ブラック・スワン(上) の商品レビュー
なんか、延々と同じ主張を繰り返していた気が・・・。 解析的に答えを求めることができる物理現象等であれば、ガウス分布は有効だけど、人間の介する現象はガウス分布から外れて、べき乗測になるはなぁ。となると、ポートフォリオを組むのは無意味なのか? 自分の投資ポジションを見て悦に入る自分と...
なんか、延々と同じ主張を繰り返していた気が・・・。 解析的に答えを求めることができる物理現象等であれば、ガウス分布は有効だけど、人間の介する現象はガウス分布から外れて、べき乗測になるはなぁ。となると、ポートフォリオを組むのは無意味なのか? 自分の投資ポジションを見て悦に入る自分としては複雑。
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ある予想を立てても、起こる事象はただ一つ。だから、統計も歴史を分析しても突発事象に関しては無力であると説く。くたばれベル型カーブ! クリスマスまでの七面鳥の運命、コイントスでの続けて20回表が出て次は?表裏1/2づつ?否、コインに偏りあり!よって「表」!。
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いまの世の中の一番不思議な海を泳ぐ白鳥 ちゃんと見つけてじっと観察しているタレブさんすごい 白鳥は見つかりそうになって 水面下で足をバタバタしているに違いない わたしもじっと見ていくことにしたいなと 思った
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個人的には結構難しい本だから二回読もう。 ブラックスワンとは以下三つの条件を満たす事象を指す。 ①異常であること。普通に考えられる範囲の外側。 ②とても大きな衝撃があること。 ③それが起きてから、適当な後付け講釈をしたり、予想が可能だっ たことにしてしまうこと。 月並みの国...
個人的には結構難しい本だから二回読もう。 ブラックスワンとは以下三つの条件を満たす事象を指す。 ①異常であること。普通に考えられる範囲の外側。 ②とても大きな衝撃があること。 ③それが起きてから、適当な後付け講釈をしたり、予想が可能だっ たことにしてしまうこと。 月並みの国。最果ての国。
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おもしろーい!なんか、土屋賢一っぽい感じ?人間の脳みそとかって結構いいかげんなんだなーと思ったりして。これを読んで自分の思考回路を振り返ったらけっこう「あー、罠にはまってるかも」って思える。上下巻だけど、これはイケル気がする。
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白鳥といえば全て白いものだと信じて疑わなかった人たちの確信が、黒い白鳥の発見によって変えられた。 今まで当たり前だと思っていた状況がたった一つの事実で覆される事をこの白鳥を用いて「ブラックスワン」といっている。 なかなか面白いのだけれども、哲学、歴史、心理学、の背景を理解して...
白鳥といえば全て白いものだと信じて疑わなかった人たちの確信が、黒い白鳥の発見によって変えられた。 今まで当たり前だと思っていた状況がたった一つの事実で覆される事をこの白鳥を用いて「ブラックスワン」といっている。 なかなか面白いのだけれども、哲学、歴史、心理学、の背景を理解していないと難しいところがたくさんある。 「プラトン性」とか説明なしに出てきても、よくわからない。
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『プロローグ』 ・オーストラリアが発見されるまで,旧世界の人たちは,白鳥といえばすべて白いものだと信じて疑わなかった.経験的にも証拠は完璧にそろっているように思えたから,みんな覆しようのないくらい確信していた.はじめて黒い白鳥が発見されたとき,一部の鳥類学者は驚き,とても興味を持...
