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八朔の雪 の商品レビュー

4.4

731件のお客様レビュー

  1. 5つ

    324

  2. 4つ

    276

  3. 3つ

    60

  4. 2つ

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2022/09/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「嫌がらせをされて、大事な人たちを危ない目に遭わせてしまうかもしれない。それでもやりとおます。やらしてください」澪が屋台見世を始める時、怪我の芳に誓う。これが雲外蒼天の生き方だと言わんばかりに。 覚悟はして読み始めたけれども、やっぱりティッシュは離せなかった。電車の中や図書館でよかった。登場人物も設定も典型的(ベタ)だけれども、泣かせどころが的確です。まんまと策略に嵌っているのでしょうか。 自分の苦労は厭わないけど、他人から優しくされると弱い。そんな、誰もが”頑張んなきゃ”って思わせる典型だからよいのかもしれない。もう1つ、澪の作る手料理がとても美味しそうに、美味しそうに、美味しそうに感じる。それが料理人の器量なのでしょうか。矜持なのでしょうか。後ろ姿なのでしょうか。 新しい料理が出来上がるたび、澪と一緒に喜びを味わうと共に、私自身も澪に負けないように頑張んなきゃ!って、奮い立たされる。励まされる。 「道はひとっきり。それを忘れるな」迷い、悩み、不安な中、灯台の光のような言葉です。

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2022/09/07

いい! 登場人物の人柄がなにより良い。 短編の構成になっており、一話ずつ要となる料理があり、食いしん坊の私にはとても楽しい作品です。 時代小説なのですが、とても読みやすく、すっかり虜になってしまいました。 続きが楽しみです♪ オススメ!

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2023/07/22

江戸は神田御台所町、蕎麦屋「つる家」で働いている澪。 故郷大阪で水害に遭い両親を亡くし天涯孤独の身ながら、優しい人達に囲まれ懸命に料理の腕を磨いていく。 みをつくし料理帖シリーズ第1巻。 読みたいと思ってたシリーズ、や~っと読めました。 本当に優しくて暖かい物語。 ひたむきな主...

江戸は神田御台所町、蕎麦屋「つる家」で働いている澪。 故郷大阪で水害に遭い両親を亡くし天涯孤独の身ながら、優しい人達に囲まれ懸命に料理の腕を磨いていく。 みをつくし料理帖シリーズ第1巻。 読みたいと思ってたシリーズ、や~っと読めました。 本当に優しくて暖かい物語。 ひたむきな主人公に、周りの人達も機知に富んで懐の深い人ばかり。情感描写がすばらしく至るところで目が潤んでしまいました。

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2022/08/01

母から全巻借りて読み始めました。 この物語が続いていくんだ。これだけ続いてるんだからきっと面白いんだろうと思って読み始めたら、期待を裏切らない素敵なお話。

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2022/07/31

幼い頃に天涯孤独となった澪。 それでも、たとえ短い間であっても両親の愛情は澪の心に、優しさや芯の強さを育んだ。 親に愛された過去がある人は幸せ。 ここ数ヶ月食欲が落ちてたけれど、話に出てきた茶碗蒸しを作って食べた。 美味しくて一時的だけどほっとした気持ちになれた。

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2022/06/27

面白くて一気読みでした。古い時代設定にありがちな読みにくさはなく、流れも自然ですぐに没頭しました。色々伏線張っていて、気になることがチラチラしていましたが、幼馴染みが出てきたところはジグソーパズルがぴったりはまった感じのスッキリ感がありました。典型的な主人公と優しい周囲。紫の薔薇...

面白くて一気読みでした。古い時代設定にありがちな読みにくさはなく、流れも自然ですぐに没頭しました。色々伏線張っていて、気になることがチラチラしていましたが、幼馴染みが出てきたところはジグソーパズルがぴったりはまった感じのスッキリ感がありました。典型的な主人公と優しい周囲。紫の薔薇の人みたいな侍。シリーズなのでしばらく楽しめます。大好き度❤️❤️❤️

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2022/06/24

こちらの作品との出会いはドラマ。 人気の作品だけあって、ドラマ化二回、映画化1回で合計3回も映像化されてるそうなのですが、私が見たのは2回目のドラマ版、NHKで放送された黒木華さん主演のバージョンでした。黒木華さんの演技が見たくて、名前検索して一括録画してた中のひとつだったはず。...

