かあちゃん の商品レビュー
いろいろな「かぁちゃん」が出てきたけど、誰一人完璧な「かぁちゃん」はいなかった。 でも、それがやたらリアルで。 自分が「かぁちゃん」になっても、決して完璧な「かぁちゃん」には100%なれないことは確実。 でも、ずっと思い出してくれるような「かぁちゃん」になりたいなと思った。
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中学生のいじめ・自殺未遂事件があった後…親友だったのにいじめ側にまわった子、傍観していた子、いじめた本人、そして教師たち、そしてそれぞれの母たちのドラマ。重松さんの本を読むと「脇役」なんて人はいない、それぞれみんなが自分の人生の主人公なんだ…と、青臭いようだけど、実感する。
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誰にも過ちはある。間違いもある。そんな時どのようにして相手に添い、償うか。被害者の重く閉ざされた心を開く事は容易なことではないでしょう。でも、誠意をもって償う時、少しずつ開かれてくることへの希望、絆がある。 さだまさしさんが歌う『償い』を聞きたくなる。
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交通事故の加害者が、自分が遊びたいとかいろんな欲望を我慢し 給料のほとんでを必死に被害者の奥様に送金し続ける。 あるとき、もうあなたの気持ちが分かったし、主人のことを想いだすから、もういいです。 あなたの人生を生きて下さいと、云われるが、それでも送り続けた実話。 テレビで見たのか...
交通事故の加害者が、自分が遊びたいとかいろんな欲望を我慢し 給料のほとんでを必死に被害者の奥様に送金し続ける。 あるとき、もうあなたの気持ちが分かったし、主人のことを想いだすから、もういいです。 あなたの人生を生きて下さいと、云われるが、それでも送り続けた実話。 テレビで見たのか?うろ覚えだが、以前知った。 ある事件で傷害致死容疑で起訴された少年ら2人。 人ひとりの命を奪った事の重大さを感じない少年らに対して、 裁判官が判決のなかで「唐突だが、君たちは、さだまさしの『償い』という唄を 聴いたことがあるだろうか・・・」と諭したという。 これは、そうした話を連想させる。償うとは、どういうことか?と 物語は、大雑把にすると二つの違う出来事がある。 交通事故で同乗していた上司を死亡させてしまって罪を背負い 26年間、被害者を償うため毎月墓参りを欠かさず お金も送金し続ける。そして、笑わないということを心に決めた その妻と息子との話。 仲の良い二人が自分がいじめの標的になってしまうのではないかと恐れ 首謀者から脅されて親友であった一人を自殺未遂まで追いやってしまう中学生の話。 いじめの傍観者。認知症のおばあちゃんと同居する文香。 いじめに加わった二人。 熱血教師だが、どこか頼りない担任教師。 自殺未遂した黒川・・・etc「章」ごとに、 家庭の問題や悩みを抱えるさまが、それぞれの視点で語られていく。 ラストでそれぞれの想いが交差する。感銘します!
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重松清さん初の母と子の物語というから、なんとなく浪花節的かなとたかをくくり期待せずに読んだのだが、とんでもない。ごめんなさい。「とんび」以上にいい作品なので絶対おすすめです。交通事故の償いからいっさいの楽しみを捨て厳しく生き年老いた母の話から、中学生のいじめの加害者へと話が及ぶ。...
重松清さん初の母と子の物語というから、なんとなく浪花節的かなとたかをくくり期待せずに読んだのだが、とんでもない。ごめんなさい。「とんび」以上にいい作品なので絶対おすすめです。交通事故の償いからいっさいの楽しみを捨て厳しく生き年老いた母の話から、中学生のいじめの加害者へと話が及ぶ。首謀者、やらされていた者たち、傍観者、担任、他の教師。話のつながり具合も上手く読むのが止まらなくなる。重松清さんが平らな目線で書かれているところが好きだ。フェアです。何かを誰かをただ糾弾してやっつけて解決!としないのがうそがなくていい。素直に感動した。心に残る名作だと思う。クサい言葉にならずに感想を書くのがとても難しい。とにかく読んでみて下さい。
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重松さん 初めての「母と子」の物語 とのこと。装丁もピンク系で柔らかい感じ。『ステップ』もピンク系だったけど、もっと淡くて「おかあさん」のイメージそのもの。26年前の交通事故。その被害者であり同乗者を死なせてしまった加害者でもある夫の「罪」を償うため笑うことも人生を楽しむことも自...
