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ブラック・スワン(上) の商品レビュー

3.8

171件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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蔵書にすべき本

啓発を与えてくれる良い本だと思う。 前投稿のお二人は著者の言うプラトン性に陥り、ひいては黒い白鳥を無視してしまう方々のように思う。翻訳にも大きな問題はない。

Dickens

ブラックスワン

マイキーさんは、奥ゆかしく再度チャレンジしようとおっしゃっていますが、その前に出版社は翻訳者の質の向上を急ぐべきだと思います。はたして、翻訳者は自分で訳した文章の意味がわかるのでしょうか。日本語になっていない文章では、何度読んでも理解できないのは当たり前だと思います。

でか足レフティ

とても話題の本

人気トップランキングの本だったので読んでみました。 本書の狙いについては同感するのですが、そのための理由付けが知的すぎてフォローしきれませんでした。 結局上巻の途中で挫折しました。 しばらく経ってから、再チャレンジしてみようと思います。

マイキー

2024/05/21

人間は「分かりにくいもの」には目を背けて、その影響を過小評価してしまう。情報化社会で世の中が複雑になる中で、物理的な数量ではなく情報としての数量が大きくなってきているなか、その影響力は飛躍的に増加している。 人間がなぜ黒い白鳥(中でも、誰も目にしたり耳にしたりしたことのない黒い白...

人間は「分かりにくいもの」には目を背けて、その影響を過小評価してしまう。情報化社会で世の中が複雑になる中で、物理的な数量ではなく情報としての数量が大きくなってきているなか、その影響力は飛躍的に増加している。 人間がなぜ黒い白鳥(中でも、誰も目にしたり耳にしたりしたことのない黒い白鳥)を無視するのかを、進化論や心理学から、ユニークな事例を交えて深堀りしていく。ビコーズバリデーションや生存バイアス、計画の錯誤などの認知バイアスについて、深堀って考えさせられる良著。特に、成功者は運によるものが大きいから、伝記や自己啓発本を読み漁っても仕方が無いというのは同意。

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2024/04/29

「科学が有効性を証明していないこと」を「科学が無効であると証明していること」とすり替える危険性を説いてくれる。

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2024/01/12

なかなか読むのに苦労した作品。読みにくいという感想が多くあるが、それは日本語と原文である英語の言葉の順序の違いで、著者の文体を訳者がこのように感じたから本書のような日本語訳になったのではないかと予想する。 しかし、このような予想をすることは許されることなのか?堂々巡りをするような...

なかなか読むのに苦労した作品。読みにくいという感想が多くあるが、それは日本語と原文である英語の言葉の順序の違いで、著者の文体を訳者がこのように感じたから本書のような日本語訳になったのではないかと予想する。 しかし、このような予想をすることは許されることなのか?堂々巡りをするような思考の渦に吸い込まれるように感じる。 予想に関しては一旦置いておく。本書の「読みにくい」という感想は多くの人に当てはまるだろう。でも、そこにも良さはあるし、そのような本だと捉えて読むのも読書体験であると思う。 難解であり、理解に時間がかかるなら時間をかけて読む作品だということ。また、そう捉えると本書の内容は物事の核心をつくようなもので、日常の捉え方が大きく変わる。 予想とか統計とかいかにも正しそうに語られるこれらの話に、自分自身が惑わされないようにする。 また、予想やらをしても意味がないということに知ることに意味がある(みたいな文章が沢山あるので、頭がすごい速度で回転している)。

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2024/04/02

個人的なポイント ブラックスワン ・プラトン化 枠にとらわれた考え方をしない ・月並みの国と果ての国 拡張可能性 ・追認バイアス 自分に都合の良い情報ー収集 自分に都合の悪い情報ー排斥 ・講釈の誤り 後付けの解釈、因果関係を求める、単純化、起こらなかった無数の事象の排除、システ...

