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贖罪 の商品レビュー

3.6

595件のお客様レビュー

  1. 5つ

    62

  2. 4つ

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  3. 3つ

    220

  4. 2つ

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2019/02/20

湊 かなえ 著 湊さんの「告白」って本を思い出した作品だった。 作者は告白文というか 出来事の詳細を語るのが とても上手ですね…ある田舎町の日常生活に潜んでる危険な被害に子供の頃、遭遇した 子供が大人になってどのように その時の問題に対峙しているのか?トラウマを持ったまま生きてる...

湊 かなえ 著 湊さんの「告白」って本を思い出した作品だった。 作者は告白文というか 出来事の詳細を語るのが とても上手ですね…ある田舎町の日常生活に潜んでる危険な被害に子供の頃、遭遇した 子供が大人になってどのように その時の問題に対峙しているのか?トラウマを持ったまま生きてるのか?連鎖なのか?まわりの大人たちの受け止め方…現在にも起こりうる事件を掘り起こしながら 心情も投影させている。 ミステリーというより 事件が起こった事から現在に至る経緯が 告白文(手紙)によって白日の下に晒される なんだか 気分が重くなるようなストーリーであった。 忘れている部分が殆どな子供時代の自分 忘れたフリをして自分の中でも思い出したくもない記憶 子供の時の自分が 何かに遭遇した事は覚えていても その時に どう感じたのか?は思い出せない というか大人になって その時点の気持ちを推し量る事は出来ない。 ただ、大人になって振り返ってみると 子供だったから…ってすまされないような 罪悪感を感じる事がある(多分 それは 大人になったから理解出来るようになったからかもしれない)忘れる事も人生だし、忘れるから生きていられる事実もあるが…大人になると 子供の頃の自分や子供が どう捉えているのか?気持ちを同じに出来ない事(同じ視点に立って見れない)は沢山あると思う。経験のある大人が その子供の気持ちを汲み取る事が どんなに大切な事かを この作品は改めて感じさせてくれたし、大人や親が 子供に気を使うということではなくて…正しく 物事を判断出来るように導いていくことが大切だと感じた。 もしも…あの時 こうしたら こんなふうに捉えていたら…なんて事を 今でも 思うことが沢山あるけど、残念ながら?人生において 「もしも…」なんて事はない!存在しない事なんだと肝に銘じなければと思う。

Posted byブクログ

2019/02/17

穏やかな田舎町で起きた美少女殺人事件。 その時一緒に遊んでいた4人の友達は、みな犯人の顔を覚えていないと言う。 殺された少女の母親が、その友達4人を追いつめた言葉。 「時効までに犯人を見つけなさい。それなできないのなら、わたしが納得できるような償いをしなさい。そのどちらもでき...

穏やかな田舎町で起きた美少女殺人事件。 その時一緒に遊んでいた4人の友達は、みな犯人の顔を覚えていないと言う。 殺された少女の母親が、その友達4人を追いつめた言葉。 「時効までに犯人を見つけなさい。それなできないのなら、わたしが納得できるような償いをしなさい。そのどちらもできなかった場合、わたしはあんたたちに復讐するわ。」 それから大人になった友達4人の心の傷が、連鎖するように事件を引き起こしていく。 友達4人の贖罪の手紙や独白。そして殺された美少女の母親自身の贖罪の言葉たち。 最後に最後にわかるのは、結局、全てのことは「この人」の行動から端を発したのではないか・・・ということ。 みんな加害者でもあり、被害者でもあるのだ。 さあ、「この人」は誰でしょう?

Posted byブクログ

2018/12/09

冒頭のさえの手紙の途中で挫折。子どもが死ぬシーンを読んだだけで、胸くそ。 図書館でたまたま書棚にあったから手にとったけど、湊かなえはダメだわ。胸くそな話ばかりだわ。 なんで私これ読もうと思ったんだろ・・・・? だめ、挫折。予約している人がいるということだし、図書館に返す。...