こちらの作品との出会いはドラマ。 人気の作品だけあって、ドラマ化二回、映画化1回で合計3回も映像化されてるそうなのですが、私が見たのは2回目のドラマ版、NHKで放送された黒木華さん主演のバージョンでした。黒木華さんの演技が見たくて、名前検索して一括録画してた中のひとつだったはず。黒木華さんの演技はもちろん、毎回でてくる料理シーンが素敵で、好印象なドラマでした。(HDDの残量の関係で最終話まで録れてなかったんですけどね笑) ただし、その時はそこで終了。そこから原作を求める…といったことはなかったのですが、最近図書館通いを始めたところ、出会ってしまったんですねぇ、原作と。パラパラと捲ってみたところ、文章との相性も合うようで、内容がスラスラ~っと頭にはいってきてくれたので、そのまま貸出のお手続きを。 おうちに帰ってじっくり読んで、読めば読むほど、主人公の配役は黒木華さんでピッタリだったんだなと。まずはとにかくそんな感想でした。さすがNHKドラマ。 小説自体もとてもおもしろく、そのまま続編以降も貸出予約させていただきました!届くのがたのしみだなぁ。 そして、ドラマももう一度、今度こそ最終話まで見たいので、再放送してくれないかなぁ…。

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2022/05/16

ホント料理小説は読むだけでお腹が空く。 鰹田麩、心太、茶碗蒸し、酒粕汁、白味噌仕立ての牡蠣、鰹飯。 どれも美味しそうで食べてみたい。 上方と江戸との違いに戸惑いつつも、ひたむきに取り組む澪を見ていると応援したくなる。 また、彼女を支える芳や種市達とのやり取りには何度も涙が出そうに...

ホント料理小説は読むだけでお腹が空く。 鰹田麩、心太、茶碗蒸し、酒粕汁、白味噌仕立ての牡蠣、鰹飯。 どれも美味しそうで食べてみたい。 上方と江戸との違いに戸惑いつつも、ひたむきに取り組む澪を見ていると応援したくなる。 また、彼女を支える芳や種市達とのやり取りには何度も涙が出そうになった。

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2022/03/27

さすが高田さん。こちらも面白いですねぇ。 事件が起こることも過去や未来への繋がりも、気になることを挟みながら2巻へと気持ちがはやります。 澪のお料理作ってみたいから本欲しくなっちゃうなぁ¨̮♡

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2022/04/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館で借りたもの。 神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す「つる家」。店を任され、調理場で腕をふるう澪は、故郷の大坂で、少女の頃に水害で両親を失い、天涯孤独の身であった。日々研鑽を重ねる澪だったが、ある日、彼女の腕を妬み、名料理屋「登龍楼」が非道な妨害をしかけてきて…。 シリーズ1作目。 初読みの作家さん。 読んでみたいと思っていたシリーズ。全部読むことに決定! 江戸と大阪の食べ方の違い。 心太を酢醤油で食べる江戸、砂糖で食べる大坂。 江戸の茶碗蒸しは卵が入っていなくて、初めて卵の入った茶碗蒸しを食べたい江戸っ子の反応が良かった! 「とろとろと口の中で溶けちまった。夢に違ぇねぇや、こんな旨いもの、この世にあるわけがねぇ」 「違ぇねえ。こいつはまるで極楽の味だ」 食べ方だけでなく、調理スタイルも違う。 板張りに座っての江戸と、土間に立つ大坂。 面白いなぁ。 茶碗蒸しに酒粕汁など…読んでるとお腹が空く! これから澪が、困難にどうやって立ち向かうのか気になる!

Posted byブクログ