1,800円以上の注文で送料無料

ほおずき地獄 の商品レビュー

3.6

39件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ2作目。今回も短い長編。って矛盾だな。解説にもあったけど、この時代にロリコンを犯人役とするなんて斬新。でも昔の方が早くから結婚なりしてたんだから皆ロリコンっちゃロリコンだよな。幽閉されてたお玉は本当にかわいそうだ。総白髪の人がお玉の母親なんじゃ、と思ってたけど、お玉本人だったとは。一晩で総白髪になるってのは本当にあるんだろう。しかし好きな男にそそのかされたとはいえ、嫌いでなかったであろう両親を殺せるもんかね。13歳というのはまだ単純なんだろうか。自分とは合わない母親のことはやっぱり嫌いだったんだろうか。1作目よりこっちの方が好きだな。

Posted byブクログ

2011/07/04

交差する二つの視点。というのはこのシリーズの基本仕様なのね。 堅物ゆえに「幽霊は信じない」のではなく、同心であるがゆえに「幽霊は信じてはいけない」という千蔭の姿勢は嫌いじゃない。おきゃんな「狼娘」お駒は武家の娘にしてははっちゃけてるのが気になるが。まぁ、そういう落とし所があるな...

交差する二つの視点。というのはこのシリーズの基本仕様なのね。 堅物ゆえに「幽霊は信じない」のではなく、同心であるがゆえに「幽霊は信じてはいけない」という千蔭の姿勢は嫌いじゃない。おきゃんな「狼娘」お駒は武家の娘にしてははっちゃけてるのが気になるが。まぁ、そういう落とし所があるならいたしかたなく。 堅物の息子に女好きの父親は、剣客商売の秋山父子か。と。

Posted byブクログ

2011/06/12

前作より、ずっと面白かった。 お駒の登場も、全体に変化をつけるのに、いい薬味になっている。 武家の娘なのに、こんな言葉づかいなの~?とは思うけど、 そういうこともあるんだろう。 千蔭が、巴之丞・利吉・梅が枝となじんでいるのも、いいかんじだった。

Posted byブクログ

2011/07/29

シリーズ1作目は未読でしたが楽しく読めました。「サクリファイス」で知った作者ですが時代物いいですね。

Posted byブクログ

2010/06/24

 男前だけど、世事にうとい同心玉島千蔭シリーズの2作目。  吉原に、ほうずきの縮緬細工を落としていく幽霊が出るとうわさがたった。その騒動の中で、幽霊がでたという茶屋の主人と女将が殺された。  1作目の巴之丞のインパクトが強かったので、玉島と巴之丞の2人コンビで事件を解決してい...

 男前だけど、世事にうとい同心玉島千蔭シリーズの2作目。  吉原に、ほうずきの縮緬細工を落としていく幽霊が出るとうわさがたった。その騒動の中で、幽霊がでたという茶屋の主人と女将が殺された。  1作目の巴之丞のインパクトが強かったので、玉島と巴之丞の2人コンビで事件を解決していくのかと思ったら、ちょっと違った。巴之丞もちゃんと出てくるけど、あくまで色添えといった感じ。  その分、玉島の不器用だけど実直な、そして優しさが、全編を彩っている。  幸薄い女の独白がはいっていることで、事件の根底は垣間見える。だから、トリックとか推理性を求めていると物足りないと感じるかもしれない。そこに至る経過にも、無理がないと言えなくもない。    けれど、物語を彩る女性たちの背筋をただしたような生き方の前に、そういう小さいことはどうでもいいんじゃないかと思えてくる。  多分、近藤史恵が描きたかったのは、そういう女たちだったのだろう。

Posted byブクログ

2010/05/01

前作同様、最後まで引っ張る技術(と言っていいのかわかりませんが)はすごいと思いました。楽しみなシリーズを見つけちゃったなー♪ という感じです。

Posted byブクログ

2009/11/05

図書館にて。 猿若町捕物帳シリーズ2冊目。 読む前にうっかりネタバレを見てしまったので、お駒の話も分かってしまっててちょっと残念。

Posted byブクログ

2010/07/01

+++ 吉原に幽霊が出るという噂がたった。幽霊が出た後には必ず縮緬細工のほおずきが落ちているという。騒動のさなか、幽霊が目撃された茶屋の主人と女将が殺された。下手人は幽霊なのか。女性が苦手な“二枚目同心”玉島千蔭は「じゃじゃうま娘」との縁談話に悩む傍ら、事件の解決に乗り出すが…。...

+++ 吉原に幽霊が出るという噂がたった。幽霊が出た後には必ず縮緬細工のほおずきが落ちているという。騒動のさなか、幽霊が目撃された茶屋の主人と女将が殺された。下手人は幽霊なのか。女性が苦手な“二枚目同心”玉島千蔭は「じゃじゃうま娘」との縁談話に悩む傍ら、事件の解決に乗り出すが…。『巴之丞鹿の子』に続く「猿若町捕物帳」シリーズ第二弾。 +++ このシリーズ、読む順番がめちゃくちゃになっているが、本作がシリーズ第二弾である。 石より硬いと言われる堅物・玉島千蔭に十六歳のはねっかえり娘との縁談が持ち上がる。そしてこの顛末とは別に、吉原には幽霊騒ぎが。幽霊が消えた後には、必ず縮緬のほおずきが落ちているという。さらにもうひとつ、七〜八歳の頃から屋根裏部屋に幽閉されている美少女・お玉は誰なのか、という謎もある。そして、夜な夜な客を引く白髪の夜鷹…。 縁談はもちろんのこと、ほかの謎にも千蔭はかかわることになる。どれもが濃い内容であり、縁談以外はじわじわと一本に収束していく。見事な構成である。 そして、縁談に関しても――順番を後先に読んだ者にとっては事情が腑に落ちる――ちょっとしたサプライズが用意されているのである。ぎっしりと中身の詰まった一冊だった。

Posted byブクログ

2011/08/19

堅物同心千蔭と芝居町の人々と花街の人々のバランスがいいなぁ。二つの話を平行して最後にあわせる手法は毎回だとちょっとあれだけれどね。

Posted byブクログ