花々 の商品レビュー
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現実から逃げて、島を転々と放浪する純子。 島出身で今は都会で働く成子。 苦労した末に痴呆になった母、島をめぐるリゾート開発、夫との離婚 生い立ちも抱えているものもそれぞれ違うけれど、前へ進むためにもがく力は二人一緒であり、島々で出会った人たちの純粋さや優しさが背中を押してくれた。 なんか、カフーを待ちわびて って話の違う人目線みたいな感じ。 最初短篇かと思ってもうちょい続き読みたい気になってたから話が続いていてよかった。 なかなか)^o^(
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『カフーを待ちわびて』の“明青(あきお)と幸(さち)”の暮らしの傍でくり広げられていた、もう一つの感動ドラマです。島を愛する旅人でフリーターの純子と、故郷の沖縄を捨て、東京のキャリアウーマンとして生きる成子。ひょんなことから、この対照的な二人が出会い、ある目的のために奄美諸島の神...
『カフーを待ちわびて』の“明青(あきお)と幸(さち)”の暮らしの傍でくり広げられていた、もう一つの感動ドラマです。島を愛する旅人でフリーターの純子と、故郷の沖縄を捨て、東京のキャリアウーマンとして生きる成子。ひょんなことから、この対照的な二人が出会い、ある目的のために奄美諸島の神秘の島々を旅することに……。しかし二人が見つけた物は、探していた目的以上の大きな物。それぞれの「宿命」だった。
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あたしも旅人になりたいって思ったこともある。 けど、あたしはなれなかった。 旅人になった奈津子や純子がすごいと思った。 軽トラの荷台に乗ったり、ハンカチの花、見てみたいな。
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視点が変わっても醸し出される空気感が緩くてよかった。 個人的には『カフーを待ちわびて』に出てくるふたりのその後をもっと詳しく知りたかったな。
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それぞれリンクする5つの話。 大好きな「カフーを待ちわびて」の サイドストーリーもあり お得感満載でした。
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偶然にもカフーの直後に読んだの原田マハ作品。リンクしていると思ったら、外伝だったのね。相変わらずの島の心洗われる美しさや、強く優しい女性たち。少し泣けた。そして、カフーの明青と幸のその後がカフーで良かった。チャーカフーアラシミソーリ
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「カフーを待ちわびて」のスピンオフ。 沖縄の離島と東京や都会、その空気感の違いを島の美しい花々が埋めていく。 しばられて動けないのも、旅人であり続けるのも、難しく時には抗えないことなのだとしながらも、全編に流れるやさしい雰囲気。 「花だより」のラストで、カフーが完結。ほっとした。
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「カフーを待ちわびて」の外伝と聞いて、 明青と幸のことがわかるかと思って飛びついた。 たったの3行だったけど二人で島に帰ってきた、とあり嬉しい。 さて、外伝は女子の話。 南の島に魅せられて住んじゃったり、 転々と島をを変えたり、逆に島から出て都会で暮らしてみたり。 30代の女子のこと。 人が優しい、お酒も食べ物もおいしい。 とにかく、何にもなくて海が綺麗。 真夏の紫外線だらけの日差しの中で、 時間が止まってしまうような感覚になる。 島の時間はゆるりと流れる。 旅人純子やフーテン奈津子が羨ましい。 でも、やっぱり部外者なんだ。 島の人間でない彼女達の思いも切ないなぁ。 いつかいなくなる人として彼女達と接する島の人達。 主人公の純子は、安住の地を求め続けている。 ついにというか結局というか巡り巡って 故郷に安住の地を決めた主人公が 手紙をくださいと島で会った人達に伝える。 メールではなくて手紙。 「島な人々」から来る手紙だなんて。。。いいね。 手紙はいいよね。なんだか伝わるよね。 島を離れて都会に住んだのに 帰りたい故郷をリゾート開発で失う成子。 みんな それぞれだ。 それぞれに自分の安住の地への思いがある。
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認知症の母を施設に入れたまま家を飛び出し 沖縄のダイビングショップでアルバイトをして暮らす純子だったが リゾート開発で立ち退きとなってしまう「鳳仙花」 大手都市開発企業に就職して公務員の夫を持つ成子は 外面はいいが夫にだけは八つ当たりし 愛犬ホープの世話を押し付ける「ねむの花 デ...
認知症の母を施設に入れたまま家を飛び出し 沖縄のダイビングショップでアルバイトをして暮らす純子だったが リゾート開発で立ち退きとなってしまう「鳳仙花」 大手都市開発企業に就職して公務員の夫を持つ成子は 外面はいいが夫にだけは八つ当たりし 愛犬ホープの世話を押し付ける「ねむの花 デイゴの花」 奄美諸島の与路島を訪れた純子は ノロである宿のおばあさんから故郷に帰れといわれる「さがり花」 奄美諸島の加計呂麻島にやってきた成子は カフェのママから開発をたしなめられる「千と一枚のハンカチ」 故郷に戻ったものの母の死に目に会えなかった純子が そこに腰を据えて皆から手紙を待つ「花だより」 装丁:ストア・インク カバー写真:櫃田珠実 『カフーを待ちわびて』のサイドストーリーです。 明青の暮らす島に流れ着いた純子と 明青の同級生で上京した成子が沖縄・奄美諸島で交互に語る。 南の島の花をモチーフに自然の懐の深さと 現代社会に適応を迫られる現状が綴られています。 「都会で働く三十歳手前の女性が、生活や人生やなんだかんだに飽き飽きして、沖縄へやってくる。最初はぶらりと寄ったつもりが、存外の居心地のよさにそのまま居ついてしまう。そういう女性がたくさんいるという。」 沖縄病と呼ばれているらしいですがこれって女性に限ったことなんですかね。 ダイビングショップの経営者である庄司さんも 本土から移住してお店を経営しているし男女問わず その魅力に取り付かれてしまう人はいると思います。 オリエンタリズムの一種かな。未踏の地なのでいずれは訪れてみたい。 装丁はもっと南国っぽいパワーのある花がよかったです。
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すんなりと読めました。 離島独特の、のんびりとした空気がすごく伝わってきます。 旅に出たくなりました*
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