八朔の雪 の商品レビュー
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良い。 不幸な境遇な澪だが、前向きで幸せを感じており、元気づけられる。こういう人に人は集まってくる。 きもは料理。江戸時代の生活も垣間見れて楽しい。
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洪水で両親を亡くし、大坂で名のある料亭の主である夫婦に拾われ奉公人として仕えることになるも、そこも火事になってしまい、江戸へ越してきてつる屋という蕎麦屋でお世話になるところから始まる。 女料理人として受け入れられない、大坂と江戸での素材の味の違い、好まれる味付けの違い、料理の在り方の違いなどを身をもって感じ試行錯誤しながらも直向きに取り組む澪。そして彼女を支える周りの人達。料理を通して紡がれる想いに心があたたまる。 番付に名をあげたことにより邪魔するものがでてきて〜…などといった展開は結構王道な展開なのもあり、正直先は読めてしまうので、どうなるのだろうなどというワクワク感を求めるというよりは、人の優しさ、健気さ、あたたかさに触れてほっこりするような作品を求めるときにちょうどいい作品。 ただ数点もう少し説明があった方が面白さがましたかな?と感じたところはあった。 ☆4.0
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江戸時代の町の様子やどのようなものを食していたか、気質が江戸と上方でどう違うのかが知れて面白く読めた。 上方の料亭で奉公していた澪は、江戸で料亭を再考すべく、ご寮さんと暮らしていた。 蕎麦屋の店を譲り受け、勤勉さと味覚、上方での知識を活かし次々に新しい料理を生み出す。 生み...
江戸時代の町の様子やどのようなものを食していたか、気質が江戸と上方でどう違うのかが知れて面白く読めた。 上方の料亭で奉公していた澪は、江戸で料亭を再考すべく、ご寮さんと暮らしていた。 蕎麦屋の店を譲り受け、勤勉さと味覚、上方での知識を活かし次々に新しい料理を生み出す。 生み出す料理と日々の生活が相まって、サクサク読める。構成はあきない世伝と似通っている。 江戸時代の女の立身作。
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「雲外蒼天」 どんな試練でも、努力して乗り越えれば快い青空が望める 江戸・神田にある蕎麦処「つる家」にて料理人として働く澪が、上記のとおり様々な苦難に襲われながらも、料理と真摯に向き合い続け、懸命に前に進んでいく物語です。 澪の夢は、かつて大坂にあった料理店・天満一兆庵を江戸...
「雲外蒼天」 どんな試練でも、努力して乗り越えれば快い青空が望める 江戸・神田にある蕎麦処「つる家」にて料理人として働く澪が、上記のとおり様々な苦難に襲われながらも、料理と真摯に向き合い続け、懸命に前に進んでいく物語です。 澪の夢は、かつて大坂にあった料理店・天満一兆庵を江戸にて再興させること。 故郷の大坂で、水害により両親を失い、幼馴染も行方知らずとなるという辛い過去を持つ澪ですが、後ろ向きになることなくひたむきに努力をする姿には胸を打たれます。 澪が試行錯誤して作り上げる料理はどれも美味しそうですし、澪の心の暖かさが滲み出ているような優しい料理ばかりです。 読むだけで私の心も暖かな気持ちで満たされました。 シリーズものなので、ぜひ早く次のお話が読みたいです。 幼馴染の野江との今後も気になります。
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あきないせいでんシリーズが面白かったので、こちらのシリーズは12巻まとめ買いをしました。 やはり、高田郁さんの本は読みやすい!情景を想像しやすいし、知らない日本語が出てくるから勉強にもなります。 主人公は芯が強いし、周りもいい人たち。そして表紙の澪ちゃんがかわいくて愛着がわきます...
あきないせいでんシリーズが面白かったので、こちらのシリーズは12巻まとめ買いをしました。 やはり、高田郁さんの本は読みやすい!情景を想像しやすいし、知らない日本語が出てくるから勉強にもなります。 主人公は芯が強いし、周りもいい人たち。そして表紙の澪ちゃんがかわいくて愛着がわきます。下がり眉! ほっこり酒粕汁、ぜひ作ってみたいと思いました。
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新年あけましておめでとうございますm(__)m そして今年の初読書はこれです♪ お盆と年末年始が嫌いなわたし… 追い立てられるような感じがイヤ笑 変わらぬ日常が好きです! まぁ怠け者なだけですが( ̄▽ ̄) 今年ものんびりたくさん本を読みたい! 人情物が読みたい!なので… 高...
