ほおずき地獄 の商品レビュー
この猿若町捕物帳シリーズも3冊目。 本当に面白い。 いつものメンバー(千蔭や八十吉、巴之じょう、梅ヶ枝等)を除いた今回登場する人々にはもちろん何か意味があるのだろうと思いながら読んでいるけど、それぞれの繋がりや犯行理由、被害者の感情等々…脇役がいないというか、ひとりひとりの背景...
この猿若町捕物帳シリーズも3冊目。 本当に面白い。 いつものメンバー(千蔭や八十吉、巴之じょう、梅ヶ枝等)を除いた今回登場する人々にはもちろん何か意味があるのだろうと思いながら読んでいるけど、それぞれの繋がりや犯行理由、被害者の感情等々…脇役がいないというか、ひとりひとりの背景や気持ちが描かれていて、とても読み応えがあった。それに加えていつものメンバーの描写もしっかりとある。読み手を飽きさせない。 読みながら頭の中はぐるぐると犯人と犯行動機を考えながら、もうひとつの閉じ込められているお玉ちゃんパート、千蔭のお見合い…と楽しめる。 今作も事件の真相は哀しく切ない人間模様だった。 人を信じる気持ち、身勝手な思い、子供を思う心、恋心、自由に生きること。純粋は残酷なこともあり、やるせなくなる。でもそれを「娘道成寺」にかけて前向きに生きる結末にしてくれる近藤史恵さんの筆力に救われる気がする。 月を愛で風を感じるだけで幸せと。
Posted by
吉原に出現する幽霊も殺人事件の犯人も、ほおずきを落として姿を消したという。幽霊の正体は?殺人事件との関連性は…? 吉原を舞台に描いているせいか、現代ものにはない艶めかしさを感じます。合間に入る少女・お玉のモノローグと本編の視点が近づいていって真相にたどり着く展開は見事でした。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
近藤史恵「ほおずき地獄」、猿若町捕物帳シリーズ№2、2009.6発行。青野与力から、与力の妹の末娘、お駒16歳が堅物同心玉島千蔭に紹介される。千蔭が渋っていると、千蔭の父、千次郎がいろいろ世話をして・・・。その顛末は、千次郎とお駒が結婚することに(^-^)
Posted by
猿若町捕物帳シリーズ第2作。 第1作に登場した面々も引き続き登場する。 吉原に若い女の幽霊が出るという噂を中村座の若手作家・桜田利吉が玉島千蔭の耳に入れる。 千蔭には与力・青島が姪との縁談を持ちかけていており,円満に破断にすべく,吉原で遊び呆けてる姿を偽装するために吉原の茶屋・...
猿若町捕物帳シリーズ第2作。 第1作に登場した面々も引き続き登場する。 吉原に若い女の幽霊が出るという噂を中村座の若手作家・桜田利吉が玉島千蔭の耳に入れる。 千蔭には与力・青島が姪との縁談を持ちかけていており,円満に破断にすべく,吉原で遊び呆けてる姿を偽装するために吉原の茶屋・叶屋に行って,知り合いの花魁,梅が枝を呼ぶ。しかしそこで千蔭は幽霊騒動に出くわす。そしてその後,叶屋の主人と女将が揃ってめった刺しにされて殺されるという事件が起こる。幽霊の仕業だと噂になる理由がその女将にはあったのだ。しかし本当に犯人は幽霊なのか。そして川岸に出没する謎の白髪の老婆の夜鷹の正体とは一体。千蔭の破談は無事達成できるのか。200ページ程度のコンパクトな作品ながら様々な要素が盛り込まれ読み応え十分,ラストには思わぬところから(いや実は途中から予感はしていたのだが)サプライズも用意されている。緻密に計算されたエンターテインメントになっている作品。
Posted by
猿若町シリーズ第二弾 今回は吉原幽霊話です! 吉原という事で花魁・梅が枝も登場♪ 女形・巴之丞、作者・利吉も引き続きいい味出してます(〃ω〃) 今作も二枚目同心・千蔭は素敵でしたが… 千蔭パパには驚きました( ̄▽ ̄)
Posted by
千蔭が寡黙で渋くて良い。華やかで艶やかな巴之氶とのやりとりにギャップがあって、そのへんが良い彩りになっていると思う。 捕物帳らしいミステリーで、事件の結末のやるせなさが切ないが、救いもある。 とても楽しみなシリーズ。
Posted by
Posted by
やはり僕はこの作者が好きだ。 とりわけビックリするようなトリックやどんでん返しがあるわけではないが、ストーリーの流れ、文体、描写の仕方などとても心地いい‼ 最後の結末なんて憎らしい! 他の作品も色々読んでみようと思う。
Posted by
猿若町捕物帳シリーズ第2弾。本作も長編であるが、前作「巴之丞鹿の子」同様200ページほどの長さのため、割と短時間で読み切れてしまう。 前作で親しい間柄になった巴之丞も活躍し、ますます賑やかになった感がする。時代推理小説なので事件解決がメインであるが、この作品は主人公やその近辺...
猿若町捕物帳シリーズ第2弾。本作も長編であるが、前作「巴之丞鹿の子」同様200ページほどの長さのため、割と短時間で読み切れてしまう。 前作で親しい間柄になった巴之丞も活躍し、ますます賑やかになった感がする。時代推理小説なので事件解決がメインであるが、この作品は主人公やその近辺で起こるドタバタがサイドストーリーとして描かれている。それがよいアクセントになっており、事件解決への重苦しい感じを中和し、要所要所で笑いをもたらしてくれる。 読後は、事件よりも個性豊かな登場人物が織りなす人間模様が印象に残り、次作以降の展開が楽しみである。
Posted by
かなり薄く、さらりと読めてしまうのに、 長編を読んだ読後感。 シリーズ2作目、間違って3作目から読んでしまったのでラストの展開には惜しくも驚かなかったけれど、 お馴染みメンバーが事件を丁寧に紐解いていくのは安定の面白さ。 ほおずき事件が起きている現在と、 幽閉されている少女の...
かなり薄く、さらりと読めてしまうのに、 長編を読んだ読後感。 シリーズ2作目、間違って3作目から読んでしまったのでラストの展開には惜しくも驚かなかったけれど、 お馴染みメンバーが事件を丁寧に紐解いていくのは安定の面白さ。 ほおずき事件が起きている現在と、 幽閉されている少女の話がクロスカッティングしつつ、 徐々につながっていく。 夜鷹として生きる女性の強さが印象的なラスト。
Posted by