冒頭のさえの手紙の途中で挫折。子どもが死ぬシーンを読んだだけで、胸くそ。 図書館でたまたま書棚にあったから手にとったけど、湊かなえはダメだわ。胸くそな話ばかりだわ。 なんで私これ読もうと思ったんだろ・・・・? だめ、挫折。予約している人がいるということだし、図書館に返す。2014-03-26 ・・・・と思ったら、予約していた人がいなくなっていたので、返しそびれた。で、うっかり全部読んでしまった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・胸くそだった。 エミリだけでなく、また一人こどもが犠牲になっていた・・・OTL なんつー胸くそ。

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2018/10/16

友人を殺された場所にいた女子4人が、殺された母親から脅され、それが間接的にそれぞれの不幸な将来へ。 よく出来たストーリーだが、プロットが出来過ぎで、作者都合が過ぎる。

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2018/10/13

母親の愛情と呪縛、罪、偶然と運命がずっしりと重たい。 苦しくて目を逸らしたくてじっとり気持ち悪いのに何度も読み返してしまう本。ぐいぐい引き込まれます。 読後の不快感が凄まじく、個人的には告白を超える「イヤミス」の頂点だと感じました。 湊かなえの作品によくある 独自形式(章ごとに...

母親の愛情と呪縛、罪、偶然と運命がずっしりと重たい。 苦しくて目を逸らしたくてじっとり気持ち悪いのに何度も読み返してしまう本。ぐいぐい引き込まれます。 読後の不快感が凄まじく、個人的には告白を超える「イヤミス」の頂点だと感じました。 湊かなえの作品によくある 独自形式(章ごとに主人公が変わる)で書かれており、面白さは折り紙付きです。イヤミス大好きで沢山読むのですが一番好きな作品。 作中のキーポイントとなる「グリーンスリーブス」もまた気味悪さのある美しい曲なので、聴きながら読むと雰囲気倍増します。

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2018/10/09

「告白」に似た形式でグイグイ読ませる。人間の嫌な部分、弱い部分をこれでもかと重ねる後味の悪さや救いの無さは告白に似ている。それでいてサプライズも少なく終わる読後感と言ったら…。それが狙いなのだろうが。語り口調という手法を取り除くと小説としては苦しい。

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2018/06/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この作者の構成力に脱帽。一つの事件を巡って一話一話別の人の告白として語られ、最後はつながり、単なる謎解きでなく、罪と贖罪の意味を問う。

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2018/04/06

「空気がきれい」なことが取り柄の田舎町で少女殺人事件が起きます。 物語は事件時、被害者少女と一緒にいた紗英、真紀、由佳、晶子の4人の少女達の事件時の記憶と、その後のそれぞれの生活を中心に進み、最後は被害者少女の母親によって事件の真相が語られていきます。 激情に任せた一言が...

「空気がきれい」なことが取り柄の田舎町で少女殺人事件が起きます。 物語は事件時、被害者少女と一緒にいた紗英、真紀、由佳、晶子の4人の少女達の事件時の記憶と、その後のそれぞれの生活を中心に進み、最後は被害者少女の母親によって事件の真相が語られていきます。 激情に任せた一言が人の人生に大きく影響を与えていく怖さ、それぞれが考える「罪」と「贖罪」の悲しさ等、いろいろ考え悩みながら読みました。 『告白』や『少女』よりは救いのある終わり方をしてます。 『告白』の終わり方があまりにもインパクト強かったから、それと比べてしまうと、少し物足りない感覚になってしまったけど、物語の重さとか暗さは相変わらずでした。 読み終わった後ページを閉じ、裏表紙をみると これって…

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2018/04/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最終的に誰か救われたのか…。すっきりしないのかどうなのかもよくわからない読後感。目の前で友達(と果たして呼べるのか)が殺されて、残された4人が失ったものの描写は物凄くリアル。「ヒト科のメス」としての欠陥、「しっかり者」としての自分の存在意義、手の届かないものに手を伸ばしてしまった代償、誰からも自分が必要とされていなということ。安定の「妬む気持ち」「卑屈な自分」の独白が詰まってる。湊かなえさんのこういう心象の描写が凄く好きだから、最後のオチにもっとインパクトがあったら星5つじゃ足らないくらい。

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2018/03/14

連作短編5編+1 空気のきれいな田舎の町で,引っ越してきたエミリと4人の友達.殺されてしまったエミリの母親からの理不尽な贖罪の要求に15年間縛られてしまった4人の告白という形で物語が進む.いつもながら,母親など嫌な感じの人がたくさん登場.

Posted byブクログ