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ブラック・スワン(上) の商品レビュー

3.8

171件のお客様レビュー

  1. 5つ

    40

  2. 4つ

    50

  3. 3つ

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  4. 2つ

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  5. 1つ

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2010/02/28

いまの世の中の一番不思議な海を泳ぐ白鳥 ちゃんと見つけてじっと観察しているタレブさんすごい 白鳥は見つかりそうになって 水面下で足をバタバタしているに違いない わたしもじっと見ていくことにしたいなと 思った

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2010/02/27

個人的には結構難しい本だから二回読もう。 ブラックスワンとは以下三つの条件を満たす事象を指す。 ①異常であること。普通に考えられる範囲の外側。 ②とても大きな衝撃があること。 ③それが起きてから、適当な後付け講釈をしたり、予想が可能だっ たことにしてしまうこと。 月並みの国...

個人的には結構難しい本だから二回読もう。 ブラックスワンとは以下三つの条件を満たす事象を指す。 ①異常であること。普通に考えられる範囲の外側。 ②とても大きな衝撃があること。 ③それが起きてから、適当な後付け講釈をしたり、予想が可能だっ たことにしてしまうこと。 月並みの国。最果ての国。

Posted byブクログ

2010/02/22

おもしろーい!なんか、土屋賢一っぽい感じ?人間の脳みそとかって結構いいかげんなんだなーと思ったりして。これを読んで自分の思考回路を振り返ったらけっこう「あー、罠にはまってるかも」って思える。上下巻だけど、これはイケル気がする。

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2012/11/12

白鳥といえば全て白いものだと信じて疑わなかった人たちの確信が、黒い白鳥の発見によって変えられた。 今まで当たり前だと思っていた状況がたった一つの事実で覆される事をこの白鳥を用いて「ブラックスワン」といっている。 なかなか面白いのだけれども、哲学、歴史、心理学、の背景を理解して...

白鳥といえば全て白いものだと信じて疑わなかった人たちの確信が、黒い白鳥の発見によって変えられた。 今まで当たり前だと思っていた状況がたった一つの事実で覆される事をこの白鳥を用いて「ブラックスワン」といっている。 なかなか面白いのだけれども、哲学、歴史、心理学、の背景を理解していないと難しいところがたくさんある。 「プラトン性」とか説明なしに出てきても、よくわからない。

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2010/01/24

『プロローグ』 ・オーストラリアが発見されるまで,旧世界の人たちは,白鳥といえばすべて白いものだと信じて疑わなかった.経験的にも証拠は完璧にそろっているように思えたから,みんな覆しようのないくらい確信していた.はじめて黒い白鳥が発見されたとき,一部の鳥類学者は驚き,とても興味を持...

