ブラック・スワン(上) の商品レビュー
既読の「リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理」さらには直近読み始める「ファスト&スロー」とならべて、認知社会学を軸に読む。当初懸念していた「難解さ」は内容ではなく、訳の文章が起因。文脈が散らかり、文節が破綻していて、読みづらいことこの上なし。この書に書かれている愚かな一例...
既読の「リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理」さらには直近読み始める「ファスト&スロー」とならべて、認知社会学を軸に読む。当初懸念していた「難解さ」は内容ではなく、訳の文章が起因。文脈が散らかり、文節が破綻していて、読みづらいことこの上なし。この書に書かれている愚かな一例として挙げてもよさそう。これは訳のせいではないがギャグが頻繁で疲れてしまうっていうのも。
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たとえば二つの変数が因果で結ばれているとして、一方の変数への入力が安定していれば、もう一方の変数も〝常に〟安定しているはずだと私たちは考える。私たちの情緒の仕組みは、因果が線形である場合向けに設計されている。たとえば、毎日勉強すれば、勉強量に比例して何かが身につくだろうと期待する...
たとえば二つの変数が因果で結ばれているとして、一方の変数への入力が安定していれば、もう一方の変数も〝常に〟安定しているはずだと私たちは考える。私たちの情緒の仕組みは、因果が線形である場合向けに設計されている。たとえば、毎日勉強すれば、勉強量に比例して何かが身につくだろうと期待する。どこかへ向かっている感覚がないと、情緒が働いてやる気をなくさせようとする。でも、今の現実では、線形で前へ進み続けて満足させてくれる進歩なんてありがたいものはめったにない。ある問題について一年間考え続けて、結局何もわからないなんてこともある。それでも、何も得られなかったことにがっかりしてあきらめてしまわなければ、ある日突然何かがわかるのだ。」 ・ 「実際のところ、幸福はいい気分の強さより、いい気分になった回数のほうにずっと強い影響を受ける。心理学者たちはいい気分になることを『ポジティブ感情』と呼んでいる。言い換えると、いいニュースはとりあえずいいニュースだ。どれだけいいかはあんまり関係がない。だから、楽しく暮らすには小さな『ポジティブ感情』をできるだけ長い間にわたって均等に配分するのがいい。まあまあのいいニュースがたくさんあるほうが、ものすごくいいニュースが一回だけあるよりも好ましいのである。」 ・ 「不幸についても同じ仕組みが逆に働く。短い期間にまとめてつらい思いをしたほうが、長い間にわたってつらい思いをし続けるよりもましだ。」
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著者は確率論のリスク管理への応用を教える。本書の内容は、人間の認知論や統計リテラシーの間を行ったり来たりする感。 ジェイムズ・シャントーは、家畜鑑定士、宇宙飛行士、テスト・パイロット、土壌鑑定士、チェスのマスター、物理学者、数学者、会計士、穀物検査士、写真判読士、保険アナリスト...
著者は確率論のリスク管理への応用を教える。本書の内容は、人間の認知論や統計リテラシーの間を行ったり来たりする感。 ジェイムズ・シャントーは、家畜鑑定士、宇宙飛行士、テスト・パイロット、土壌鑑定士、チェスのマスター、物理学者、数学者、会計士、穀物検査士、写真判読士、保険アナリストには専門家がいるが、証券会社の営業、臨床心理学者、精神科医、大学の入学担当者、裁判官、議員、人事担当者、諜報アナリストには専門家がいないとみなした。
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「9.11」や「3.11」、リーマンショック、内戦の勃発、七面鳥にとって突然料理されること、など、予測不可能な出来事を解説してくれる本。作者の上から目線がきになるが、内容は面白い。僕らは予測不可能なことも予測できると思い込んでいるし、リスクや期待を過少/過大評価する傾向がある。そ...
「9.11」や「3.11」、リーマンショック、内戦の勃発、七面鳥にとって突然料理されること、など、予測不可能な出来事を解説してくれる本。作者の上から目線がきになるが、内容は面白い。僕らは予測不可能なことも予測できると思い込んでいるし、リスクや期待を過少/過大評価する傾向がある。それをわかっていながらやってしまう。学ぶことでいろいろ見えてくるかと思いきや、ブラックスワンは見えないから、予想できないからブラックスワンなのだと言われ、降参するしかない。
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1000日間そうだったからって1001日目が同じとは限らない。反証はなかなか出来ない。懐疑主義。 自分の嗜好に合わせた証明ではなく、そうではない証明を考えることで、本当の法則が見えて来る 表面に出てきているものを平均して物事を見ている。地下に眠っている人は忘れられている。 犯罪...
