1,800円以上の注文で送料無料

片眼の猿 の商品レビュー

3.4

394件のお客様レビュー

  1. 5つ

    43

  2. 4つ

    131

  3. 3つ

    134

  4. 2つ

    43

  5. 1つ

    9

レビューを投稿

2023/07/09

マスターの深海魚エピソードが引っかかった。 未知の領域への知的欲求という希望的側面も感じるし、 結局は同族しか寄りつかないという諦念も感じる。

Posted byブクログ

2023/05/29

単なる謎解きではない 問題提起、テーマが大きい そういう意味で深い 謎解きとしてはかなり複雑で二転三転する感じで正直ついていけない部分もあった 問題提起については単純なテーマにも感じたが、こういう謎解きの中で人間のコンプレックスというテーマを混ぜている所が新鮮で面白かった

Posted byブクログ

2023/05/05

片目の猿という題名だけ見るとちょっとホラーチックな感じだが... ライトな読み応え、読後の爽快感、所々に隠されたヒント等など気持ち良く読むことが出来た なんとなく読んだ感覚がが同作者の「カラスの親指」に近いかなと感じた、もちろんいい意味で ラストのラスト 「目に見えているも...

片目の猿という題名だけ見るとちょっとホラーチックな感じだが... ライトな読み応え、読後の爽快感、所々に隠されたヒント等など気持ち良く読むことが出来た なんとなく読んだ感覚がが同作者の「カラスの親指」に近いかなと感じた、もちろんいい意味で ラストのラスト 「目に見えているものばかりを重要視する連中に、俺は興味は無い」 これ本当に良い言葉だと思う

Posted byブクログ

2023/05/02

だまし絵のような作品。初期の頃に一環として描いている家族をテーマに不思議な登場人物たちが織りなすミステリーでもある。といってもその要素は薄くどこか寓話的な印象を受ける。らしいというのは仕掛けを多く施している点でも言える。特に本作は小説ならではの特性を生かして読者を欺いていく。盗聴...

だまし絵のような作品。初期の頃に一環として描いている家族をテーマに不思議な登場人物たちが織りなすミステリーでもある。といってもその要素は薄くどこか寓話的な印象を受ける。らしいというのは仕掛けを多く施している点でも言える。特に本作は小説ならではの特性を生かして読者を欺いていく。盗聴専門の探偵という造形はありそうでなかったかもしれない。ただストーリーの面白さというと首をかしげる所もある。いささか急な物語運びでついていない場面もチラホラ。いつもの鬱屈した道尾さんを期待していると肩透かしを食うかもしれない。

Posted byブクログ

2023/05/02

スピード感のある小説で、伊坂幸太郎を思わせる感じ。 話の概略としては突拍子もないが、その実、人は見た目で判断できない事などが、素晴しく描かれている。全てを伏せる事で見せた影響を、全てを明かした事でひっくりかえす。その素晴らしさが、道尾秀介らしい話だった。 人は、永遠に哀しみ続け...

スピード感のある小説で、伊坂幸太郎を思わせる感じ。 話の概略としては突拍子もないが、その実、人は見た目で判断できない事などが、素晴しく描かれている。全てを伏せる事で見せた影響を、全てを明かした事でひっくりかえす。その素晴らしさが、道尾秀介らしい話だった。 人は、永遠に哀しみ続ける事はできない。かさぶたに爪を立てるのは、自分。 今の私に重い言葉だ。

Posted byブクログ

2023/04/30

んー。。。 読み味は、ビミョーのひと言。 身体に特徴のある人々の探偵の話。ミステリー性も低いし、エンタメ性も低く、ストーリー展開は中の下ぐらいでした。あまり薦められないでした。

Posted byブクログ

2023/03/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公は探偵。 ボロアパートを事務所としており隣人は特殊な人ばかり。 新たな仲間を迎え入れるのだが初任務早々殺人事件に巻き込まれる。 テーマは周りと違うものに対する差別と生きにくさ、そしてそれを克服し気にせず生きる強さ。 細かい仕掛けが色々してあって面白かったです。

Posted byブクログ

2023/03/18

盗聴専門の探偵が、受けた依頼によって巻き込まれる事件 彼を取り巻く人々やその過去 新しくスカウトした同業の女性 複数の要素が出てくるけど、短い章立てで組み立てられていてするすると読める でも、この"するする読める"ということすらたぶん罠 本を読むとき、目の...

盗聴専門の探偵が、受けた依頼によって巻き込まれる事件 彼を取り巻く人々やその過去 新しくスカウトした同業の女性 複数の要素が出てくるけど、短い章立てで組み立てられていてするすると読める でも、この"するする読める"ということすらたぶん罠 本を読むとき、目の前にあるのは文章だけで その文章を頭の中に取り込んで映像化してそれを動かしている、という感覚がある "するする読める"と感じているとき、その映像は滑らかで滞りない 頭の中の映像が恣意的なものであることも自覚せずに、物語の中を進んでいる 自分の描いてた映像がことごとく間違いであることが、この本の最後で次々に明かされるとき、感じるのは「騙されていた」ではなく「結局は見たいようにしか見られないんだなぁ」という実感だったような気がする 映像作品では味わえない、文章だけで構成された物語でなければ成立しない、本で読む意義が詰まった作品でした

Posted byブクログ

2023/02/01

エンタメ性の高い作品だなという感想。大きなテーマは外見で人を判断するべきでない、ということ。初めから端々に「何かトリックがありそうだな」と思いながら読んだけど最後に全部明かされるのでスッキリ。道尾秀介さんの作品は「向日葵〜」と「カササギたちの四季」しか読んだことがないのだけど、こ...

エンタメ性の高い作品だなという感想。大きなテーマは外見で人を判断するべきでない、ということ。初めから端々に「何かトリックがありそうだな」と思いながら読んだけど最後に全部明かされるのでスッキリ。道尾秀介さんの作品は「向日葵〜」と「カササギたちの四季」しか読んだことがないのだけど、これは読みやすかった。ただちょっと物足りない感じ。。

Posted byブクログ

2023/01/24

人を見た目や先入観だけで判断してはいけないなと思わされた一冊。 登場するキャラクターたちが個性的というか明らかにヘンでおもしろい。 ラストでの怒濤の伏線回収連発でヤラれっぱなしになるのが気持ちいい。

Posted byブクログ