絶望ノート の商品レビュー
何というか。大風呂敷を広げてそのまま終わってしまったような感じ。 設定の割には話が案外ありきたりだった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分に関心のない両親にあてつけるように書いた「絶望ノート」。創造とはいえ、いじめの描写に加えて教師のことなかれ主義の部分にはイライラしながら読んだ。でも、現実もこんなものなのかな、と感じた。いじめられる側・いじめる側・それを傍観する側。 私はなぜか大迫さんのことを男の子だと思い込んでいたので、女の子だとわかった時が一番びっくりしたかも(笑) 読後感はいいとはいえないが、面白かったかな。
Posted by
人物が箱根細工のように絡み合い、カチッカチッと組み合わさっていく歌野節の快感はあれど、それだけだった。文字の力は暴力より強い、とメッセージを送るなら、一行でも刺さって抜けない文章が あったらよかったけど、それがなかった。意外性のない結末、リアリティのない(わざとなのかしら? と思...
人物が箱根細工のように絡み合い、カチッカチッと組み合わさっていく歌野節の快感はあれど、それだけだった。文字の力は暴力より強い、とメッセージを送るなら、一行でも刺さって抜けない文章が あったらよかったけど、それがなかった。意外性のない結末、リアリティのない(わざとなのかしら? と思うくらい)人物、セリフ。一気に読んだけど、それは面白かったというより、読みやすすぎてひっかかりがなかったから。仕事つまんない時期だったのかなあ。残念。テーマも平凡だし。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
鬱内容と噂の『絶望ノート』読んだ イジメに合う主人公の中学生は 友達・担任・両親全てに相談できず 思いの丈を絶望ノートと称したノートに書き記す →書いた相手はなぜか死ぬが主人公の意図とは… という救いがまるでない作品。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ジョン・レノン(とその家族)のことを少し知っていたので序盤から違和感があり、それがそのまま最後のどんでん返し(?)へとつながってしまったのが残念。驚きもなくストレートに読めてしまったというか。 そうなるとただ気分の悪さだけが残ってしまう。 作者はどういう意図でこの物語を書いたのか? 子供が被害者・加害者になる話には、きわめて個人的な意見ですが、「出口」を用意してほしかったと思う。
Posted by
絶望は永い。永遠に思える。 この虚構は美化されていない。 美しくない物語。 やるせなくなる。 「いじめ」は狂気を孕む。 その狂気が凶器を招き、 やがて熱暴走し、誰か死ぬ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
相変わらずの後味の悪さ。でも今回はまとめ方が好き。 感じとしては女王様と私に近いかなと思いました。 前半というか大半の描写があまりにも辛かったです。やっぱりいじめものは苦手です… 照音は頭が良いのか悪いのかよくわかりませんが、運が悪いのは確実ですね。 歌野作品は主人公の容姿が整っていないと途中でイケメンが出てきて全てをかっさらって行く気がします
Posted by
設定やタイトルからして某有名マンガを連想させるところがまずは大掛かりなミスリードとか。 日記の読み手になった我々読者が(物語内の)客観的記述との齟齬に気付いていながら、 どちらに肩入れして読んでいくのか。 序盤こそイジメカッコワルイ!とか絶望した!な感想ばかり抱くもののそんなのは...
設定やタイトルからして某有名マンガを連想させるところがまずは大掛かりなミスリードとか。 日記の読み手になった我々読者が(物語内の)客観的記述との齟齬に気付いていながら、 どちらに肩入れして読んでいくのか。 序盤こそイジメカッコワルイ!とか絶望した!な感想ばかり抱くもののそんなのは瑣末な問題とわかって妙な後味の悪さが残る。 歌野氏の深いたくらみに舌を巻きました。 こんな読後感はなかなか無いです。
Posted by
黒歌野として評判も良かったので読んでみた。 歌野さんの作品は基本全て好きで、デビュー作から追っかけ。 で、本作。 確かに、前半いじめ被害者の日記形式の記述は鬱。だが、私自身の経験から、現実もこんなもんでしょ的にさらっと読めてしまった。経験者は強し(笑) なので、本作から受ける最後...
黒歌野として評判も良かったので読んでみた。 歌野さんの作品は基本全て好きで、デビュー作から追っかけ。 で、本作。 確かに、前半いじめ被害者の日記形式の記述は鬱。だが、私自身の経験から、現実もこんなもんでしょ的にさらっと読めてしまった。経験者は強し(笑) なので、本作から受ける最後10数ページの大どんでん返しによるカタルシスは、ここの部分に没入出来なかった事で半減。また、家族・友人関係の薄ら寒さ、下流家庭の生活、それに伴う人間への不信感や絶望は、正直普通に感じられる。つまり、歌野さんがそれだけあり得る記述(誇張していない)をなさっているという事。その事に妙に感心してしまった。 ラスト、ありかと思う。回収できていない線もあるが、これはこれでいい終わりだと思う。 いじめを受けた事のない方、普通の家族、普通の生活をなさっている方なら驚愕&鬱必至。逆に人生も生活も見切ってる方には普通の小説。
Posted by