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ブラック・スワン(上) の商品レビュー

3.8

171件のお客様レビュー

  1. 5つ

    40

  2. 4つ

    50

  3. 3つ

    54

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2018/12/12

勝者総取りの果ての国で起こり易い予測できないことが起こり非常に衝撃を与える現象ブラックスワン。このいろんな知識不足ですごく読むのに手こずりました、下巻読めるか全くの不明です

Posted byブクログ

2018/10/20

よくもまぁ「予想外のことは予測できない」というただ1点を、多数の角度から多数の実例を交えつつ語り尽くせるもんだ。章立てから語り口から独特なもんだから体系立てて学び取るには力がいるが、ケレン味あふれてて読み物として面白い。再読が楽しみな一冊。もちろん下巻も。

Posted byブクログ

2018/10/12

副題「不確実性とリスクの本質」とある通り、 私たちが「ありえないもの」と考えてしまうこと、 もの、に関する思考が述べられている。 翻訳が少し読みづらいので、損をしている部分があるが、私たちの思考経路について、著者の思想が語られる。(この文体は、まさに「語られる」という感じ。なの...

副題「不確実性とリスクの本質」とある通り、 私たちが「ありえないもの」と考えてしまうこと、 もの、に関する思考が述べられている。 翻訳が少し読みづらいので、損をしている部分があるが、私たちの思考経路について、著者の思想が語られる。(この文体は、まさに「語られる」という感じ。なので、読みづらい。) 家畜の一生のくだり、昨日までとは違う今日、には、 今回の震災も同じだと、かなりハッとさせられた。 引き続き、下巻を読む。 [more] (目次) 【上巻】 プロローグ 第1部 ウンベルト・エーコの反蔵書、あるいは認められたい私たちのやり口 第1章 実証的懐疑主義者への道 第2章 イェフゲニアの黒い白鳥 第3章 投機家と売春婦 第4章 千と一日、あるいはだまされないために 第5章 追認、ああ追認 第6章 講釈の誤り 第7章 希望の控えの間で暮らす 第8章 ジャコモ・カサノヴァの尽きない運――物言わぬ証拠の問題 第9章 お遊びの誤り、またの名をオタクの不確実性 第2部 私たちには先が見えない 第10章 予測のスキャンダル 索引

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2018/10/19

不確実な出来事(ブラック・スワン)。月並みの国と果ての国。月並みの国の出来事は予測できるが、果ての国の出来事は予測できない。人々は将来を予測しようとして努力し、理論を考え、データを集める。しかし、とんでもない事が起こること(果ての国の出来事)は予測できない。後から、ああだこうだと...

不確実な出来事(ブラック・スワン)。月並みの国と果ての国。月並みの国の出来事は予測できるが、果ての国の出来事は予測できない。人々は将来を予測しようとして努力し、理論を考え、データを集める。しかし、とんでもない事が起こること(果ての国の出来事)は予測できない。後から、ああだこうだと理屈付けをするが、起きるまでは分からない。不確実性を研究する著者の著作。すんなりとは分かりずらい書き方だな。訳し方の問題か。

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2018/10/09

黒い白鳥とそれにまつわる問題、人間の認識の限界地点、適切にリスクとつきあうトレーディング戦略といったお話。 サブタイトルは「不確実性とリスクの本質」 興味深い内容でかつ印象に残るぐらい面白い語り口。 「ヤバい経済学」と似た様な印象を受けた。 ちょっと短いコメントでは表現仕切...

黒い白鳥とそれにまつわる問題、人間の認識の限界地点、適切にリスクとつきあうトレーディング戦略といったお話。 サブタイトルは「不確実性とリスクの本質」 興味深い内容でかつ印象に残るぐらい面白い語り口。 「ヤバい経済学」と似た様な印象を受けた。 ちょっと短いコメントでは表現仕切れないので、どこかでまとめてレビューを書く予定。 拡がるキーワード:ウラジーミル・ホロヴィッツ(ピアノ奏者)、セルゲイ・ラフマニノフ(指揮者)、カール・ポパー(哲学者)、デイヴィッド・ヒューム(哲学者)、ミシェル・ド・モンテーニュ(哲学者)、フランシス・ベーコン (哲学者)、1984年 (小説)、ジョン・メイナード・ケインズ(経済学者)

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2018/10/09

かつて白鳥は白いのが常識であった時代があった。しかし、オーストラリアが発見されると、黒い白鳥=黒鳥が存在することが分かり、人々の常識は覆えされた。例えば、高層ビルにハイジャックした飛行機で突っ込むなどということはこれまでの常識では考えられないことであったが、実際に起こることで人々...