1000日間そうだったからって1001日目が同じとは限らない。反証はなかなか出来ない。懐疑主義。 自分の嗜好に合わせた証明ではなく、そうではない証明を考えることで、本当の法則が見えて来る 表面に出てきているものを平均して物事を見ている。地下に眠っている人は忘れられている。 犯罪者は捕まらない人のことは考えられていない。表に出るのは間抜けな犯罪者のみ。そんな平均を出しても犯罪者像とは一致しない。
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リーマンや東日本大震災など”ありえない”と思うことが多いと感じたときに自分向けの誕生日プレゼントとして購入した一冊。 内容としては、”黒い白鳥”という事実からその考え方をさまざなな視点で検証していて、目から鱗という表現がぴったりな一冊だった。
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人間の認知能力に対する理解不足を啓発し、金融心理学にも大きな影響を与えた "The Black Swan"。数々の著書で頻繁に引用されている現代の古典を、ようやく読んだ。 一般的に、「統計的に有意」とか「外れ値」とかいう議論は、ものごとが正規分布に従うという...
人間の認知能力に対する理解不足を啓発し、金融心理学にも大きな影響を与えた "The Black Swan"。数々の著書で頻繁に引用されている現代の古典を、ようやく読んだ。 一般的に、「統計的に有意」とか「外れ値」とかいう議論は、ものごとが正規分布に従うという大きな仮定を置いた上での話だ。しかし、著者は世の中のほとんどのできごと(金融市場、本のベストセラー・ランキング、富の分配など)はそもそも正規分布には従っておらず、いたずらに正規分布の世界の常識や公式を持ち込むことは百害あって一利なしと、古今東西の著作を紹介しつつ様々な事例に基づいて説明する。 本の中でも指摘されている通り、追認バイアスをはじめとする様々な認知バイアスは、学校の教室や研究室の中では理解できていても、いざ自分の生活の中でそういう場面に遭遇すると、その知識を活用できないことが多いものだ。こればかりは、しっかりと意識して、トレーニングしていくしかない。
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いやはや、やっと読み終わりましたという感じ。レビューなどにも目を通して読みづらさの情報は入っていたのだが(苦笑)。 著者の人柄は再三取り上げられるヒュームよりも、ショーペンハウアーを連想した。文の明晰さ美しさは反対だが。 しかし、著者がいくつもの例を出して量り得ないものをもっとも...
いやはや、やっと読み終わりましたという感じ。レビューなどにも目を通して読みづらさの情報は入っていたのだが(苦笑)。 著者の人柄は再三取り上げられるヒュームよりも、ショーペンハウアーを連想した。文の明晰さ美しさは反対だが。 しかし、著者がいくつもの例を出して量り得ないものをもっともらしく予想するエコノミスト系への批判については反論する余地がないのではないか? むしろそれを飯のタネにするためのポジショントーク、色付きの眼鏡で見る必然の「ハンディキャップ」を考えれば素人よりも劣る予想結果が出るのも必然かもしれない。 ウィトゲンシュタイン風に言えば「予想し得ぬことにことに関しては沈黙しなくてはならない」。ここから最も遠い存在として株や経済の予想屋があるということだ。そんな輩でも世間話も相手にはなるらしい。 ジャーナリズムも「専門家」たちの予想の検証をぜひやって欲しい。旬の話題でそれをすれば多く読まれる記事になること請け合いだ思うが。 これから下巻に入る。幸い、後半の50ページ、第2部に入ってから攻撃ターゲットが絞られてきたようだ。
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世の中の・・・ わかったふり、知ったかぶりをする方々へ一発お見舞いする本であり・・・ 不確実性が増しまくって何だかよく分かんない現代を楽しむためのバイブル・・・ これは突き刺さる・・・ 原著は2006年なんですが・・・ サブプライムローン問題からの世界金融危機を見破っていた・・...