重松さん 初めての「母と子」の物語 とのこと。装丁もピンク系で柔らかい感じ。『ステップ』もピンク系だったけど、もっと淡くて「おかあさん」のイメージそのもの。26年前の交通事故。その被害者であり同乗者を死なせてしまった加害者でもある夫の「罪」を償うため笑うことも人生を楽しむことも自ら禁止した1人の母親を中心に、たくさんの「母と子」の物語が繋がっていく。もう一つの軸は中学2年生のイジメ自殺未遂事件。ここでも被害者であり加害者でもある子どもたちの「罪」と償いが「母と子」の間で変化していく。やっぱり人が一番苦しい状況に追い込まれたとき最後の一筋の救いは「母」なのだろうな。母に救いを求め、母の救いを拒否し、母に救われることを望み、母を救うことが最後の道となる。子どもがこの世に生まれた最初に感じるのは「母」であるということがその理由なのかもしれない。号泣することはないけれど、「母」であり「子」である自分の今までとこれからを深く考えてしまう。☆ 一個マイナスの理由は いじめられたほうにとっていじめた人間の謝罪と言うのは二重の苦しみとなる場合もある ということ。
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相変わらずの重松作品って感じです。今回は特にいじめ、介護の問題と、罪と償いについての考え方について書かれていました。 そこにこのタイトルをもってきて、大いなるものの存在が全てを包み込む感じがいいですね。 この表紙いいです。 何となく、そりゃないんじゃないかな?と思うような場面もあ...
相変わらずの重松作品って感じです。今回は特にいじめ、介護の問題と、罪と償いについての考え方について書かれていました。 そこにこのタイトルをもってきて、大いなるものの存在が全てを包み込む感じがいいですね。 この表紙いいです。 何となく、そりゃないんじゃないかな?と思うような場面もありますが、色々考えさせられます。ええ、泣きましたよもちろん(笑)。
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あるイジメを軸にしたストーリー。 イジメた子、イジメられた子、イジメに関わった子、イジメを見ていた子、そのクラスの先生、他のクラスの先生 ・・・そういう人たちのそれぞれの想いと、それぞれの母親。 どんな人にも、現在形であれ過去形であれ、母親は存在するもの。 人間の母親に対する想い...
あるイジメを軸にしたストーリー。 イジメた子、イジメられた子、イジメに関わった子、イジメを見ていた子、そのクラスの先生、他のクラスの先生 ・・・そういう人たちのそれぞれの想いと、それぞれの母親。 どんな人にも、現在形であれ過去形であれ、母親は存在するもの。 人間の母親に対する想い、母親の子に対する想い、それは人間の数だけ存在する。 親子の関係って、考えて形成しようと思っても、そうはいかないんだよね。 だからこそ、すべての親子関係に同じものはなく、一番暖かく、時に一番冷たいんだな。。。
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父ちゃんが交通事故でなくなった、そのときに同乗してた会社の上司も一緒に。 その日からかあちゃんは一切笑わなくなった、上司の家族のためにひとりで罪を背負って生きていく。 そんなかあちゃんの生き方通じていろいろなドラマが紡ぎだされていきます。 いじめ、親友、離婚、認知症、、 ...
父ちゃんが交通事故でなくなった、そのときに同乗してた会社の上司も一緒に。 その日からかあちゃんは一切笑わなくなった、上司の家族のためにひとりで罪を背負って生きていく。 そんなかあちゃんの生き方通じていろいろなドラマが紡ぎだされていきます。 いじめ、親友、離婚、認知症、、 切なくてでもとってもあったかな家族の物語。 くどいぐらいの重松さんらしさが随所に繰り広げられるんんですがこの重松さんくささが僕は好きす。 そしてやっぱりぐっときてしまう。 《忘れない》そして《自分と向き合う》ってことをかあちゃんは教えてくれた。
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読んでほしい一冊。 人がなぜ人であるのか? 人の在り方に触れることができる。 そして、 言葉にはできないけれど、 見ることもできないけれど、 確かにある人の"絆"を知ることができる。 そして、 親がいるから自分がいることのその意味をかみ締めた一冊。 い...
読んでほしい一冊。 人がなぜ人であるのか? 人の在り方に触れることができる。 そして、 言葉にはできないけれど、 見ることもできないけれど、 確かにある人の"絆"を知ることができる。 そして、 親がいるから自分がいることのその意味をかみ締めた一冊。 いま、私は親への感謝や親子の絆をわかったといえるようになった。 だから、行動に自然と現れると思う。 この小説の中に言葉としてその答えはないが、 私の中にその答えが見つかった。 そして、”小説”というものへの理解が変わった。 小説・・・は作り話じゃない。 現実のことではない話かもしれませんが、 それは、人を創る話であるということです。 小説とは、 この目の前に見ることができなくとも 著者「重松清」さんの中にある真実であることを強く感じた。 そうです。 人は誰しもその人の中に真実の物語〜小説〜を持っているのだということ。 誰しもにある。 それを言葉にする力が、 小説家の力なのだと。 つくづく、その力がほしいと思う。 それが人のあり方をよりくっきりと創るのだろうと思う。 いや、創っているのだろうと思うから。 そしたら、『私が誰であるか?』ということがわかるように思う。 在り方とは、 自分の中の物語を言葉にすることなのかも知れないとまで思う。 私にとって 本物の小説を教えてくれた本でもある。
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