『プロローグ』 ・オーストラリアが発見されるまで,旧世界の人たちは,白鳥といえばすべて白いものだと信じて疑わなかった.経験的にも証拠は完璧にそろっているように思えたから,みんな覆しようのないくらい確信していた.はじめて黒い白鳥が発見されたとき,一部の鳥類学者は驚き,とても興味を持ったことだろう.この話は,人間が経験や観察から学べることはとても限られていること,それに人間の知識はとてももろいことを描き出している. ・この本でブラック・スワンと言ったら,①異常であること.②とても大きな衝撃があること.③異常であるにもかかわらず,私たち人間は,生まれ付いての性質で,それが起こってから適当な説明をでっちあげて筋道をつけたり,予測が可能だったことにしてしまっている. 『第1部 ウンベルト・エーコの反蔵書,あるいは認められたい私たちのやり口』 『第1章 実証的懐疑主義者への道』 ・私たちの頭は,ほとんど何でもつじつまを合わせられるし,ありとあらゆる現象に山ほど説明をつけられる.その一方で,予測なんかできないという考えはほとんど受け入れられない.戦争のときに起こったことには道理なんてない. 『第3章 投機家と売春婦』 ・月並みの国(格差が小さい)⇔果ての国(格差が大きい).果ての国では,一つのことがすぐに全体に圧倒的な影響を及ぼしてしまう.この世界では,データからわかったことはいつも疑ってかからなければならない.月並みの国では,データから分かることは情報が入る度に急速に増えていく.でも果ての国では,データを積み重ねても知識はゆっくりと不規則にしか増えない. 『第5章 追認,ああ追認』 ・最初から目に見える一部に焦点を当て,それを目に見えない部分に一般化する.つまり追認の誤り.「テロリストはほとんど皆○○教徒だ」と「○○教徒はほとんど皆テロリストだ」は異なる命題だ. ・裏づけを求めて犯す誤りに弱い私たちの傾向を,認知科学者たちは追認バイアスと呼んでいる.「2,4,6」.意味する数列を被験者が新たに提示し,一般化する.答えは,「数字は小さい順に並んでいる」,それだけだ.正解にたどり着いた被験者はほとんどいなかった.被験者は,なんらかの法則を頭に思い浮かべるが,自分の仮説に合わない数列ではなく,合う数列ばかり作ることに気付いた. 『第6章 講釈の誤り』 ・私たちが講釈に陥りがちな大元の原因.①情報を手に入れるにはコストがかかる.②情報を溜め込むにもコストがかかる.③情報は複製したり取り出すにもコストがかかる.3つにいえることは,生の情報よりパターンのほうが小さくまとめられる. ・ここまでは,黒い白鳥を見えなくしている原因として,追認バイアスと講釈の誤りの二つを検討した. 『第8章 ジャコモ・カサノヴァの尽きない運』 ・物言わぬ証拠の問題.神を信じて溺れた信者は,自分の経験を語ることはできない. 『第1部のまとめ』 ・私たちは,起こったことには敬意を払い,起こるかもしれなかったことはそっちのけだ.だからこそ私たちはプラトン化する. ・今後の展開に橋渡しをしておこう.不確実性を相手にするなら,「焦点を絞る」なんてことは必要ない.「焦点を絞ってしまう」とカモになる. 『第2部 私たちには先が見えない』 『第10章 予測のスキャンダル』 ・この章で論じる題目は二つ.第一に,自分は何を知っていると思っているかという件では,私たちは明らかに思い上がっている.第二に,そういううぬぼれが予測に関わるあらゆる活動にどんな影響を及ぼすかを見る. ・①意思決定をするときの方針は,結果の期待値そのものよりも結果がとりうる範囲のほうで決まる.②予測は,遠い将来のことになるほど質が悪くなることを勘定に入れない.③予測される変数のランダムな性質を見誤る.
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「まぐれ」で御馴染みのタレブの著書。 ネットでの話題で、楽しみで仕方がなかった。 中を読み進めてみると、その期待を損なわない内容だった。 今までの考え方の根底が揺らいだ、そんな一冊だったと思う。 超おススメ。 下巻も早いとこ、読もう。
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経済に興味あるなら読むべき。余談だけど、著者の主張のエッセンスは上巻でほぼでているので、無理して下巻を読む必要はないかも。
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とにかく池田信夫さんが絶賛していたので読んでみました。 同じ著者の『まぐれ』も読みましたが、訳者も同じで非常にくせのある文体(特に章タイトル)です。ただし、読みにくいと言うわけではなく、不思議です。英語でネイティブにはどういう印象になるのか、興味があるところです。とにかくひね...
とにかく池田信夫さんが絶賛していたので読んでみました。 同じ著者の『まぐれ』も読みましたが、訳者も同じで非常にくせのある文体(特に章タイトル)です。ただし、読みにくいと言うわけではなく、不思議です。英語でネイティブにはどういう印象になるのか、興味があるところです。とにかくひねくれ感がよく出ています。 巷では、今般の金融危機を予測した書と呼ばれているようですが、内容は真っ当。経済のリスク評価はガウス分布に従うことを仮定していますが、現実はそんなものではないので、外れ値の発生確率(いわゆるファットテール)とその影響の大きさが過少評価されていますよ、ということを言っています。 「黒い白鳥」とはその白鳥が見つかっただけで白鳥はすべて白いという確からしかった命題が一瞬にして崩れ去ることから取られた、そのような出来事一般を指すものです。その特徴としての、予測できないこと、影響が衝撃的であること、後付の説明がなされること、とされていますが、この後付の説明というのがタレブらしい観察です。
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