心にナイフをしのばせて の商品レビュー
衝撃の少年犯罪のルポルタージュ
高校生が同級生に首を切り落とされ殺害された殺人事件。その後の被害者の家族に訪れる苦しみを丹念に描いた渾身のルポ。
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家族が殺人によって命を失い、残された被害者家族の心情やその後の生活をつらつらと綴った作品。 正直、読んでいても救いはほぼないですし、いつまでも事件に囚われ続けている被害者家族とは裏腹に、 加害者の少年は社会復帰し、弁護士として家庭も持っているという状況にやるせ無さを感じます。 被...
家族が殺人によって命を失い、残された被害者家族の心情やその後の生活をつらつらと綴った作品。 正直、読んでいても救いはほぼないですし、いつまでも事件に囚われ続けている被害者家族とは裏腹に、 加害者の少年は社会復帰し、弁護士として家庭も持っているという状況にやるせ無さを感じます。 被害者家族へのサポートが薄すぎるのに なぜ少年加害者には手厚い社会なのか? 罪を償う、事件と向き合うとはどういうことなのか? を淡々と事実を述べる本書を読む中で、考えを巡らせながら読み終わりました。 少年法のあり方を考えるきっかけになる本です。
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いろんな人間関係(犯人と家族、両親と娘、記者と家族)が一つ一つすごく生々しく書かれている。 犯人を恨みはじめたらおわりというような感覚は、分かるようできっと遺族の方にしか分からないんだろうな
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まだまだ被害者保護意識の薄い時に、家族というものが崩壊寸前で持ちこたえたのは奇跡的ではないか。犯人 A についてはその実像が見えずフェアとは言えないものの、被害者家族の現実だけでもショッキング。「心のナイフ」を持ち続けているのが、被害者というのは気の毒でならない。
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被害者遺族の話。加害者が国から保護を受け前科もつかず普通に生きていて、被害者家族がずっと苦しめられる。心が痛くなって、ところどころ休憩をしながらでないと読めなかった。
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ノンフィクションの話なので最後はすっきり終わらないのは分かっていたけど、やっぱりもやっとする。 また、途中の被害者の親族の生い立ちや事件後の話が長い。 加害者側の生い立ちや、事件後の話、事件での心情などを知りたかった。
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被害者遺族の話で、思ったのとちょっと違うなと感じ、なかなか読み進められませんでした。もう少し迫力のある内容かと思いましたが被害者側の淡々とした内容が多すぎるし、つまらなかった。
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犯罪によって不条理に子供の命を奪われてしまったその遺族はどのような思いで暮らしているのか。遺族の取材をもとに記された本。加害者や世間にとっては一瞬でも被害者の家族はめちゃくちゃになり一生消えない傷を残す。読んでて暗くなる二度と読みたくない。
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「被害者(遺族)は証拠に過ぎない。」本当にそうだ。それなのに驚いた。加害者を更生させるためのお金は国が出すのに、被害者には何もない。この国の法律がガバガバ過ぎて怖い。未成年の犯罪も前科扱いにしてほしい。前歴なんて機能してない。
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被害者遺族の話。 被害者側の話がほとんどで加害者の話は触れる程度しかなく珍しく感じた。残された家族や知人、友人、それぞれの葛藤や苦悩が、宗教や自傷に縋る場面が生々しい。ニュースで事件や事故をみると遺族が報われたらいい、加害者には少しでも重い刑を…と感じることは多々あったがこの本を...
被害者遺族の話。 被害者側の話がほとんどで加害者の話は触れる程度しかなく珍しく感じた。残された家族や知人、友人、それぞれの葛藤や苦悩が、宗教や自傷に縋る場面が生々しい。ニュースで事件や事故をみると遺族が報われたらいい、加害者には少しでも重い刑を…と感じることは多々あったがこの本を読んでそんな考えはおこがましい。事件を表面でしか知らない者の自己満足な発想なのかなと思った。きっと自分には計り知れない思いがあるんだろうと思う。
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