贖罪 の商品レビュー
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何と言うか、「告白」の毒を少し押さえた感じの物語。いろいろと強引な感じの話が盛りだくさんでしたがそれなりに読みやすかったです☆特に「PTA臨時総会」の章はそれなりに面白かったかな?? ※この章こそまさに「告白」そのまんまみたいな感じでした とりあえず、この人の本ばっか読んでると人間不信になると思うのでその点だけ要注意です(笑)。
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日本一空気のきれいな街で起こった殺人事件。 殺された少女の母親と、発見者の少女たち。 事件によって人生が狂ってしまった関係者、それぞれの贖罪。 さまざまな出来事が絡み合い、拗れていく。
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やっぱりそれぞれの視点から書かれる複数の物語が、最後に収束するのが湊かなえを読んでて面白いと思うところだと思う あと、変な母親多すぎない?笑
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面白かったんだけど、4人に犯罪を起こさせるために犯罪者や悪人にされたような周りの人が可哀想だったなと。 エミリちゃんも兄妹の話のためにあんな殺され方になったのかと逆から感じてもやっとした。
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1つの殺人事件を登場人物毎の視点から描く作品。 視点を変える事で、見えてくる事実が重なり浮かんでくる真実を知る感覚は、湊かなえさんらしいと感じた。 その殺人事件によって、狂う各々の人生が描かれており、結局彼女達皆が殺人犯となる訳ですが、果たしてそれは本当に殺人事件に遭遇したからな...
1つの殺人事件を登場人物毎の視点から描く作品。 視点を変える事で、見えてくる事実が重なり浮かんでくる真実を知る感覚は、湊かなえさんらしいと感じた。 その殺人事件によって、狂う各々の人生が描かれており、結局彼女達皆が殺人犯となる訳ですが、果たしてそれは本当に殺人事件に遭遇したからなのか…。
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独特の淡々とした文章構成で、すーっとひきこまれました。 ひとつひとつに後味悪いのは変わらず。 最後はちょっと救われるような、深みにはまるようなどっちとも言えない感覚に陥ります。
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米ミステリー小説界で最高の栄誉『エドガー賞』にノミネートされた本です。 「贖罪」では伏線やどんでん返しが少ないと言われていますが、そうゆう類の本ではないという事をご理解いただきたいと思います。 罪に対する向き合い方、過去の罪は周り回って帰ってくるという世の恐ろしさ、そして理不尽...
米ミステリー小説界で最高の栄誉『エドガー賞』にノミネートされた本です。 「贖罪」では伏線やどんでん返しが少ないと言われていますが、そうゆう類の本ではないという事をご理解いただきたいと思います。 罪に対する向き合い方、過去の罪は周り回って帰ってくるという世の恐ろしさ、そして理不尽なまでに罪悪感を抱き続けた少女たちの将来の姿など、見事に「ウラガワ」を本作では見せてくれたと思います。
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田舎町にできた大企業の工場。4人の小4女子に1人の都会育ちのエミリ。お盆に校庭で遊んでいると、 男に声をかけられて連れて行かれ殺されたエミリ。他の4人は男の顔を覚えていなかった。そのために エミリの母麻子に「あなた達は人殺し。時効までに犯人を見つけなさい。できなければ復讐する。...
田舎町にできた大企業の工場。4人の小4女子に1人の都会育ちのエミリ。お盆に校庭で遊んでいると、 男に声をかけられて連れて行かれ殺されたエミリ。他の4人は男の顔を覚えていなかった。そのために エミリの母麻子に「あなた達は人殺し。時効までに犯人を見つけなさい。できなければ復讐する。」と 言われた4人。その影響か、1人は結婚直後に自分を人形扱いする夫を殺害、1人は教師となりプールへの 不審者から子供を守ったものの正当防衛で相手が死、1人は姪が兄にいたずらされているのを見かけ兄を絞殺、 1人は妊婦で義兄を階段から誤って転落死させ、と負の連鎖を招いた。男はエミリの父であり、麻子が過去に 結婚予定だった男だった。男から逃げ出し、その男の大切な人を自殺に追いやり、その男が復讐を図った のである。 『告白』と同様、複数の人間の証言で物語が展開するというパターンであったが面白く、一気読みした。 (たかやも野球部やめて時間もできた・・・。)
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湊 かなえ 著 湊さんの「告白」って本を思い出した作品だった。 作者は告白文というか 出来事の詳細を語るのが とても上手ですね…ある田舎町の日常生活に潜んでる危険な被害に子供の頃、遭遇した 子供が大人になってどのように その時の問題に対峙しているのか?トラウマを持ったまま生きてる...
湊 かなえ 著 湊さんの「告白」って本を思い出した作品だった。 作者は告白文というか 出来事の詳細を語るのが とても上手ですね…ある田舎町の日常生活に潜んでる危険な被害に子供の頃、遭遇した 子供が大人になってどのように その時の問題に対峙しているのか?トラウマを持ったまま生きてるのか?連鎖なのか?まわりの大人たちの受け止め方…現在にも起こりうる事件を掘り起こしながら 心情も投影させている。 ミステリーというより 事件が起こった事から現在に至る経緯が 告白文(手紙)によって白日の下に晒される なんだか 気分が重くなるようなストーリーであった。 忘れている部分が殆どな子供時代の自分 忘れたフリをして自分の中でも思い出したくもない記憶 子供の時の自分が 何かに遭遇した事は覚えていても その時に どう感じたのか?は思い出せない というか大人になって その時点の気持ちを推し量る事は出来ない。 ただ、大人になって振り返ってみると 子供だったから…ってすまされないような 罪悪感を感じる事がある(多分 それは 大人になったから理解出来るようになったからかもしれない)忘れる事も人生だし、忘れるから生きていられる事実もあるが…大人になると 子供の頃の自分や子供が どう捉えているのか?気持ちを同じに出来ない事(同じ視点に立って見れない)は沢山あると思う。経験のある大人が その子供の気持ちを汲み取る事が どんなに大切な事かを この作品は改めて感じさせてくれたし、大人や親が 子供に気を使うということではなくて…正しく 物事を判断出来るように導いていくことが大切だと感じた。 もしも…あの時 こうしたら こんなふうに捉えていたら…なんて事を 今でも 思うことが沢山あるけど、残念ながら?人生において 「もしも…」なんて事はない!存在しない事なんだと肝に銘じなければと思う。
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穏やかな田舎町で起きた美少女殺人事件。 その時一緒に遊んでいた4人の友達は、みな犯人の顔を覚えていないと言う。 殺された少女の母親が、その友達4人を追いつめた言葉。 「時効までに犯人を見つけなさい。それなできないのなら、わたしが納得できるような償いをしなさい。そのどちらもでき...
穏やかな田舎町で起きた美少女殺人事件。 その時一緒に遊んでいた4人の友達は、みな犯人の顔を覚えていないと言う。 殺された少女の母親が、その友達4人を追いつめた言葉。 「時効までに犯人を見つけなさい。それなできないのなら、わたしが納得できるような償いをしなさい。そのどちらもできなかった場合、わたしはあんたたちに復讐するわ。」 それから大人になった友達4人の心の傷が、連鎖するように事件を引き起こしていく。 友達4人の贖罪の手紙や独白。そして殺された美少女の母親自身の贖罪の言葉たち。 最後に最後にわかるのは、結局、全てのことは「この人」の行動から端を発したのではないか・・・ということ。 みんな加害者でもあり、被害者でもあるのだ。 さあ、「この人」は誰でしょう?
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