モノレールねこ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
モノレールねこ 人と人(物語によっては人と生き物)の絆、思いやりの物語です。 表題作の「モノレールねこ」は、不細工で太っていて塀の上で寝そべっている際に両脇に腹の肉が垂れていることからモノレールねこの首輪を通じた文通をしている相手が付けた名前です。不細工な野良猫を通した接点で繋がっている二人ですが。。。ラストが予想できるところが今ひとつでしょうか? 他に、ダメ男が出てくる短編が2編ありますが、この落ちはいただけないと竹蔵は思います。 最後の「バルタン最後の日」は、ザリガニと家族の絆ではなく、いじめられている息子とそれを何とかしようとする両親の絆のお話です。でも、けなげなバルタンにも着目してあげて下さい。この話しで、ザリガニを飼う際には空気ポンプが必須ということをはじめて知りました。どうりでうちのバルタン達は短命であったわけだ。。。合掌。 全体的に残念ながら竹蔵が心を動かされた物語はありませんでした。 竹蔵
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<再登録>猫の首輪に挟んだメモから文通がはじまる表題作はじめ、不器用で優しい8篇を収録した短編集。 適齢期を過ぎた女性と、婚約者が忘れられない男性とその婚約者の幽霊との奇妙な偽装結婚を描いた「シンデレラの城」、死んだ子供が忘れられず毎年同じホテルに宿泊する女性を描いた「セイムタイ...
<再登録>猫の首輪に挟んだメモから文通がはじまる表題作はじめ、不器用で優しい8篇を収録した短編集。 適齢期を過ぎた女性と、婚約者が忘れられない男性とその婚約者の幽霊との奇妙な偽装結婚を描いた「シンデレラの城」、死んだ子供が忘れられず毎年同じホテルに宿泊する女性を描いた「セイムタイム・ネクストイヤー」がよかった。
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今回はミステリ色は薄めの、家族や友人との物語。 少しダメな人達が次々と出てきますが、最後はニンマリまとまります。 "バルタン最後の日"が出色ですが、私がオジサンのせいか、他のダメなオジサンや父親の話にかなり惹かれました(笑)
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初、加納朋子さんの作品を読みました。 タイトルにひかれて図書館で、たまたま借りた作品ですが、またいちからじっくり読みたくなるような短編集でした。 忙しい毎日にホッとできるような処方箋のような物語。 難しい言葉まわしなどもなく、自然と入ってくるような文章が面白い。他の作品もぜ...
初、加納朋子さんの作品を読みました。 タイトルにひかれて図書館で、たまたま借りた作品ですが、またいちからじっくり読みたくなるような短編集でした。 忙しい毎日にホッとできるような処方箋のような物語。 難しい言葉まわしなどもなく、自然と入ってくるような文章が面白い。他の作品もぜひ読んでみたくなりました。
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8つのお話が入った短編集。 特に「バルタン最後の日」がお気に入り。 加納朋子さんのお話は、最後に心温まる展開があって好きだなぁ。
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初作家さん。8編のお話しはどれも素敵でとてもおもしろくって、少し泣いちゃいそうになる場面もいくつかありました。 どの作品も良かったのですが特に「モノレールねこ」、「パズルの中の犬」は良かった!「シンデレラのお城」は悲しいお話しで少し涙腺が緩んじゃいました( ; ; )
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ある日サトルの家にやってきた一匹の太った野良ネコ。家の中の狼藉に母親に嫌われてしまい、遠くに捨てに行ったが、しばらくするとまた近所で見かけるようになる。それも首輪をして。ある日サトルはネコの首輪に紙をはさみ、飼い主と思われる人物と文通を始める。 加納朋子の、ちょっと不思議なファ...
ある日サトルの家にやってきた一匹の太った野良ネコ。家の中の狼藉に母親に嫌われてしまい、遠くに捨てに行ったが、しばらくするとまた近所で見かけるようになる。それも首輪をして。ある日サトルはネコの首輪に紙をはさみ、飼い主と思われる人物と文通を始める。 加納朋子の、ちょっと不思議なファンタジー短編集である。てっきり猫の長編だと思っていたので、かなり短く終わってしまった表題作にあらら?と感じたのは事実。 その後、加納朋子らしい幽霊に関する話を数本、終盤は人間(ダメな成人男性)の話が数本、ザリガニである。 全体に、主人公のうまく行かない人間関係を、エクストラで出てくる動物であったりロボットであったり幽霊が、空気を読まずに引っ掻き回して解決するというような話である。空気を読まないのがポイント。 いくつかの作品は、ショートショートという雰囲気であるが、星新一というよりO・ヘンリーみたいだよなあと思っていたら、そのまんまの話が1本出てきた。 変な教訓めかして大人が子供に進めそうな話が多いが、教訓など考えずにサラッと読んでよい作品群である。軽やかで爽やかな一冊である。 加納朋子及び電子書籍の初心者におすすめしたい。
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たくさん物語があってたくさん幸せな気持ちになって満足する。モノレール猫の題名が1話目って、以外と少ないのでは。ホテルの死んだ娘との1日限りの、奇跡が良かったよ、ささらさやの様に奇跡があるのかと思ったら、そう言う事ですか。でも貴重なお話で、実際には娘さん出てこないがしっくり来ていた...
たくさん物語があってたくさん幸せな気持ちになって満足する。モノレール猫の題名が1話目って、以外と少ないのでは。ホテルの死んだ娘との1日限りの、奇跡が良かったよ、ささらさやの様に奇跡があるのかと思ったら、そう言う事ですか。でも貴重なお話で、実際には娘さん出てこないがしっくり来ていた。フロントの顔も名前もない人が凄い良かった。色が無くてもちゃんと輝いてました。加納朋子さんあと一冊あるので、楽しみたい、4冊もストックあって読んでしまうってね。
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2023.1.9 ブックオフでティに選んでもらった5冊のうちの1冊目。 それぞれ無くしたものがあって、そこに気づく事で成長する感じ。 私も気づかぬうちに失ってるものがあるんやろなぁと思った。(最近過去の記憶がだんだん薄れていってて、寂しい。)
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8つの短編集 少し変わった切り口で始まり そうきたか、と思わされて 最後は涙をさそう話 「モノレールねこ」 ねこの首輪に紙を挟んで 2人の小学生がメッセージのやり取りをする 「マイ·フーリッシュ·アンクル」 突然家族全員を亡くして 何をやっても駄目な叔父と暮らす主人公 「セ...
8つの短編集 少し変わった切り口で始まり そうきたか、と思わされて 最後は涙をさそう話 「モノレールねこ」 ねこの首輪に紙を挟んで 2人の小学生がメッセージのやり取りをする 「マイ·フーリッシュ·アンクル」 突然家族全員を亡くして 何をやっても駄目な叔父と暮らす主人公 「セイムタイム·ネクストイヤー」 5才で亡くした娘との思い出のホテルに毎年同じ日に1人で泊まる女性とホテルでの出来事 この3つの話が個人的に好きだった 初めて読む作家さん 他の作品も読んでみたい
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