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限りなく透明に近いブルー の商品レビュー

3.2

340件のお客様レビュー

  1. 5つ

    37

  2. 4つ

    76

  3. 3つ

    104

  4. 2つ

    48

  5. 1つ

    19

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2025/01/21

理解できるもんではないと思うので 殴り書きで失礼します 気持ちもまとまらないから評価は無しで感想オンリー ※本筋には触れないけど微ネタバレ #村上龍 #限りなく透明に近いブルー 分からんながらもなんとなく身近に感じる瞬間もあったのが不思議。 正直全然理解できないし意味はわか...

理解できるもんではないと思うので 殴り書きで失礼します 気持ちもまとまらないから評価は無しで感想オンリー ※本筋には触れないけど微ネタバレ #村上龍 #限りなく透明に近いブルー 分からんながらもなんとなく身近に感じる瞬間もあったのが不思議。 正直全然理解できないし意味はわからなかった。終始終わらない悪夢にぶち込まれてた。 パーティ辺りの描写は心臓を抉られてるくらいの気持ち悪さがあって、それほどの事が起きているにも関わらず取り乱すこともない主人公。 その違和感を抱きながら、都市の話に移ったとき「赤ちゃんのように世界を眺めてはダメ」という言葉がじんわりと後半の展開に影を落としてるような感覚だった。 後半は切羽詰まった独白みたいで、懺悔みたいで、前半の動じない心が薄れた主人公との温度差があってなんだか胸がギュンとしてしまった。行き場のない感じ、身動きが取れなくて息が詰まる。 先の「赤ちゃんのように」世界を見てきたことが一気にああさせたのだろうか。 分からないけど、私も息苦しかった。 あと本筋ではないだろうけど、自分の意思でそこに居なくてもそこから出られない、みたいな本人の意思とは関係ないどうしようもない強大な流れのようなものも感じたな。 彼らは音楽に感動するし、小説を読んで感動するし、そういう感性を持っている人間であって。 環境はその感性と暴力性を両立させてしまうのか、、、 最後綿矢さんのあとがきを読んで少しだけ腑に落ちた部分もあって、ただもやもやするだけではなく終われたのは少し救い。 訳が分からない、と突っぱねる気にはならないから途中苦痛だったけど読み切って良かったと思う。

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2025/01/19

読むにつれ、自分がどこにいるのかまったくわからなくなるような、さながら地獄めぐりを体感させられているようなそんな感覚を味わう。たしかにこれでもかとセックスとドラッグが生み出すサイケデリックですらある世界を垣間見せてくれはするのだが、その中において主人公リュウの存在感はぼくにはどこ...

読むにつれ、自分がどこにいるのかまったくわからなくなるような、さながら地獄めぐりを体感させられているようなそんな感覚を味わう。たしかにこれでもかとセックスとドラッグが生み出すサイケデリックですらある世界を垣間見せてくれはするのだが、その中において主人公リュウの存在感はぼくにはどこか希薄にすら感じられる(このあたり、解釈が割れるかもしれない)。過剰に機能する自意識を持て余していることは間違いないが、それでいて実にマゾヒスティックで体感する感覚そのものに忠実になろうとする姿勢を感じてしまう。彼はカメラなのか?

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2025/01/18

主人公が目の前の事象を一歩引いて見ており、他の登場人物と比べてあまりにも自我を出さないため不気味だった。だからこそ、ラストが圧巻だった。

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2025/01/04

行き場のない若いエネルギーを、刹那的な刺激で消化してる。 登場人物のように振り返らないような遊び方に少し憧れる。 長期的な思考や描写がなくて、未来に希望がない。 夏の話なはずなのに、ずっと曇っている冬の情景が想像される。 退廃的、何もない。 淡々と進む場面展開で臨場感...

行き場のない若いエネルギーを、刹那的な刺激で消化してる。 登場人物のように振り返らないような遊び方に少し憧れる。 長期的な思考や描写がなくて、未来に希望がない。 夏の話なはずなのに、ずっと曇っている冬の情景が想像される。 退廃的、何もない。 淡々と進む場面展開で臨場感が溢れる、その場にいて眺めてるような感覚になる

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2024/12/28

刺激的なものを求めてしまうのはなぜだろう。 本、映像、何でも良い。何かを埋めようと必死で、あるいは暇を持て余して、暴力性を取り込んできた。それが自分にとっての「トリップ」だった。 綿谷りさの解説良かったな。悪意が「毒ガスのように降り注いで」、全てが薄汚く映る見方は「眼自体が汚れ...

