夕子ちゃんの近道 の商品レビュー
結構前に友達に貸していただく。フラフラしてる身内や離婚や妊娠の方が、白血病で余命幾ばくとかいうよりとってもリアル。小説の形として優れているというのは私にもとても理解できた。それについては大江健三郎が巻末で詳しく解説してくれます。
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話の設定としては決して嫌いな分野ではないのだが(むしろ好き)、なぜだか物語の中にちっとも入っていけず、読了までにものすごく時間がかかった。最後は斜め読み。
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一つの世界を確立する。そこでは特に事件など起こるわけではないが、読者はその世界の雰囲気に浸り込んで楽しむ。そうした小説の一つ。受賞もしているのですから、出来が悪いのでは無いでしょう。ただ、何となく「世界」に上手く入り込めませんでした。 優しい話です。登場人物たちはみんな善人で、一...
一つの世界を確立する。そこでは特に事件など起こるわけではないが、読者はその世界の雰囲気に浸り込んで楽しむ。そうした小説の一つ。受賞もしているのですから、出来が悪いのでは無いでしょう。ただ、何となく「世界」に上手く入り込めませんでした。 優しい話です。登場人物たちはみんな善人で、一生懸命なんだけどどこかフワフワした感じが有って。 そういえば「ジャージの二人」もそんな話で、でもこの時はかなり浸れたのですが。
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いつまでもいつまでも話の続きを読んでいたい、と思った。この物語のなかに入っちゃって、登場人物たちと知り合いになりたい、とかさえ思うような。感動するような、ぐっとくるような、まして泣けるようなセリフがないところがまたよくて。物語中でも、「ここは会話のハイライトだぞ」と主人公が思いつ...
いつまでもいつまでも話の続きを読んでいたい、と思った。この物語のなかに入っちゃって、登場人物たちと知り合いになりたい、とかさえ思うような。感動するような、ぐっとくるような、まして泣けるようなセリフがないところがまたよくて。物語中でも、「ここは会話のハイライトだぞ」と主人公が思いつつ、気のきいたことが言えないって場面があるんだけれど、いいなーと思った。普通の小説だったら、いいセリフがきそうなところにこないのがいい。で、なんとなく流れてすぎていくんだけれど、なんとなくなんとかなっていくという。こんな日常にあこがれるような。
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面白い。会話のひとつひとつが絶妙で、もうつるつる読めて、読み終わるのがもったいないような。で、ああ、読み終わっちゃったと思ったら、今回のこの文庫にはおまけが付いていて嬉しかったね。あ、あと栞にも注意、です。
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