『プロローグ』 ・オーストラリアが発見されるまで,旧世界の人たちは,白鳥といえばすべて白いものだと信じて疑わなかった.経験的にも証拠は完璧にそろっているように思えたから,みんな覆しようのないくらい確信していた.はじめて黒い白鳥が発見されたとき,一部の鳥類学者は驚き,とても興味を持ったことだろう.この話は,人間が経験や観察から学べることはとても限られていること,それに人間の知識はとてももろいことを描き出している. ・この本でブラック・スワンと言ったら,①異常であること.②とても大きな衝撃があること.③異常であるにもかかわらず,私たち人間は,生まれ付いての性質で,それが起こってから適当な説明をでっちあげて筋道をつけたり,予測が可能だったことにしてしまっている. 『第1部 ウンベルト・エーコの反蔵書,あるいは認められたい私たちのやり口』 『第1章 実証的懐疑主義者への道』 ・私たちの頭は,ほとんど何でもつじつまを合わせられるし,ありとあらゆる現象に山ほど説明をつけられる.その一方で,予測なんかできないという考えはほとんど受け入れられない.戦争のときに起こったことには道理なんてない. 『第3章 投機家と売春婦』 ・月並みの国(格差が小さい)⇔果ての国(格差が大きい).果ての国では,一つのことがすぐに全体に圧倒的な影響を及ぼしてしまう.この世界では,データからわかったことはいつも疑ってかからなければならない.月並みの国では,データから分かることは情報が入る度に急速に増えていく.でも果ての国では,データを積み重ねても知識はゆっくりと不規則にしか増えない. 『第5章 追認,ああ追認』 ・最初から目に見える一部に焦点を当て,それを目に見えない部分に一般化する.つまり追認の誤り.「テロリストはほとんど皆○○教徒だ」と「○○教徒はほとんど皆テロリストだ」は異なる命題だ. ・裏づけを求めて犯す誤りに弱い私たちの傾向を,認知科学者たちは追認バイアスと呼んでいる.「2,4,6」.意味する数列を被験者が新たに提示し,一般化する.答えは,「数字は小さい順に並んでいる」,それだけだ.正解にたどり着いた被験者はほとんどいなかった.被験者は,なんらかの法則を頭に思い浮かべるが,自分の仮説に合わない数列ではなく,合う数列ばかり作ることに気付いた. 『第6章 講釈の誤り』 ・私たちが講釈に陥りがちな大元の原因.①情報を手に入れるにはコストがかかる.②情報を溜め込むにもコストがかかる.③情報は複製したり取り出すにもコストがかかる.3つにいえることは,生の情報よりパターンのほうが小さくまとめられる. ・ここまでは,黒い白鳥を見えなくしている原因として,追認バイアスと講釈の誤りの二つを検討した. 『第8章 ジャコモ・カサノヴァの尽きない運』 ・物言わぬ証拠の問題.神を信じて溺れた信者は,自分の経験を語ることはできない. 『第1部のまとめ』 ・私たちは,起こったことには敬意を払い,起こるかもしれなかったことはそっちのけだ.だからこそ私たちはプラトン化する. ・今後の展開に橋渡しをしておこう.不確実性を相手にするなら,「焦点を絞る」なんてことは必要ない.「焦点を絞ってしまう」とカモになる. 『第2部 私たちには先が見えない』 『第10章 予測のスキャンダル』 ・この章で論じる題目は二つ.第一に,自分は何を知っていると思っているかという件では,私たちは明らかに思い上がっている.第二に,そういううぬぼれが予測に関わるあらゆる活動にどんな影響を及ぼすかを見る. ・①意思決定をするときの方針は,結果の期待値そのものよりも結果がとりうる範囲のほうで決まる.②予測は,遠い将来のことになるほど質が悪くなることを勘定に入れない.③予測される変数のランダムな性質を見誤る.

Posted byブクログ

2010/01/11

「まぐれ」で御馴染みのタレブの著書。 ネットでの話題で、楽しみで仕方がなかった。 中を読み進めてみると、その期待を損なわない内容だった。 今までの考え方の根底が揺らいだ、そんな一冊だったと思う。 超おススメ。 下巻も早いとこ、読もう。

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2010/01/07

 経済に興味あるなら読むべき。余談だけど、著者の主張のエッセンスは上巻でほぼでているので、無理して下巻を読む必要はないかも。

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2009/12/26

とにかく池田信夫さんが絶賛していたので読んでみました。 同じ著者の『まぐれ』も読みましたが、訳者も同じで非常にくせのある文体(特に章タイトル)です。ただし、読みにくいと言うわけではなく、不思議です。英語でネイティブにはどういう印象になるのか、興味があるところです。とにかくひね...