刺激的なものを求めてしまうのはなぜだろう。 本、映像、何でも良い。何かを埋めようと必死で、あるいは暇を持て余して、暴力性を取り込んできた。それが自分にとっての「トリップ」だった。 綿谷りさの解説良かったな。悪意が「毒ガスのように降り注いで」、全てが薄汚く映る見方は「眼自体が汚れてしまったかのように、なかなか拭い去ることはできなかった」。リュウはそこから回復しようと試み、挫折し、さらに深く傷付いて塞ぎ込んでいく。平凡が実際以上に美化され、高尚な何かになり、自分の暗く汚れた部分との差異が、心に失望と後悔を残す。 きっとあらゆる大人が通り、変化を強要されてきた道を、巡り巡って始まりに辿り着くための必要プロセスだったと思いたい。正当化だろうが何でも良い。限りなく透明に近いブルーは、濁った色に埋もれて、初めてその美しさに気づくことができるのだから。

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2024/12/27

描かれている世界は暴力と薬物と性にまみれた世界。私は読むときに登場人物とか描写、情景との繋がりを見つけながら読むのが好きだが、どちらかというとこの作品は自分の知っている世界とはかけ離れている。読んでいであまり気持ちの良いものではなく自然と距離をとりながら読み進める、自分との接点あ...

描かれている世界は暴力と薬物と性にまみれた世界。私は読むときに登場人物とか描写、情景との繋がりを見つけながら読むのが好きだが、どちらかというとこの作品は自分の知っている世界とはかけ離れている。読んでいであまり気持ちの良いものではなく自然と距離をとりながら読み進める、自分との接点ありませんようにと。 ただ主人公、リュウ彼はこの描かれている世界と少し距離をとったり、俯瞰して捉えたり。その中から優しさを見出したり。 ただだからと言って主人公と読み手の私が重なることはない。それは読んでいる私の世界と描かれているリュウの世界を繋ぎ合わせたいと思うような、繋がりがあるかもしれないなと思う心が読み手の私には出てこなかったからだと思う。

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2024/12/22

寮に住んでいた女の子が読んでいた。友人が昔誕生日のプレゼントにこの本を貰い、それから年に一度歳を重ねるタイミングに毎年読んでいると聞いて、私も読んでいるのだと教えてもらった。限りなくブルー。

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2024/12/19

麻薬や乱交、暴力といった激しい内容でありながらも芥川賞受賞を節々と感じる描写力と表現力に脱帽します。はっきり言って主人公たちの行っている行為の多くは容易に頷けるものではなく近寄り難い印象です。しかし、村上龍さんの技術で相殺されて普通に読めます。むしろページ数も少なく読みやすさす...

麻薬や乱交、暴力といった激しい内容でありながらも芥川賞受賞を節々と感じる描写力と表現力に脱帽します。はっきり言って主人公たちの行っている行為の多くは容易に頷けるものではなく近寄り難い印象です。しかし、村上龍さんの技術で相殺されて普通に読めます。むしろページ数も少なく読みやすさすら与えている気がします。

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2024/12/15

 著者のデビュー作で、舞台は東京都福生市である。冒頭から最後まで、性暴力やドラッグの描写が満載で、所々目を背けたくなる描写もある。普通なら体験しないような出来事が本作では次々と出くわす。

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2024/12/12

思い出しながらの感想になります。再読すると変わるかもしれません。当時麻薬をテーマにした小説を読み漁っていましたが、読んでいてここまでリアルに麻薬を感じさせる物はありませんでした。しかしそれは時代背景と米軍、セックス等が同時に絡んだから余計だと思います。当時の読了後の印象は胸糞悪い...

思い出しながらの感想になります。再読すると変わるかもしれません。当時麻薬をテーマにした小説を読み漁っていましたが、読んでいてここまでリアルに麻薬を感じさせる物はありませんでした。しかしそれは時代背景と米軍、セックス等が同時に絡んだから余計だと思います。当時の読了後の印象は胸糞悪い。処女作でここまで印象に残る物を書けるのは才能でしかないですね。話は胸糞悪いし、読み終えると疲れます。退廃的な雰囲気は嫌いじゃないので★3つです。

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