。あたたかい家庭があることもあたりまえと思ってしまうこと。この小説の中で私自身も気づきがありました。本当の優しさって強さって何だろうと考えさせられます。 伸もひとみも迷いながら、傷つけてしまうこともありながら、相手をわかろうとする。これからも色々あるだろうけど、ふたりが幸せでありますように。

Posted byブクログ

2022/10/27

2022.10.27 読了。 今月3作目の有川浩作品。一番好きだった。 ある「忘れられない本」をきっかけにネットでメールのやり取りが始まった2人。主人公は相手の女性に会いたいという気持ちがすぐに芽生えるが、メールでのやり取りとは一転会うのを拒む女性。やっと会った2人だったが主...

2022.10.27 読了。 今月3作目の有川浩作品。一番好きだった。 ある「忘れられない本」をきっかけにネットでメールのやり取りが始まった2人。主人公は相手の女性に会いたいという気持ちがすぐに芽生えるが、メールでのやり取りとは一転会うのを拒む女性。やっと会った2人だったが主人公の受ける相手の女性の印象は何処か不可解なものがあった。 主人公伸行と相手の女性ひとみの立ち位置、環境(勿論本人たちの性格の違いもあるが)で「忘れられない本」の印象も変わってくるというのが物語の中で伏線的に働いているようで重なっていくのが話の進め方が巧みだなと感じた。 ひとみは自分の障害側の立場目線、伸行は人間目線で思考を進めて生きているのかな?と感じた。 それにしても有川浩作品に登場する男女は女性は難があっても可愛く男性は心が広く優しく描かれていて少々少女漫画的思考感を強く感じてこんなキュンとする一生懸命な恋愛をしてみたくなる。

Posted byブクログ