とにかく池田信夫さんが絶賛していたので読んでみました。 同じ著者の『まぐれ』も読みましたが、訳者も同じで非常にくせのある文体(特に章タイトル)です。ただし、読みにくいと言うわけではなく、不思議です。英語でネイティブにはどういう印象になるのか、興味があるところです。とにかくひねくれ感がよく出ています。 巷では、今般の金融危機を予測した書と呼ばれているようですが、内容は真っ当。経済のリスク評価はガウス分布に従うことを仮定していますが、現実はそんなものではないので、外れ値の発生確率(いわゆるファットテール)とその影響の大きさが過少評価されていますよ、ということを言っています。 「黒い白鳥」とはその白鳥が見つかっただけで白鳥はすべて白いという確からしかった命題が一瞬にして崩れ去ることから取られた、そのような出来事一般を指すものです。その特徴としての、予測できないこと、影響が衝撃的であること、後付の説明がなされること、とされていますが、この後付の説明というのがタレブらしい観察です。

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2009/11/07

ブラックスワン 1. 予測の枠外であること 2. 衝撃が大きいこと 3. 起こった後に適当な説明をでっち上げて、予測が可能だったことにしてしまうこと 1. 追認バイアス - 自分が正しいと示す例を探してしまうこと  - 行きと帰りの誤り(a->bの事例でb->a...

ブラックスワン 1. 予測の枠外であること 2. 衝撃が大きいこと 3. 起こった後に適当な説明をでっち上げて、予測が可能だったことにしてしまうこと 1. 追認バイアス - 自分が正しいと示す例を探してしまうこと  - 行きと帰りの誤り(a->bの事例でb->aと認識していまうこと) - 推定の裏付けではなく、反例を探せ。 2. 講釈の誤り - 一連の事実に論理的なつながり、あるいは関係を示す矢印を無理やり当てはめること - 情報の次元を落とすこと 3. 推論に情緒が入り込む - 衝撃的なことと大事なことは非線形 4. 物言わぬ証拠の問題  - 終わった後の立場で、通った道しかみないこと。 歴史に接するときに出る3症状 1. わかったという幻想 - 世界は実感するよりずっと複雑(あるいはランダム) 2. 振り返ったときのゆがみ   - 後づけでものごとを解釈する。経験する現実よりも歴史の本がわかりやすい 3. 実際に起こったことに関する情報を過大評価する   - 分類をしたりするとプラトン化(型にはめる)して、それに縛られる 歴史は流れない。歴史は移る(ジャンプする)。 世の中の仕事は、仕事量と仕事時間を増やさないと稼ぎが増やせない仕事(すなわち重力に縛られた仕事)と、仕事量を増やさなくても稼ぎを何桁も増やせる仕事(ただし、一握りの巨人とたくさんの小人の世界)がある。 いいかえると拡張可能性があるかどうか。 拡張可能性がないと、弱い不確実性やランダム性。 拡張可能性があると、強い不確実性やランダム性。 情報は、 第一に手に入れるのにはコストがかかる 第二に溜め込むにもコストがかかる 第三に複製したり取り出すにもコストがかかる パターン化して講釈化されていればいるほど、保存したり書いたりするのが容易になる。情報がランダムであればあるほど次元が高くなり、要約するのが難しくなる。要約すればするほど、当てはめる法則は強くなり、でたらめでなくなる。そんな仕組みが一方で、私たちに単純化を行なわせ、もう一方で私たちに世界が実際よりも偶々でないと思い込ませる。 腹(システムI, ヒューリスティック、情緒的、経験的、素早い)と頭(システムII、思考、演繹的、遅い) お遊びの誤り(未知の未知を考えられるか。または枠の外側を考えられるか。または焦点を絞りすぎにいられるか) 表と裏出る確率が同じコインを99回投げて表。次の1投で裏が出る確率は? そのコインの前提が間違っている。

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2009/10/22

まず、日本と欧米のリスクへの認識の違いを前提におく必要があること。経済や戦略などで割り切れないものが世の中にあると思えること。 この2点を理解したうえで読んだので、価値観が多様化するなかでどのようにリスクヘッジしていくかの参考になりました。 役員層にまず読んでもらい、マネジメント...

まず、日本と欧米のリスクへの認識の違いを前提におく必要があること。経済や戦略などで割り切れないものが世の中にあると思えること。 この2点を理解したうえで読んだので、価値観が多様化するなかでどのようにリスクヘッジしていくかの参考になりました。 役員層にまず読んでもらい、マネジメント層(≠リーダー層)におすすめ

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