極北クレイマー の商品レビュー
バチスタシリーズだが、今回はミステリ要素が薄い。キャラクターは個性的でコミカルだが、地方医療の問題点にフォーカスした社会派小説。流されやすい主人公のキャラは別物と重複するが、面白い作品。終わり方に物足りなさを感じたが続編があることを知って納得。引き続き読んでみたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
財政破綻寸前の極北市。その市民病院が舞台。 地方医療の様々な問題や医療事故を扱ったお話です。 何一つ問題が解決していない印象を最初は受けたのですが、 モデルとなっている病院があることを知り、 「あえて」決着をはっきりさせない終わらせ方をしたのではないかと考えました。 現実の医療が抱えている問題は、簡単に決着をつけれるものではないでしょうから。 お話の中では過去の海堂作品の登場人物がリンクしていますので、 読んでいてクスッとくる場面があり、 このリンクがあるからこそ“次を読むこと”を楽しみにしてしまいます。
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赴任した先の病院は、なくてはならない施設ではあるものの ものすごい赤字を抱えた負債物件、でした。 遊園地の観覧車といい、赤字大量といい、これはもしや あそこがモデルですか? と思う舞台。 しかし従業員一同、ある意味生ぬるい所に使ってるな~と。 ここの方針です、と言われれば縋りど...
赴任した先の病院は、なくてはならない施設ではあるものの ものすごい赤字を抱えた負債物件、でした。 遊園地の観覧車といい、赤字大量といい、これはもしや あそこがモデルですか? と思う舞台。 しかし従業員一同、ある意味生ぬるい所に使ってるな~と。 ここの方針です、と言われれば縋りどころか捕まる所もないわけですが これはどうなんでしょう…違う意味で訴えられそうです。 まぁでも最後には色々付けが回ってきた感じですが そこはまぁ当然でしょう、という感じです。 しかし、こういう状態が目の前にやってきたら どうするべき、というかどうするんでしょう? むしろ、任期(?)の2年以内にどうにかなるんでしょうか、これ。
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いろんな作品の繋ぎ役になっているのだろう。 他の作品で、登場人物の前後を探してみたくなる。 単体作品としては、やや乱雑だった。
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いつもの面々は殆ど登場しませんが、バチスタシリーズでしょう。 いい人ではないけどどこか憎めない極北市役所、および市民病院の面々がいい味を出しています。 清川氏がメディアを相手に啖呵を切る場面が爽快。100%共感です。 欲を言えば、姫宮さんにもうちょっと多く登場して欲しかった。
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桜宮サーガの終わりの始まり的な物語。 作者の訴える官僚主導による医療の崩壊の一端、 地方医療の崩壊を描いてる。 ひとつの物語としては少々物足りないところもあるが これからの始まる大きな物語の序章だと考えるべきだろう。 他の話でたまに出てくる北の案件とはこの 三枝の逮捕...
桜宮サーガの終わりの始まり的な物語。 作者の訴える官僚主導による医療の崩壊の一端、 地方医療の崩壊を描いてる。 ひとつの物語としては少々物足りないところもあるが これからの始まる大きな物語の序章だと考えるべきだろう。 他の話でたまに出てくる北の案件とはこの 三枝の逮捕と市民病院の崩壊だったのか? 医療の崩壊が官僚の主導ではなく 一般市民の医療に対する誤った認識にも基づくという 作者の主張が前面的に出てきているのは ジーンワルツと共通だが飛ばされ医師の今中の皮肉な 視点で物語が進むのでジーンワルツほどシリアスではない。 桜宮サーガを読んでる人間には結構嬉しい小ネタが満載で 某ジェネラルの健在ぶりやあの駆け出し研修医の成長した 凛々しい姿を知ることができる。 つーか、世良がここで出るとはびっくりした。 ブライトメスを早く読みたい。 グッチー&白鳥、世良&今中の物語がどのように 合流するのか非常にワクワクしている。
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姫宮さんが登場するのに期待して読んだので、もう少し出番が欲しかった。続編も読みますが、関係する2冊も読んどくとさらに楽しめますね。
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この作家さんにしては面白くない本。何かの布石のためだけの位置づけ。こんなの売るか?読んでも得るものがない。期待が大きかっただけに非常に残念。
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姫宮が印籠(愉快な肩書)をだして周りがびっくりするところが楽しかった。姫宮って魔人探偵ネウロという漫画に出てくるアイに似てると思った。
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