かつて白鳥は白いのが常識であった時代があった。しかし、オーストラリアが発見されると、黒い白鳥=黒鳥が存在することが分かり、人々の常識は覆えされた。例えば、高層ビルにハイジャックした飛行機で突っ込むなどということはこれまでの常識では考えられないことであったが、実際に起こることで人々の価値観は劇的に変化した。人類の歴史で、時折こうした常識の転換、つまりブラックスワンが発生するというのがタイトルの由来である。東北で起きた、地震と、それに伴う津波、原発事故は、正にブラックスワンであろう。 ブラックスワンには3つの性質があるという。 予測出来ない 重大な影響を及ぼす そして、あとから説明をつけられるということだ。 著者は、元ウォール街のトレーダーで現在不確実生科学を研究している。リスクについてはプロ中のプロである著者は、書中でも述べているが懐疑主義者であり、そもそもリスクなんてものは予想も出来ないし、管理することもできないという風に開き直って、ある意味達観してしまっている。したがって、本書の内容は、ブラックスワンにどのように対処するべいかという視点ではなく、いかに人間が無知であり、能力に限界があるかという話が中心である。心理学や行動経済学などの視点からも説明されているので理論的ではあるが、つまるところ内容は哲学である。 海外のこうした書籍にありがちだが、おなじような話がなんど繰り返し書かれており冗長なので、正直飽きた。もう下巻は読みません。

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2018/08/09

『世界貿易センターの二つのビルで、2500人ほどの人がビン・ラディンの一味に殺された。遺族は政府機関や慈善団体あらありとあらゆる支援を受けた。 それは当然だろう。でも、研究者たちによると、あの年、その後の三ヶ月で1000人近いテロの物言わぬ犠牲者が亡くなった。なぜ?みんな飛行機...

『世界貿易センターの二つのビルで、2500人ほどの人がビン・ラディンの一味に殺された。遺族は政府機関や慈善団体あらありとあらゆる支援を受けた。 それは当然だろう。でも、研究者たちによると、あの年、その後の三ヶ月で1000人近いテロの物言わぬ犠牲者が亡くなった。なぜ?みんな飛行機に乗るのが怖くなって車で移動するようになり、死ぬ危険性が高まったのだ。 この期間に交通事故の被害者の数が増えたという証拠がある。道は空よりかなり危険なのだ。そういう犠牲者の家族は何の支援もしてもらえない。彼らは自分の愛する人もビン・ラディンの被害者ということさえ気づかない。』 ヒュームの懐疑論とカール・ポパーの反証主義がベースにあり、ネタを現代社会を取り巻く諸問題にしている点で分かりやすい。 (上)では、いかに私たちがあてにならない予測というものをあてにしているのかを面白おかしく論じている。(下)も楽しみだ。

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2018/06/24

想定外の事が起こるのは避けられないが、想定外の事が起こること、それ自体は、「想定内」にできるという本だと思っている。

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2018/02/11

既読の「リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理」さらには直近読み始める「ファスト&スロー」とならべて、認知社会学を軸に読む。当初懸念していた「難解さ」は内容ではなく、訳の文章が起因。文脈が散らかり、文節が破綻していて、読みづらいことこの上なし。この書に書かれている愚かな一例...

既読の「リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理」さらには直近読み始める「ファスト&スロー」とならべて、認知社会学を軸に読む。当初懸念していた「難解さ」は内容ではなく、訳の文章が起因。文脈が散らかり、文節が破綻していて、読みづらいことこの上なし。この書に書かれている愚かな一例として挙げてもよさそう。これは訳のせいではないがギャグが頻繁で疲れてしまうっていうのも。

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2018/01/29

たとえば二つの変数が因果で結ばれているとして、一方の変数への入力が安定していれば、もう一方の変数も〝常に〟安定しているはずだと私たちは考える。私たちの情緒の仕組みは、因果が線形である場合向けに設計されている。たとえば、毎日勉強すれば、勉強量に比例して何かが身につくだろうと期待する...

たとえば二つの変数が因果で結ばれているとして、一方の変数への入力が安定していれば、もう一方の変数も〝常に〟安定しているはずだと私たちは考える。私たちの情緒の仕組みは、因果が線形である場合向けに設計されている。たとえば、毎日勉強すれば、勉強量に比例して何かが身につくだろうと期待する。どこかへ向かっている感覚がないと、情緒が働いてやる気をなくさせようとする。でも、今の現実では、線形で前へ進み続けて満足させてくれる進歩なんてありがたいものはめったにない。ある問題について一年間考え続けて、結局何もわからないなんてこともある。それでも、何も得られなかったことにがっかりしてあきらめてしまわなければ、ある日突然何かがわかるのだ。」 ・ 「実際のところ、幸福はいい気分の強さより、いい気分になった回数のほうにずっと強い影響を受ける。心理学者たちはいい気分になることを『ポジティブ感情』と呼んでいる。言い換えると、いいニュースはとりあえずいいニュースだ。どれだけいいかはあんまり関係がない。だから、楽しく暮らすには小さな『ポジティブ感情』をできるだけ長い間にわたって均等に配分するのがいい。まあまあのいいニュースがたくさんあるほうが、ものすごくいいニュースが一回だけあるよりも好ましいのである。」 ・ 「不幸についても同じ仕組みが逆に働く。短い期間にまとめてつらい思いをしたほうが、長い間にわたってつらい思いをし続けるよりもましだ。」

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