星野リゾートの事件簿 の商品レビュー

中沢康彦【著】,日経トップリーダー【編】

2011/04/21

社員が辞めない会社づくり。
社員が意見を言える組織づくり。
社員に考えさせ、現場からの意見を信じ、仕事を託す。

なんだかシンプルなんだけど、それを貫くことはすごくエネルギーがいる。

話すより、答えを待つことの方がきついはず。

星野さんは、すごく人間ができてる人だと思う。こんなリーダー素敵だ。

2011/04/06

星野リゾートグループの様々な現場で実際に起こった「事件」と、それに立ち向かった社員の実話から、同社の経営哲学やビジョンを読み解いた一冊。

星野社長は優れたリーダーであり経営者であると同時に、
素晴らしいコミュニケーターであるなあと感じました。
どのように従業員と接すれば、理想とするリゾートが形成されるか。
それもトップダウンではなく、従業員一人一人が自走しながら、
それぞれの施設に「経営文化」が自生させることを念頭に置きながら。

失礼を承知で思ったのは、星野社長はご自身個人の能力に対して、
とても謙虚なのだろうなあと思いました。
自分ひとりで出来ることの限界を理解し、
信念・熱意を持って動く他者を活かすことが、
それをいかに凌駕するかを身をもって知っている。
だからこそ、シンジラレナイような権限委譲や、
倒産寸前まで社員と心中覚悟で見守るという判断が出来る。
これは決して、MBAホルダーだからとか、頭がいいからとか、
そういうことだけで出来ることじゃないと思います。
そういうマインドに至るまでの彼の人生背景がちょっと気になる。
旅館の跡取りとして、数多くの裏方で成り立つ旅館業を幼少から見てきたのが
大きいのかもしれないですね。

コミュニケーションに自分なりのスタンスを持つこと。
そしてそれがもたらすべき将来を信じることの力。
勇気がいるけど、大事にしたいです。

2011/02/22

星野リゾートによる旅館やホテルの運営・再生事例とともに、同社の「現場のチーム力」によりそれを実現するという企業風土・企業力を伝えている。

キレイなストーリーで良いように表現しすぎと感じてしまった。社長の的確冷静鋭い観察眼、それと星野リゾートの現場の働き甲斐や素晴らしさが印象強く植えつけられる。

と、斜に構えて見ることも出来るけど、それらが実践できていればやはりスゴイ。
　・社長が意見しすぎず、現場力向上を促す
　・「お客様満足」を第一目標として行動する
　・愚直な取組みで現場風土を改善していく

「ひたすら～し続け、思いが通じていつしか～となった」というくだりは文中にサラリと何度も出てくる表現。これが出来れば苦労はしないが、苦労してこれをやってこそ実現できる。そのため必要なものは確かな熱い想いになるのかな。。。

2011/02/21

リゾート運営会社の星野リゾートには事件が起きる。それをいかに解決して、顧客満足度を高め、顧客にもう一度来てもらうか。
実際に起きたエピソードと解決までのストーリーを日経の人がまとめた本。

１１の事件が記載されているが、一貫していることは従業員一人一人が顧客のためを思いいかなる解決策を生み出すことができるか考えていこうとした結果、最終的には良い解答を生み出すことができているという点。
あと、考え抜くことをやめなければそれぞれが主役になりうるということ。

ちょっとプラス視点で描きすぎでしょと、思わないでもない。けれども、１度泊まってみたいなー、そんなに顧客のためを思い日々活動しているリゾートであるのならば。金があればなんだけど。

2011/02/21

ザッポスと同様目指したい企業像・経営者像の１つ

「負けるな！頑張れ新人」

の逸話は企業のあり方を教えてくれる

2011/02/20

MBA在学中に知った、リゾート再生請負の星野リゾートさんのケース集。おもに経営不振からのV字回復をいかにして解決していくかを11のケースで紹介している。神戸大学MBAの小川進先生がTwitter上でご紹介されていたので読んでみた。
いずれのケースでも目立つのは、星野佳路社長のリーダーシップである。「リゾートをよくしたい」という自身の熱意をスタッフ全員に浸透させている方法は秀逸である。本書は組織行動の参考書に十分なりえる。
あまりにもおもしろいので、あっという間に読み終えてしまった。
成功事例というものは基本的には“美談的”に語られることが多いので、実際にはどのような苦労があったかなどを見てみたいと思う。

2011/02/04

久しぶりにサービス業の本でガーッと読めた本。

星野リゾート就活で受けようとしたけど、日程が合わずに受けられなかった…受けたかったなぁ。
自分も働きたい！！

トマムの雲海カフェは近々行ってみたい♪♪

サービスは話し合いの過程も大事◎

2011/02/02

星野リゾートの星野会長についてTV番組を通じて知りました。
星野氏のホテル再生事業について取り上げられていたが、そこから一貫した顧客主義を感じ感銘をうけた。

この本の中では、それぞれの再生事業に関わった主たるメンバーが登場し、そこでの事件簿が語られている。

やはり一貫した「顧客満足度」の向上である。
顧客目線、顧客主義とは言うのは簡単だが、会社グループとして現場レベルまで一貫しているということに驚きを、星野氏のポリシーが現場で実践されているということが伝わってくる。

ぶれない経営、まさに哲学的なものを感じた。

いろいろな背景を知れば知るほど
ぜひ訪れたい宿になる。

2011/02/01

提案をしていける、風通しの良い初風は素晴らしいと思います。

ちょっと精神論チックに陥りがちな印象もあるけど。

2011/01/13

星野リゾートがこれまでに再建したリゾート施設の事例を、
主要業務に就いたキーパーソンへのインタビューを通じて書かれた本。

色々な示唆が得られるが、個人的にはどれも知識創造的な内容と感じた。
実際は記述仕切れないほどの苦労があったと思う。
かなり簡略化されているが、一つ一つがどれも感動できる。

・アルファリゾート・トマム（北海道占冠村）
・古牧温泉　青森屋（青森県三沢市）
・アルツ磐梯（磐梯町）
・村民食堂（軽井沢）
・星のや軽井沢（軽井沢）
・ホテル　ブレストンコート（軽井沢）
・ヤッホー・ブルーイング（軽井沢）
・リゾナーレ（山梨県北杜市）
・アンジン（伊東）
・蓬莱（熱海）

本書に書かれた上記施設へ全て行きたくなること必至で、
ある意味星野リゾートのガイドブックと言ってもいい。

しかし、従業員満足あっての顧客満足であるが、
肝心の従業員満足が何故ここまで高いのか？について、
ほとんど触れられていない。
この点だけは残念。