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夕子ちゃんの近道 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2009/04/15 |
| JAN | 9784062763349 |
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夕子ちゃんの近道
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商品レビュー
3.9
67件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
古道具屋「フラココ屋」の二階に住み込みで働くことになった「僕」を語り手とする連作短編集。 店長や大家さんの孫姉妹、常連客など、少し変わった個性的な面々との、ささやかな日常の触れ合いが淡々と描かれる。第1回大江健三郎賞受賞作。 ・・・ 何だか淡々とした作品だった。或いはほのぼの系とでも言おうか。 骨董屋のバイトが主人公であり語り手。彼の周りを取り巻く人達の日常が穏やかに描かれる。 そこに(小さいのはあるが)大きな事件は起きず、バイトの主人公の心象風景や他の登場人物との会話が緩やかに展開する。 ・・・ 本作の作風、例えて言うならば、小川糸さんの作品や、中島京子さんの作品に似ているかもしれません。こんな感じだと伝わりますかね?ほのぼのした感じ。 そう言えば、「例える」という行為、なかなか難しい作業だなあと突然思い立つ。 世に広く膾炙する事例でもって共通理解を促す、といのが例えるという行為でありましょう。 私、小川糸さんだとか中島京子さんだとかに似ているだとか書きましたが、彼らの本を知らない人にはあまり(全然!)通じないかもなあ、と反省。というより、伝えるってのが難しいなあと改めて感じた次第。 ・・・ さて、本作は第1回大江健三郎賞受賞作とのことで、大江健三郎氏本人が3章構成の大掛かりな解説を展開されていました。 内容は、言われてみればそうかもなあと思うこともあり、何だか簡単な事を小難しく捉えているかなあと思うこともあり。 偉い賞を背負うのも楽ではないかもなあ、とちょっと感じました。 ・・・ といことで長嶋氏の作品、これで4作目でした。 長嶋氏の作品ではじめて読んだ『パラレル』がかなり男性目線の作品で、うーむちょっと馴染めんかも、と思いましたが、4作も読むとそれぞれ作風が異なり、色々書けるんだなあ、と改めて感嘆。 ほのぼの系だけどみょうちきりんな倫理観の押しつけみたいなのが一切なく、気持ちよく読めました。 結局「僕」は誰だかわからず、語り手不詳なまま終わる点もミステリアスでもありました。
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大江健三郎賞受賞の連作短篇集。分かりすぎたり、分からなすぎたり、焦点の絞り方が独特すぎて不思議な読後感でした。
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アンティークというよりも古道具屋然としたフラココ屋。その2階の倉庫に居候する主人公の"僕"は、ほとんど売れない店番をしながら、どのような客が訪れたかをメモしている。のほほんとして商売気のない店長、毎日訪れてはお気に入りの長椅子に座っていく瑞枝さん、裏に住む大家...
アンティークというよりも古道具屋然としたフラココ屋。その2階の倉庫に居候する主人公の"僕"は、ほとんど売れない店番をしながら、どのような客が訪れたかをメモしている。のほほんとして商売気のない店長、毎日訪れてはお気に入りの長椅子に座っていく瑞枝さん、裏に住む大家の孫で、いつもノコギリで木を切っている美大生の朝子さん、時々フラココ屋の掃除などを手伝ってくれる、定時制高校生で朝子さんの妹の夕子さんとのちょっとした日常を綴るアンソロジー作品。 作中の登場人物にも直接指摘される「透明な」主人公は、何の欲もなくとにかく流されていく。元金持ちだという瑞枝さんには風呂の道具を押し付けられ、ちゃぶ台を持って電車に乗る。安い給料の代わりに、家賃無しで倉庫に寝泊まりしているだけだが、店長をはじめとしたいろいろな人に気に入られていく。 一方で、他の登場人物は軒並みクセが強く、様々な小さな事件を巻き起こすが、みんな楽しそうなのだ。 この手の芥川賞的な(これは大江健三郎賞だが)、純文学を志向する作品は、どことなく破滅的で退廃的な雰囲気の登場人物が多いが、本当にこの作品の良いところは、スクーターでコケても、大きな絵が偽物であっても(かどうかはわからないが)、高校生なのに妊娠しても、どこかみんな、あっけらかんと明るく過ごしているところが、この作品の醍醐味であろう。 長嶋有の他の作品にもあった、ライトノベル的にト書き分で会話や会話の返答を示したりするため、ところどころ読みにくいと感じるかもしれないが、この人はこういう作風なのである。だからといって高尚とか小難しいとか考えなくて良い。単純にエンターテインメントとして楽しんだら良い作品であろう。
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