八朔の雪 の商品レビュー

髙田郁(著者)

2011/08/06

ようやく図書館の貸し出しの順番がまわってきた。期待にそぐわぬ上質な出来。小説を読んでこんな美味しさを想像させて日本料理を食べたい、と思うなんてことは通常では有り得ない。澪の清々しい料理への想い、支える人達の人情によってほっこりしたり、降りかかる災難には悲哀や悲を感じ、そして生き別れた親友との思わぬ繋がりに感動したり。料理の描写もそうだが、全体的にものすごく丁寧な小説なので、他の作品もとても楽しみ。

2011/07/18

ひたむきに、ひとすじに料理の道をまっすぐといく澪。その姿にたくさんの人がひきつけられて・・・。大阪、両親を水難で亡くし、幼なじみも失った澪。澪を引き取り料理人としての道を歩ませた天満一兆庵も焼失し、江戸の料理屋「つる屋」で働く。天性の味覚に人間としての器量。澪を優しく見守り支える人々。つる屋の主人の種市、常連客の小松原、天満一兆庵の元女将・・・。雲外蒼天。雲の上にある誰も見ることのできない綺麗な青空が、優しく心いっぱいに広がりました。優しい料理と熱い気持ち。折れない心。まっすぐ自分の決めた道を行こう！！！ね！続編もあるかな〜〜〜？？

2010/01/06

おもしろい。

おもしろいんだけど、この手の時代小説シリーズモノのテクニカルさが気になってくる。

2010/01/02

会社の方が先に次巻を貸してくださって、後で一巻を読みました。

江戸時代、上方で料理人の修業をしていた澪が、訳あって江戸で料理人として店を任され、成長していく様が書かれた小説。
関西と関東の味付けや食材の違いのルーツが分かって面白い。
話の流れも面白いです。
上方訛りも味があってええどす。

2009/12/22

江戸もので料理もの。

主人公は幼い頃に水害で両親を亡くして、大阪の一級料理屋に奉公に入ったはいいけれど、なんやかんやでそのお店もなくなり、料理屋の主人夫婦と一緒に１人息子が経営しているはずの江戸店を頼りに江戸に下ったはいいけれど、その息子は吉原通いで借金作って江戸店を潰して行方知れず。
今は縁あって、蕎麦屋を経営する種市おじいちゃんのところで奉公して、料理屋の女将だったお寮さんとその日暮らしで凌ぐ日々。
………というところからスタートなんだけど、もう既に苦労しすぎだろ。

だけどこんな苦労している状態で江戸にいるので、人情話あり、幼馴染との友情話あり、吉原あり、嫌がらせあり、ラブロマンスあり。
「ほっこり」とはこういうことか、というくらいに心があったかくなるお。

短編×5本の構成だから読みやすいので、ナンダカンダで2時間くらいあればツルッと読めるかと。
（でも私は読む時間を作らずにいたので、随分と時間がかかったけど）

ちゅーか、出てくる料理がとくかに美味しそうで美味しそうで、空腹時には読まない方がいいかも。
んでも、私は満腹時に食べ物のことを考えると胸焼けするタイプなので、満腹時にも読めないけど。笑

2009/12/11

帯にあった南光さんのｺﾋﾟｰに惹かれて購入｡上方の料理人 澪が江戸で苦労しながらも成長する話｡つらい生い立ち､幼なじみとの思い出話など､ところどころｱｸｾﾝﾄがあり､飽きずに一気に読みました（後半に話が繋がります）｡小説の最後にﾚｼﾋﾟもついています｡両親にすすめました｡

2011/07/17

あ〜いいです、本当に！時にほろほろと涙がこぼれました。ずっと気になっていた高田さんの作品を初めて読みました。設定がすごくいい。舞台は江戸ですが、主人公は大阪から来た澪。扱うのは料理、ということで話がぐんとふくらんできます。まわりの人達もご寮さんはじめ、みんないいんだなぁ。料理の場面では、出汁の香りと湯気が感じられるような気がしました。人は、かわいそうな人を助けるんじゃない。必死で頑張っている人に手を貸すんだ。そこに自分の心の中の思いを重ねて。『苦労に耐えて精進を重ねれば、必ずや真っ青な空を望むことが出来る。他の誰も拝めんほど澄んだ綺麗な空を。』どうか澪が真っ青な空を望むことができますように。

2009/11/27

いっきに読めた、それほど良い本でした。心があったかくなるような・・・読後、この本に巡り会えたシアワセを感じます。
巻末のレシピにもチャレンジしたくなります。

2012/02/15

みおつくしシリーズ第一弾！
下がり眉の少女の料理人奮闘記です。
これ読んだら、茶碗蒸し食べたくなりますよ！
読む前には、茶碗蒸しの準備必要です～

最新刊もそろそろ発売かな？

2009/11/10

こんな心がほっこりする時代小説は初めて。
優しい気持ちになれて、頑張ろうって思えて、
何よりも思いの詰まってる料理が食べたくて仕方ない！