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海の都の物語(1) の商品レビュー

4.1

79件のお客様レビュー

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2026/03/21

ヴェネツィアの誕生からラテン帝国の成立までを書いている。エンリコダンドロがいなかったらその後のヴェネツィア共和国の繁栄はなかっただろうと考えるが、同時に第4回十字軍の内ゲバはなかったのではないかと思う。

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2026/02/01

有名観光地として、世界遺産として、知らぬ者のない水の都ヴェネツィア。 その誕生から、ナポレオンに侵略され共和国が崩壊するまでを扱ったシリーズ1作目。 潟に杭を打ちこんであの町を作ったというのは知っていたが、本書による詳細な町づくりの説明を読むと、本当に驚愕だ。

Posted byブクログ

2026/01/21

【内容】 ヴェネツィアという都市の1000年にわたる歴史の物語、第1巻はその成立から第四次十字軍(500年代半〜1204年)まで。 ローマ帝国崩壊後の異民族侵入からの逃亡を契機とした干潟への移住からのヴェネツィアの成立、フランク王国への対抗からのヴェネツィア本島への移住、海上都市...

【内容】 ヴェネツィアという都市の1000年にわたる歴史の物語、第1巻はその成立から第四次十字軍(500年代半〜1204年)まで。 ローマ帝国崩壊後の異民族侵入からの逃亡を契機とした干潟への移住からのヴェネツィアの成立、フランク王国への対抗からのヴェネツィア本島への移住、海上都市の成立過程と特異な街の仕組み(生きた干潟)、海上貿易による発展とその過程でのアドリア海での覇権確立、聖マルコの聖遺物回収劇、そして盲目の元首(ドゥージェ)エンリコ・ダンドロの下での第四次十字軍での強かな活躍による東ローマに対する優位の確立。 【印象に残った点】 アドリア海での覇権確立による"海上高速道路"の建設 (アドリア海東岸に要塞都市を建設、航海に必要な補給点&連絡網の役割)、さながら今のアメリカ帝国体制のよう。 ドゥージェ(元首)を中心とした、商業都市でありながら時に集権的な海軍国家ともなる国家体制 【感想】 歴史知識としてのヴェネツィアはある程度知っていたが、今の明光風靡な観光都市としてのイメージやARIA(火星に再現されたネオヴェネツアを舞台としたヒーリングマンガ)の刷り込みもあり、穏やかで洗練された都市という印象を持っていた。 実際にはその切迫した情勢から緊急避難的に成立した過程や、海上都市の美しさの裏にある実利的な仕組み、何より世界を股にかける貿易商人としてのヴェネツィア人の強かさに驚いた。 特にドゥージェを中心とした商業人でありながら、時に国家のためにも軍役等に従事する体制は、銀河英雄伝説に登場する商業惑星フェザーンを彷彿とさせる。 歴史話ではあるものの、わかりやすくかつ流暢で流れるような文章や小説のようにワクワクとさせる展開の作り方のため、最初から最後まであっという間に読了してしまった。 成立過程から発展経緯、その国家体制と何から何まで唯一無二のこの海の都が、今後どのような発展と衰退を見せるのか、続きが楽しみ。

Posted byブクログ

2025/11/29

2025.11再読 何もないところから国家を築き、繁栄させたヴェネツィアの凄さがよくわかる第一巻。 今の観光地の姿とはまったく違う、合理的で強いヴェネツィアの姿がおもしろかった。 歴史書のようでありながら、小説っぽくもあり、読みやすい。

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2025/11/02

やはり塩野七生先生は最高だ。その一言に尽きる。ヴェネツィアなんて水上観光都市くらいのイメージしかなかったけど、すごいんだな。

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2025/06/20

☆☆☆ 2025年6月 ☆☆☆ ヴェネツィア、海の都。『コンスタンティノープルの陥落』や『ローマ亡き後の地中海世界』『十字軍物語』といった塩野氏の作品群の中でも、その存在感は抜群。交易に生きた都市国家ヴェネツィアそのものを主役に据えたこの作品。数年間「読んでみたい」と思ってい...

