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限りなく透明に近いブルー の商品レビュー

3.2

309件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    71

  3. 3つ

    94

  4. 2つ

    44

  5. 1つ

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2024/06/03

分からないなりに続けて2度読んだ。性と暴力とドラッグと嘔吐…(のリピートリピートリピート)全て目を背けたくなる事ずくめだけれど、むしろ嫌悪感の方が勝つけれど、でも何故だろうラストに一筋の光みたいなものを微かに感じる作品。(全くうまく言えてない感想) もっと深掘りしたらもっともっと...

分からないなりに続けて2度読んだ。性と暴力とドラッグと嘔吐…(のリピートリピートリピート)全て目を背けたくなる事ずくめだけれど、むしろ嫌悪感の方が勝つけれど、でも何故だろうラストに一筋の光みたいなものを微かに感じる作品。(全くうまく言えてない感想) もっと深掘りしたらもっともっと色々発見できそう。(現在は読み手の実力不足)

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2024/05/25

正直、全体を通して何を伝えたいのかよく分からなかった。薬物に依存する登場人物達の葛藤を通して、人間の心の脆弱さに迫ろうとしたのか。 リュウは、見たものに対して好きとか、嫌いとかダイレクトに表現するのではなく、鳥とか海中都市等、比喩的に例えて表現する。その表現力がとても魅力的で、...

正直、全体を通して何を伝えたいのかよく分からなかった。薬物に依存する登場人物達の葛藤を通して、人間の心の脆弱さに迫ろうとしたのか。 リュウは、見たものに対して好きとか、嫌いとかダイレクトに表現するのではなく、鳥とか海中都市等、比喩的に例えて表現する。その表現力がとても魅力的で、支離滅裂な話でありながら、惹かれてしまった。 Creepy nutsの曲の歌詞を借りるなら、「詩的で、繊細で、トチ狂っている」作品と思った。

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2024/05/18

前半、リュウの気もちが描かれずに進んでいるのが不思議だった。後半リュウが何を感じ考えていたのかが描かれてきて、ようやくこの小説が何を伝えようとしていたのかを知ることができた。綿矢さんの解説も分かりやすかった。それにしても、この本が当時ベストセラーになったというのが驚き。みんなどん...

前半、リュウの気もちが描かれずに進んでいるのが不思議だった。後半リュウが何を感じ考えていたのかが描かれてきて、ようやくこの小説が何を伝えようとしていたのかを知ることができた。綿矢さんの解説も分かりやすかった。それにしても、この本が当時ベストセラーになったというのが驚き。みんなどんな風に読んでいたのかなぁ

Posted byブクログ

2024/05/13

『69』とはまたガラリと毛色の違う作品、『ピアッシング』に近いか。やはり村上龍は幾重にも重なる仮面を持つ作家だ。数作読んだが、未だその作風を掴めずにいる。とりあえず今回は、綿矢りさの解説に感謝。 ドラッグ•セックス•暴力•差別の頽廃生活に慣れきったリュウは、自分が世界を見る目...

『69』とはまたガラリと毛色の違う作品、『ピアッシング』に近いか。やはり村上龍は幾重にも重なる仮面を持つ作家だ。数作読んだが、未だその作風を掴めずにいる。とりあえず今回は、綿矢りさの解説に感謝。 ドラッグ•セックス•暴力•差別の頽廃生活に慣れきったリュウは、自分が世界を見る目が曇りがかっていく事にも無自覚だったのだろう。しかし、歪んだ認知と意識(鳥)から逃れるために刺した自分の体からは、優しい起伏の色が生まれ出た。その『色』がもたらす確信が、リュウに希望を見出させた事は間違い無い。 登場する仲間たちはどれも皆健全とは言えないが、 何故だか素直で繊細な人のように思える。 最後にみたブルーを、リュウが「他の人々に見せたい」と言ったのも印象的だ。 思えば東京に来て、世間の汚い部分を安易な興味と関心で手当たり次第に覗き込んだ。 世間の嫌な部分を見続けると、嫌気がさして全てを諦めたくもなってしまう。こうして曇った認識のレンズは、完全に元に戻す事はできないだろう。それでも、世界が美しいと信じる「希望」と他人への「優しさ」があれば、そのレンズを少しずつクリアに近づけていくことが出来る。

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2024/05/05

最初からずっと苦しくてキモチワルイ。そう思わせる五感に訴える表現力が凄まじい。最後の1ページと巻末の綿谷りさの解説で救われたような気持ちになった。前半はそのための大フリだったのか。

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2024/05/04

読んでいると、sex&drag&violenceでだんだん目の前が黄色くなってきた。 知らない言葉が多く調べたけれど、だいたいお薬の名前でした。 私は当時の世情を知り得ないけれど、戦後の混乱からようやく立ち直ろうとして、それでも上手くいく人ばかりじゃなくて、傷つい...

