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限りなく透明に近いブルー の商品レビュー

3.2

326件のお客様レビュー

  1. 5つ

    35

  2. 4つ

    73

  3. 3つ

    101

  4. 2つ

    45

  5. 1つ

    19

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2024/03/10

クズしか出てこない。唯一の良心は警察官達(主人公達への読み手の気持ちを代弁してくれる)とアパート1階の鳥好き夫人(寛容で優しい)。 部屋をちゃんと掃除して、規則正しい生活を送ろう、という気になる小説。笑 内容が内容なので、好みはわかれると思うが、要所要所の文学的な描写は汚らわしく...

クズしか出てこない。唯一の良心は警察官達(主人公達への読み手の気持ちを代弁してくれる)とアパート1階の鳥好き夫人(寛容で優しい)。 部屋をちゃんと掃除して、規則正しい生活を送ろう、という気になる小説。笑 内容が内容なので、好みはわかれると思うが、要所要所の文学的な描写は汚らわしくも、美しい。 薄い本だが表現の質量が物凄い、それでいて中身はペラペラともとれる、エキセントリックな一冊。 ヨシヤマのかまってちゃんぶりには困ったものである。お前メンバー最年長ちゃうんかい、しっかりしなさい。

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2024/03/05

村上龍先生。初でした。 タイトルは勿論聞いた事があって、作家の先生と知る前に何度かお話する機会があったんです。ただ、無知だった私は無駄な世間話しかしなかったんだよなー。あーー時を戻したい。本当に勿体ない。 久しぶりに文学に触れた読後感。そして読み終わって、芥川賞と知る。うん、芥川...

村上龍先生。初でした。 タイトルは勿論聞いた事があって、作家の先生と知る前に何度かお話する機会があったんです。ただ、無知だった私は無駄な世間話しかしなかったんだよなー。あーー時を戻したい。本当に勿体ない。 久しぶりに文学に触れた読後感。そして読み終わって、芥川賞と知る。うん、芥川賞って感じが強くする。内容は結構キツめの当時の若者系、その中でも極異端。 何が凄かったって、想像を掻き立たせてくれる文章力と文体の強さよ。ぶっ飛んでるし、読者は色んなところに振り回されて迷子になる。でも、これも含めての作品なのでしょう。狂気なんだけど、刺さる。一文一文をなぞるように、頭の中で情景を膨らませながらじっくり読ませて頂きました。素晴らしい作品です。

Posted byブクログ

2024/02/22

今まで読んだ小説の中で一番難解だったかもしれない... 最後のあとがきで、本書の価値を少し理解できた気がする。逆に気になったので、この作者の本をもう一冊読んでみようかな笑

Posted byブクログ

2024/02/21

薬やってるやつじゃないとおかしい描写ばかり。 セックスもたぶん事実だろう。 それを主人公を自分の名前にして小説にしてしまうの頭おかしすぎる。 自分には一生わからないし、分かりたくもない世界。

Posted byブクログ

2024/02/03

主人公リュウの感情の起伏があまりなく、ドラックや暴力的なことが起こってもあまり現実味を感じない雰囲気があったが終盤でリュウが錯乱しているような状態の で幻聴や幻視を見ている時はリアルな感じがした。細かい描写の表現が好き。

Posted byブクログ

2024/01/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

デビュー作から村上龍らしく、暴力的で登場人物はほぼ全員薬物でラリっている。この生々しさは、苦手な人なら吐き気を催しそうなくらいだが、不思議と嫌に思わない。この独特のエグさがどこかクセになる。コインロッカーベイビーズでも感じたこのエグさは村上龍の大きな個性でやみつきになる。 登場人物は基本常にラリっているが、意味不明の小説には感じない。この小説は青春小説だと僕は捉えた。掃き溜めのような生活を繰り返し、1日の大半を裸で欲のままに暮らす落ちぶれた若者達、これも一種の青春のように感じる。 リュウの一人称が僕というのは、本当は育ちは良い証拠なのかもしれない。ピアノやフルートを扱える事からもそう考察もできる。ケイもお父さんからいいネックレスなどをもらっていた事から、ヨシヤマは違いそうだが、あとは良い家庭で育った若者達なのかもしれない。 芥川賞受賞作なので、ちゃんとしたオチが存在しない。 ただ、最後までこの作品を読めばこの本に対する印象が最後の1ページでガラリと変わるかもしれない。 薬物は危険とか、なぜ道を踏み外したのか、そんな安っぽい題材じゃない。 言葉にするのが難しい感情が、心の底で沸々と沸いてくる。二十代前半の人達に一度読んでみて欲しいと思う。万人に刺さる小説ではないが、暴力的でラリってはいるが、どこか切なさも感じるこの作品に、色々迷うことの多い20代なら強烈に刺さるモノがあるかもしれない。

Posted byブクログ

2024/01/21

時代性による影響が大きい本だ。 この本が出たときは1978年。今から50年近く前だから、確かに当時は若者画ドラッグに溺れたりグループセックスするなどといった風俗や文化は表に出ていなかったであろう。 今はもう掃いて捨てるほどあるから、特に目新しさもないが。 ヨシヤマが手首を切る描写...

時代性による影響が大きい本だ。 この本が出たときは1978年。今から50年近く前だから、確かに当時は若者画ドラッグに溺れたりグループセックスするなどといった風俗や文化は表に出ていなかったであろう。 今はもう掃いて捨てるほどあるから、特に目新しさもないが。 ヨシヤマが手首を切る描写は生々しすぎてトリハダが立った。 エログロがヤク中の主人公の目を通すと、ただのたんたんとした日常になるところ、ひとつの異常性を孕んでいる。 ヤク中ばかりの集団の中では、離脱しようという前向きな革新的な考えは起こりにくい。 みんな地の底に寝転んで、這い出る者の足を引っばろうとするから。 主人公自らを傷つけた透明に近いブルー色のガラス。最後は綺麗だったし誰もエログロに染まらない、、唯一の清らかな部分。 救いがあるならそこだけか。

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2024/01/05

退廃的な日常を描いた本。 ストーリーは無いに等しい。 活字だけだが五感を刺激され色や匂い感情や感触まで伝わってくる。 かなり読み手を選ぶ暴力的な内容。

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2023/12/05

始終嵐の中にいるような感じでした。私には読む力が足りなくて、半分も理解することができませんでした。また何年か経ったらリベンジしたいと思います。

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2023/12/03

とりあえず綿矢りさの解説に感謝。あれがなければほんとに何言ってるんだ、で終わってた。 村上龍の頭の中はほんとにどうなってるんだ、と疑問でしかなかったですが、息をつかせぬままに綴られる文章と、どこか冷めた目で世界をみるリュウの視点は面白かったです。 でもむずかしい。。めちゃめちゃ売...

とりあえず綿矢りさの解説に感謝。あれがなければほんとに何言ってるんだ、で終わってた。 村上龍の頭の中はほんとにどうなってるんだ、と疑問でしかなかったですが、息をつかせぬままに綴られる文章と、どこか冷めた目で世界をみるリュウの視点は面白かったです。 でもむずかしい。。めちゃめちゃ売れた理由は私にもわからず。そんなところが売れた理由なのかもな、とも思います。

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