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ブラック・スワン(上) の商品レビュー

3.8

171件のお客様レビュー

  1. 5つ

    40

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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2010/07/09

サブプライム予言の書ということで金融制度の問題点を指摘するようなものかと思えば大きく違う。月並みの国と果ての国という異なる世界をめぐって様々なエピソードを紹介していく、科学エッセイというような趣。だから気楽に読めるんだけど、かなり読み応えのある内容。 月並みの国=正規分布が支配...

サブプライム予言の書ということで金融制度の問題点を指摘するようなものかと思えば大きく違う。月並みの国と果ての国という異なる世界をめぐって様々なエピソードを紹介していく、科学エッセイというような趣。だから気楽に読めるんだけど、かなり読み応えのある内容。 月並みの国=正規分布が支配する世界の考え方を、果ての国=正規分布に従わない世界に持ち込んだことが、そもそもの誤りというのが著者の主張。正規分布の仮定では限りなくゼロに近い可能性も、正規分布に従わない世界では取り返しのつかない結果をもたらす危険をはらんでいるかもしれない。そうした現実にそぐわない前提のうえに構築した理論を使っても、リスクはコントロールできないし、かえってリスクは高まるばかり。リスクに対する人の認識の限界が、そうした誤りを生む。その中でも、お手軽なリスク管理としてやり玉にあげられるのが現代ファイナンス理論で、本当に手厳しい。 著者がの主張がどこまで正しいのかはよくわからない。現代ファイナンス理論だってそれなりに機能しているからこそこれだけ広まったんだとも思う。それでも、こういう今までとは違う世界の見方を知るというのはそれだけで意味がある。果ての国として世界を眺めたら、月並みの国の世界観とは別の考え方や方法論が出てくるのだろう。

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2010/06/28

計算でどこまでわかるのか。リスクとは何なのか。不確実性とは何なのか。様々な話を交えながら進んでいく。かなり刺激的な本。 ただ、話の構成も訳もかなり読み辛かった印象。哲学に関する知識が無いからか。

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2010/05/27

書いてある内容には納得、同意する。 どこかで聞いたことがあるような論説。 黒い白鳥は予知、予測できないのであるから、臨機法変に対処することが大切だとおもう。

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2011/01/08

プロローグ 第1部 ウンベルト・エーコの反蔵書、あるいは認められたい私たちのやり口 第1章 実証的懐疑主義者への道 第2章 イェフゲニアの黒い白鳥 第3章 投機家と売春婦 第4章 千と一日、あるいはだまされないために 第5章 追認、ああ追認...

プロローグ 第1部 ウンベルト・エーコの反蔵書、あるいは認められたい私たちのやり口 第1章 実証的懐疑主義者への道 第2章 イェフゲニアの黒い白鳥 第3章 投機家と売春婦 第4章 千と一日、あるいはだまされないために 第5章 追認、ああ追認 第6章 講釈の誤り 第7章 希望の控えの間で暮らす 第8章 ジャコモ・カサノヴァの尽きない運——物言わぬ証拠の問題 第9章 お遊びの誤り、またの名をオタクの不確実性 第2部 私たちには先が見えない 第10章 予測のスキャンダル 索引 多くの人が、この世の事象が、プラトン性(「型」、モデル化し、それらに焦点をあてる考え)にあふれ、ベル型カーブ化等で要約、単純化された「講釈」で説明されるものであると信じている。また、それらの考えを「追認」により強めている。単純なかたちでの予測が可能であると考える。 しかしながら、実際の世の中は、上記で考えられている以上のランダム性に支配されている。 予測は、①バラツキを考慮した予測の正確性が大事である。②長期化すると予測が劣化する。③予測される変数のランダム性を考慮する必要がある。 これらは必要条件であって十分条件じゃないかも知れない。下巻に詳細あるのかな?

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2012/04/08

どうも頭に入ってきません。話が二転三転するからなのか、自分にはまだ必要で無いのか。しばらく寝かします。

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2010/05/12

ブラックスワン、それはあり得ない事象のことである。ブラックスワンは予測不可能であり、また予測何て言うのは誰にも出来ない行為であると。 何よりしきりに本書で言われているのが、自分に疑いを持たないことでそれによって展望を見誤ることである。多くの人は理屈や講釈によって見積もりを膨らま...

ブラックスワン、それはあり得ない事象のことである。ブラックスワンは予測不可能であり、また予測何て言うのは誰にも出来ない行為であると。 何よりしきりに本書で言われているのが、自分に疑いを持たないことでそれによって展望を見誤ることである。多くの人は理屈や講釈によって見積もりを膨らませている。ある例としてそれは時に22倍にもなっている。そして、自分が間違っているということに自分は気付いていないということを自然にはわからないというフレーズ、この自然にという部分が妙に頭に残っている。 世の中には余りに自分に自信があるのかなんなのか、自分の行いが正しいと勘違いしてる痛い人がいるように思うので、それがいいとか悪いとかではなく一度読んでみればいい。俺が思うに正しいと思うことの問題点は考えることをやめるところにある。間違っていると思えば考えることをやめないし予測とまではいかずとも、起こりうるあり得ないことに対しての事実を受け止める準備にくらいはなるだろう。 上巻は予測をすることを仕事にしている人が再三予測を間違えた例に沿って不確実性について述べられていた。どこかの書評では下巻の方が大事なことを書いてあるということだからほんとうかどうかこれから読もうと思う。

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2010/05/08

あまり面白くなかった…。 書かれている情報自体も少し古いし、言ってることはわかるけど「だからどうしたの?」といった印象。

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2010/05/07

扱うテーマは非常に興味深く、いかに人間の思考にはバイアスが掛かっているのかに改めて気づかされます。ただ惜しいかな翻訳が悪いのか元の文章がそうなのか、ユーモアを出しつつ難しい話を簡単にしようとしたと思われる例えや文書のところどころにはいってくる()書きが逆に非常に読みづらく、論旨が...

扱うテーマは非常に興味深く、いかに人間の思考にはバイアスが掛かっているのかに改めて気づかされます。ただ惜しいかな翻訳が悪いのか元の文章がそうなのか、ユーモアを出しつつ難しい話を簡単にしようとしたと思われる例えや文書のところどころにはいってくる()書きが逆に非常に読みづらく、論旨がなかなかつかめないためなかなか頭に入ってきません。 元々扱うテーマが難しいと思われるため読み終わった後結局何が言いたかったんだっけ?といった感じです。。かといって読み返すのもタフな感じのため同じテーマであつかった他の本を探してみたいかなと考え中

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2010/05/02

なんか、延々と同じ主張を繰り返していた気が・・・。 解析的に答えを求めることができる物理現象等であれば、ガウス分布は有効だけど、人間の介する現象はガウス分布から外れて、べき乗測になるはなぁ。となると、ポートフォリオを組むのは無意味なのか? 自分の投資ポジションを見て悦に入る自分と...

なんか、延々と同じ主張を繰り返していた気が・・・。 解析的に答えを求めることができる物理現象等であれば、ガウス分布は有効だけど、人間の介する現象はガウス分布から外れて、べき乗測になるはなぁ。となると、ポートフォリオを組むのは無意味なのか? 自分の投資ポジションを見て悦に入る自分としては複雑。

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2010/04/14

 ある予想を立てても、起こる事象はただ一つ。だから、統計も歴史を分析しても突発事象に関しては無力であると説く。くたばれベル型カーブ!  クリスマスまでの七面鳥の運命、コイントスでの続けて20回表が出て次は?表裏1/2づつ?否、コインに偏りあり!よって「表」!。

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