読んでいると、sex&drag&violenceでだんだん目の前が黄色くなってきた。 知らない言葉が多く調べたけれど、だいたいお薬の名前でした。 私は当時の世情を知り得ないけれど、戦後の混乱からようやく立ち直ろうとして、それでも上手くいく人ばかりじゃなくて、傷ついて、転んで、それでも前を向こうとしてどんどん転落していった人間の哀しみがあるような気がした。だんだん薬をやりすぎて「あちらの世界」に行ってしまう描写は、こちらもふわっと「あちらの世界」に飛んでしまったような錯覚を覚えた。

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2024/04/28

冒頭から読みづらさを感じながら、性描写とドラッグ描写に引きながら読んでたけど、その気持ち悪さやネガティブな感情や嫌悪感の強さは読書で感じたことがなく新鮮ではあった。 後半にかけてやっと、これが文学かもなというある種の納得感が出てきて、ラストの方はかなり続きが気になって読んでた。...

冒頭から読みづらさを感じながら、性描写とドラッグ描写に引きながら読んでたけど、その気持ち悪さやネガティブな感情や嫌悪感の強さは読書で感じたことがなく新鮮ではあった。 後半にかけてやっと、これが文学かもなというある種の納得感が出てきて、ラストの方はかなり続きが気になって読んでた。 少しこの世界観に足を突っ込んでみる気持ちで、作者の他の作品も読んでみたい!

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2024/04/08

この小説に星2をつけるなんてわかっていない。 そう思われても仕方ない... 読み解ける人には間違いなく名作なんだと思う。 それでも自分には理解するのが難しい小説だった... 主人公のリュウは 作者の村上龍さんなんだとか...ちがうのだとか... 本人曰く『そう思っても思わなくて...

この小説に星2をつけるなんてわかっていない。 そう思われても仕方ない... 読み解ける人には間違いなく名作なんだと思う。 それでも自分には理解するのが難しい小説だった... 主人公のリュウは 作者の村上龍さんなんだとか...ちがうのだとか... 本人曰く『そう思っても思わなくても構わない』 要するに前者なんだと思った。 内容もパンクな要素を秘めた表現や文章が続く。 どうにか、176ページの短いはずの超長編を読み切った感想は真っ直ぐに文章を読むだけでは理解が出来ないのだと思った。 綿矢りささんの解説を読んで 全て読書に通ずるが当書を読むのにはセンスと読み手の知識や感受性、創造性が改めて必要だと感じた。 そして自分にはそういった力がまだ乏しいと。 また月日が経ち、節目だと感じた時に改めて読み直し、評価を1つぶんでも多く理解が出来る自分になっていれたら嬉しい。

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2024/03/28

難しかった。どう読み取ったらいいのか解らないことが多かった。でも19歳という不安定な時期の苦しさは伝わってきた。何だかわからないものに押し潰されそうな不安を常に抱えて生きていたのかな…どの登場人物もしていることは大人顔負けのことばかりだけれど、語る話の端々に幼さが見えた。自分自身...

難しかった。どう読み取ったらいいのか解らないことが多かった。でも19歳という不安定な時期の苦しさは伝わってきた。何だかわからないものに押し潰されそうな不安を常に抱えて生きていたのかな…どの登場人物もしていることは大人顔負けのことばかりだけれど、語る話の端々に幼さが見えた。自分自身のことなのに他人事のように捉えている様子が印象的だった。文章の表現力がリアル過ぎて目を背けたくなる場面もあった。

Posted byブクログ

2024/03/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

宝石は傷つけられて輝きを放つもの、というのがラストシーンを見て思い出したものだった。作中の行為を肯定する訳じゃないけど、ただ頭に浮かんだ。 正直、巻末の解説を読むまであまり理解できていなかった事を痛感したけどそれでも文章の力が凄くて少しづつイメージしながらじっくり読めて満足感がすごい。ページ以上に時間がかかった感じ。

Posted byブクログ