個人的なポイント ブラックスワン ・プラトン化 枠にとらわれた考え方をしない ・月並みの国と果ての国 拡張可能性 ・追認バイアス 自分に都合の良い情報ー収集 自分に都合の悪い情報ー排斥 ・講釈の誤り 後付けの解釈、因果関係を求める、単純化、起こらなかった無数の事象の排除、システム1とシステム2(直感と論理) ・希望の控えの間 外れ値に期待しない、情緒の問題 ・物言わぬ証拠の問題 生存者バイアス ・お遊びの誤り(オタクの不確実性) 未知の未知と既知の未知、自分が知っていることだけに焦点を当てる 予測 ・知識に関するうぬぼれ ・判断への固執 ・アンカリング効果 ・拡張可能なランダム性 ・ワークケースのシナリオ 何とか読了。 難しいというよりは、すっごくわかりずらい本。 内容がわかりずらいというよりも、文章がわかりずらい。 文章がまとまってないと感じるからだ。 ・言い回しが冗長でポイントがはっきりしない ・現在何の主題に沿って話が進んでいるのかを見失いやすい ・例えにピンとこない ・言い切ってから括弧で補足する文章を多用する 自分の中で決定的だったのは以下の文章 ーーーー 七面鳥の立場に立つと1000と1日目にエサがもらえなかったのは黒い白鳥だ。 でも、鶏肉屋にとってはそうでもない。 それは予期せぬ出来事ではない。 つまり、黒い白鳥に引っかかるのはカモだということになる ーーーー 分かるよ、分かるけどもう少し他の例えがないかい?と思ってしまう。 4種類もの鳥類が出てきては一回つまずくでしょうよ・・・と。 七面鳥を売っているのが鶏肉屋?黒い白鳥はもちろん事象としての意味よね?とか、 最後の「カモ」は鳥じゃなくて、詐欺に引っかかる人たちのことよな・・?とか、イチイチ別のことに気を取られて、本来の文脈がわからなくなる。 内容は他のランダムウォーク理論や不確実性に関する本を読んでいれば理解できる内容になっていると思うのだが、簡単に言うと文章が肌に合わなかった。

Posted byブクログ

2023/08/30

世の中の白鳥はすべて白いと思われてた。しかしある日、黒い白鳥が見つかってから、白鳥が白いことは自明ではなくなってしまった。リーマンショックが起こってから、経済がずっと安定であり続けるという幻想は崩壊してしまった。9.11のテロが起こってから、平和を維持し続けることが困難であること...

世の中の白鳥はすべて白いと思われてた。しかしある日、黒い白鳥が見つかってから、白鳥が白いことは自明ではなくなってしまった。リーマンショックが起こってから、経済がずっと安定であり続けるという幻想は崩壊してしまった。9.11のテロが起こってから、平和を維持し続けることが困難であることがわかってしまった。本書は、そんな黒い白鳥=ブラック・スワン的な事象に関する本だ。 ブラック・スワンは以下の3つの特徴を備えている。第一に異常であることだ。過去の事実から考えれば、そんなことが起きるとは考えられないこと。第二に、とてお大きな衝撃があること。そして第三に、異常であるにもかかわらず、私たち人間に生まれついての性質で、それが起こってから適当な説明をでっちあげて筋道をつけたり、予測が可能だったことにしてしまったりすることだ。 このようなブラック・スワン的な事象は人類、そして自分に大きな影響を及ぼす。本書を読むと、ブラック・スワン的な事象とそうでない事象の違い、管理可能なリスクと不可能なリスクの違い、人間の欠陥などについてより詳細に認識できるようになる。 私たちは非常に不確実な世界でも、制限された情報をもとに意思決定をして生きていかなければならない。そんな世界を生き抜くのに、役に立つ一冊だ。 印象に残った点。 ・黒い白鳥の論理では、わかっていることよりわからないことのほうがずっと大事だ。 ・治療より予防のほうがいいのは誰でも知っている。でも、予防のために何かをして高く評価されることはあまりない。 ・何かの現象を調べようというとき、やり方が二つある。一つは異常なものを切り捨てて「普通」なものに焦点を当てるやり方だ。...二つ目のやり方では、...まず極端な場合を調べないといけないと考える。...私は普通の場合のことはあまり気にしない。友だちの性格や道徳観や品格を知りたかったら、みないといけないのはその人が厳しい環境でどうするかであって、薔薇色の光に包まれた普通の日常生活でどうするかではない。 ・講釈の誤りは、連なった事実を見ると、何かの説明を織り込まずにはいられない私たちの習性に呼び名をつけたものだ。 ・芸術の追求も科学の追求も、ものごとの次元を減らして秩序を持ち込みたいという私たちの欲求に応えて生まれた。 ・講釈の誤りという病を避けるには、物語よりも実験を、歴史よりも経験を、理論よりも臨床的知識を重んじることだ。

Posted byブクログ

2023/07/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

社会経済的に問題となっている格差の多くは、「果ての国」に属している。そこでは、法則に当てはまらない「黒い白鳥」が見て取れる。だから過去の情報から一般化して、将来を予測できるなんて思わないほうがよい。というのが本書の内容。社会科学における仮説は正しくそうなのかもしれない。新しく仮説を立てて因果を推論するたびに、我々の知識はプラトン化し、黒い白鳥に対応できなくなる。

Posted byブクログ

2023/05/23

・予測可能な事象はごくごく限られている。 ・予測可能と思い込んでしまうのは、追認と後講釈によるところが大きい 言われてみればその通りだと思うが、このことを金融マーケットに身を置く人が主張するところが興味深い。

Posted byブクログ