☆☆☆ 2025年6月 ☆☆☆ ヴェネツィア、海の都。『コンスタンティノープルの陥落』や『ローマ亡き後の地中海世界』『十字軍物語』といった塩野氏の作品群の中でも、その存在感は抜群。交易に生きた都市国家ヴェネツィアそのものを主役に据えたこの作品。数年間「読んでみたい」と思っていたが、ようやく手を出すことができた。 ストーリーは、何もない潟から始まる。この不毛の地に異民族から逃れてきた人々が海上に築いた街。それがヴェネツィアの始まりだ。彼らは何も持たないがゆえに、海に繰り出し、交易に生きた。 エコノミック・アニマルと揶揄される事が多いが、冷静に物事を判断し、感情や信仰にのめりこみことなく生き抜いてきたのがヴェネツィア商人だ。それはまるで国家そのものが総合商社であるような印象を与える。 第一巻では、ヴェネツィアの誕生から、海へ繰り出すところから第四次十字軍まで。彼らがいかにして販路や仕入れ先を確保し、海上交通の安定化高速化に知能と資金を費やしてきたかが、まるで自分がその立場になったかのように感じられる。

Posted byブクログ

2025/02/01

イタリア、ベネツィア共和国の物語。塩野さんの小説は、ローマ人の物語を堪能したばかりで、こちらも期待。まずそもそもベネツィアが1000年続く共和国であったこと、今でいうグローバル化を先取っていた国家だったことなど、全然知らなかった。大国に囲まれたがゆえのバランス感覚。やるときは徹底...

イタリア、ベネツィア共和国の物語。塩野さんの小説は、ローマ人の物語を堪能したばかりで、こちらも期待。まずそもそもベネツィアが1000年続く共和国であったこと、今でいうグローバル化を先取っていた国家だったことなど、全然知らなかった。大国に囲まれたがゆえのバランス感覚。やるときは徹底的にやる覚悟など、現代の日本(大国の影響から逃れられず、貿易で成り立っている。逃げ場はない)の振る舞いを考える上で、参考になる歴史なんだろうと思う。

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2025/01/27

ベネチアという都市国家の栄枯盛衰をまるで一人の人生のように味わい深いストーリーとして読ませてもらった。

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2025/01/02

共和国の成り立ちからその後の発展を追っており、一千年の歴史がヴェネツィア人の思考回路から理解出来る。観光地としての水の都ヴェネツィアしか知らなかったが、一気に街に奥行きが生まれたような感覚。筆写の多少の脚色は勿論あるだろうが、これだけ歴史を身近に感じさせてくれて、読んでいてわくわ...

共和国の成り立ちからその後の発展を追っており、一千年の歴史がヴェネツィア人の思考回路から理解出来る。観光地としての水の都ヴェネツィアしか知らなかったが、一気に街に奥行きが生まれたような感覚。筆写の多少の脚色は勿論あるだろうが、これだけ歴史を身近に感じさせてくれて、読んでいてわくわくした。

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2024/07/15

ほとんど知らなかったヴェネツィアの歴史。 何故、何もなかった葦で覆われているだけの潟に、街ができたのか? それはどのように造られたのか? 葦だけの湿地に、というのは、江戸を思い出すところですね。そういえば江戸は、どのようにして造られたのでしょう? ともかく、ヴェネツィアの方...

ほとんど知らなかったヴェネツィアの歴史。 何故、何もなかった葦で覆われているだけの潟に、街ができたのか? それはどのように造られたのか? 葦だけの湿地に、というのは、江戸を思い出すところですね。そういえば江戸は、どのようにして造られたのでしょう? ともかく、ヴェネツィアの方が、江戸よりもより湿地であったようにみえます。 杭を打って海の水と陸地の境を作る、そんなところから、描かれています。 ヴェネツィアが、国として成り立っていくために、元首ピエトロ・オルセオロ二世は、何をしたのか。 まだ若く三十歳でドージェになった彼は、ヴェネツィアを、海へ向かって乗り出す国へと舵をきりました。 ローマ帝国滅亡後の当時のイタリア周辺の状況は複雑。 周りの何処からも侵略の可能性がある中、人口も限られ、土地も限られた量だけの国が、どうやって自由と独立を保ち続けたのか。 まずは、ヴェネツィアが東地中海を自由に行き来できるようになるまでの、一冊目です。 ヴェネツィアには、自分だけの利益を追求した人はいなかったのか? 権力を我が手に収めたいと願う者同士の争いは、ヴェネツィアの中には無かったのだろうか? そんな疑問が残るのですが、国としての存在を優先せざるを得ない事情も、納得できないわけではありません。 二巻目以降のヴェネツィアの発展を期待させる一冊目でした。

Posted byブクログ