世の中の・・・ わかったふり、知ったかぶりをする方々へ一発お見舞いする本であり・・・ 不確実性が増しまくって何だかよく分かんない現代を楽しむためのバイブル・・・ これは突き刺さる・・・ 原著は2006年なんですが・・・ サブプライムローン問題からの世界金融危機を見破っていた・・・ そしてその原因と言うか、本質を見事に突いていた本・・・ だからと言って単なる経済の本かってーと、そんなこともなく・・・ 人間というものについても考察している本です・・・ 世の中に専門家と呼ばれる人っていっぱいいるじゃないですか? 例えば・・・ 今日日本株が下落したのはこれこれこういう理由です。 宝塚記念でドゥラメンテが負けたのはドバイからの休み明けだったせいです。データ通りでした。 為替は2015年末に130円まで円安が進むだろう。 イギリスの国民投票は最終的には残留派が勝つだろう。 とかね、いろんな数字やグラフなど統計やデータを駆使して、もっともらしいことをいくらでも話してくれる優秀な専門家がいっぱいいらっしゃいますよね・・・ で、ボクらも、そんなもっともらしい話を聞いて・・・ あーそうだよね! そうだと思ったんだ。 ふむふむ、なるほどなるほど。 と、いうように分かった気になってしまう・・・ ボクたちはもっともらしいストーリーに弱く、なるほど納得となってしまうわけです・・・ でもね・・・ 知識や経験とか過去や現在のデータとか統計などで、そんなに簡単になんでもかんでも分かるわけないじゃん・・・ 世の中には有り得ないことが起こっているんじゃんか! と、著者はバッサリ斬ります・・・ で、中でも破壊的な有り得ない出来事を本書ではブラックスワン【黒い白鳥】と呼ぶ・・・ 事前に予測出来なくて・・・ でも、それが起こると世界がひっくり返るほど影響与えて・・・ でも、起こった後からだと、さも予測出来てたみたいに説明出来ること・・・ それがブラックスワン・・・ 世の中にはそんなブラックスワンが潜んでいる・・・ しかしその定義上、見えない処に潜んでて、どんなブラックスワンがいつ出てくるか、ボクらには気づくことが出来ない・・・ そしてひとたびブラックスワンが出てくると世界にどエライ影響を巻き起こすのだけど、前もって気づくことはできないのだけど、ブラックスワンが出てくることは覚悟しておくことは出来る・・・ ブラックスワンが潜んでいることを覚悟しとけ! そして上手に付き合え! と、著者は言います・・・ ブラックスワンが出現して世界がクラッシュするならするで、それによって利益を得ることもできるじゃない・・・ それになにも悪いブラックスワンだけではなくて、良いブラックスワンだって現われる・・・ 予測できないイノベーションが起こって、世界が発展するということだって何度もあったわけだし・・・ そしてそもそも、ボクたち自身もブラックスワンの賜物だったりする、と・・・ 何故なら、この広大無辺の宇宙の中でこうして生きてるだけで・・・ それはそれはとんでもない不確実性の中からここまで来ているわけで・・・ それはそれはとってもラッキーなことなわけです・・・ 未来なんか不確実性がありすぎて予測出来ないし・・・ 悪いことも起こるけど間違いなく良いことも起こる・・・ だから・・・ あんまりちっちゃいことは気にしなくてもイイんだよ・・・ という哲学の本でもあります・・・ もちろん経験やデータや確率論、統計などはとても大事です・・・ 様々な主張の裏づけに必要だし、そういったもので分かることも多いし、予測に役立つことも多い・・・ というか、むしろ用いないとヤバいことが多い・・・ だけども、それですべて予測ができるわけではないし、ブラックスワンの出現を防ぐことはできない・・・ 不確実性が満ちている現代では、ブラックスワンが存在するということを肝に銘じておかないといけませんな・・・ 当たり前と言えば当たり前の話ですけどね・・ でも面白いからオススメな本・・・
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外れ値が他のすべてをかき消す世界 懐疑主義が宗教と結びついてスーフィズムに。それで科学が遅れたとの批判もあった。悪い結びつき方。信仰に逃げる 七面鳥と、帰納法。 金融は将来のリスクの前借り 幸福は線形、非線形で最後や最初だけがっぽりは幸せ低い 予測して当たったら自分の手...
外れ値が他のすべてをかき消す世界 懐疑主義が宗教と結びついてスーフィズムに。それで科学が遅れたとの批判もあった。悪い結びつき方。信仰に逃げる 七面鳥と、帰納法。 金融は将来のリスクの前借り 幸福は線形、非線形で最後や最初だけがっぽりは幸せ低い 予測して当たったら自分の手柄、外れたら想定外の異常事態が起こったとか前提が違ったとか言う、自尊心を守るための認識の働き エコノミストもナッシュのゲーム理論も、計量経済学のコンテストも外ればかり 予測の誤差率が大切。誤差率の下限に備えることが大切。
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