新年あけましておめでとうございますm(__)m そして今年の初読書はこれです♪ お盆と年末年始が嫌いなわたし… 追い立てられるような感じがイヤ笑 変わらぬ日常が好きです! まぁ怠け者なだけですが( ̄▽ ̄) 今年ものんびりたくさん本を読みたい! 人情物が読みたい!なので… 高田郁さんです!好きなんですよ! あきない世傳を先に読み始めたので…みをつくしは後回しになってました_φ(・_・ あきない…も主人公の周りがもう素晴らしいのですが こちらもいいよぅ‼︎種一いいよぅ‼︎ 嫌がらせに負けずに頑張る姿! そして周りの素敵な仲間たちと支え合って苦難を乗り越える!お約束通りの展開はわかっているけどそこがいいよぅ(//∇//) もう黒木華が眉を下げてる姿しか浮かばない(´ー`) そして読むと腹が減るよぅ笑
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強く逞しい若い料理人・澪とその澪を取り巻く厳しくも優しく温かい人たち。とても勇気を貰えるお話だった。
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とてもしみじみとした気分になりました。辛いことも多いし、認められないことも多いけど、ちゃんと認めてくれて見守ってくれる人たちのことも分かっていて前向きに進む姿がとても健気で見守りたくなります。
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雲外蒼天 いやーそっち行ったかーというね ひまわりめろんそっち行ったかーというね 今村作品との衝撃的な出会いを皮切りにみんみん先生に手を引かれながら時代小説ヲタクへの道をひた走る私ですが 満を持して高田郁さんの『みをつくし料理帖シリーズ』に手を出しましたよ! 誰への報告かわか...
雲外蒼天 いやーそっち行ったかーというね ひまわりめろんそっち行ったかーというね 今村作品との衝撃的な出会いを皮切りにみんみん先生に手を引かれながら時代小説ヲタクへの道をひた走る私ですが 満を持して高田郁さんの『みをつくし料理帖シリーズ』に手を出しましたよ! 誰への報告かわかりませんけど、手を出しましたよ! シリーズものけっこう抱えてるんですが、行っちゃいました、テヘ 実はこの『みをつくし料理帖シリーズ』相当前から気になってました それこそ今村翔吾さん初読み前からチェックしてたんですよ そして、ひまわりめろんの時代小説の扉は澪坊が開けてたかもしれない!と思わせる面白さ もうなー澪と澪の周りのひとたちがみんないい人なんよ もう呆れるほどいい人ばっかり そんないい人たちに助けてもらいながら、不断の努力で突き進む澪 好き! 「雲外蒼天」というのは澪が子供の頃出会った易者がみた澪の相なんですが、昨年将棋の藤井聡太さんが九段に昇段を果たし史上最年少でタイトル防衛した際に揮毫として選んだ言葉でもありますよね 文字通りの意味は、〈雲を突き抜けたその先には、青空が広がっている〉ということ。転じて、〈努力して苦しみを乗り越えれば、すばらしい世界が待っている〉といった意味なんですが まんま雲外蒼天な物語がこれからも続いて行くんでしょうね すごい楽しみ!
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「嫌がらせをされて、大事な人たちを危ない目に遭わせてしまうかもしれない。それでもやりとおます。やらしてください」澪が屋台見世を始める時、怪我の芳に誓う。これが雲外蒼天の生き方だと言わんばかりに。 覚悟はして読み始めたけれども、やっぱりティッシュは離せなかった。電車の中や図書館でよかった。登場人物も設定も典型的(ベタ)だけれども、泣かせどころが的確です。まんまと策略に嵌っているのでしょうか。 自分の苦労は厭わないけど、他人から優しくされると弱い。そんな、誰もが”頑張んなきゃ”って思わせる典型だからよいのかもしれない。もう1つ、澪の作る手料理がとても美味しそうに、美味しそうに、美味しそうに感じる。それが料理人の器量なのでしょうか。矜持なのでしょうか。後ろ姿なのでしょうか。 新しい料理が出来上がるたび、澪と一緒に喜びを味わうと共に、私自身も澪に負けないように頑張んなきゃ!って、奮い立たされる。励まされる。 「道はひとっきり。それを忘れるな」迷い、悩み、不安な中、灯台の光のような言葉です。
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