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生きてるだけで、愛。 の商品レビュー

3.9

214件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2019/02/03

過眠、メンヘル、25歳。死にたいを連発。恋愛は生活に負ける。ってそうだなぁって心に残った。同棲してた津奈木の元カノの行動怖すぎる。芥川賞候補の表題作とその前の話しがおさめられている。葛飾北斎の富嶽三十六景ーその中でひときわ激しい神奈川沖浪裏をモチーフにしている。度を越した行動で驚...

過眠、メンヘル、25歳。死にたいを連発。恋愛は生活に負ける。ってそうだなぁって心に残った。同棲してた津奈木の元カノの行動怖すぎる。芥川賞候補の表題作とその前の話しがおさめられている。葛飾北斎の富嶽三十六景ーその中でひときわ激しい神奈川沖浪裏をモチーフにしている。度を越した行動で驚かされるのは、悪くない。作者の本気が感じられた。ような。

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2018/11/24

感情移入はできないけど、 寧子のことも 津奈木のことも 少しだけ理解できた気がしたし 津奈木のいる空間は さぞ暖かいのだろうと思った。

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2018/10/08

2018.10.8 言い回しがメチャクチャすき! 「いいなぁ、わたしと別れられて」 死ねマンがよい、こういうものが書きたかったんだよなあ

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2024/08/21

ずしりと響いた。 自分が自分のことをわかってないのに、それを全部分かってもらおうなんて無理な話。 葛飾北斎の波を描いた絵が、現代の技術を駆使して撮った写真とちょうどぴったり重なって見えるその確率5千分の1。 それがうまくこの話を盛り上げてくれてて、実際にどんなものか見てみたくなっ...

ずしりと響いた。 自分が自分のことをわかってないのに、それを全部分かってもらおうなんて無理な話。 葛飾北斎の波を描いた絵が、現代の技術を駆使して撮った写真とちょうどぴったり重なって見えるその確率5千分の1。 それがうまくこの話を盛り上げてくれてて、実際にどんなものか見てみたくなったし、知ってから絵を見ると見方もかわって今では絵まで好きな作品になった。 本当にぴたりと重なってるように見えて、小説の内容は勿論、絵と写真、2度楽しめました。

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2020/01/14

メンヘラ!かなり酷いな〜と思いながら読んでたけど、どうしようもなくてどうしたら楽になれるのかわからなくなる感じ…わかる…ってなる、状況は酷いけど気持ちはまじでわかる…って。私と別れられる人まじで羨ましい。

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2018/06/27

躁鬱の激しい女の子と自分以外には無関心な男との同棲生活を描いた物語。 境界性パーソナリィ障害の女の子の思考が半端ない。 自分中心の思考パターンはこんな感覚なのだと肌で感じられる小説。 少し怖いが興味はある。 しかしとてもじゃないが一緒には暮らせない。 この自己の中に丸まっ...

躁鬱の激しい女の子と自分以外には無関心な男との同棲生活を描いた物語。 境界性パーソナリィ障害の女の子の思考が半端ない。 自分中心の思考パターンはこんな感覚なのだと肌で感じられる小説。 少し怖いが興味はある。 しかしとてもじゃないが一緒には暮らせない。 この自己の中に丸まって外の世界に向きあう女の子と、自己の中に潜り込んではいるが、それを無関心で乗り切ろうとする男、どちらもある意味社会不適合者。 この極端な対比を描くことで読み手の核を揺さぶるんだろうな。 どちらにしてもこんな作品を書いてみたいが、私には永遠に書けない作品だ。 これぐらい自己破壊しないとプロにはなれないのか。 しかし興味は深い。 この作者の他の作品も読んで見たい衝動にかられる。 作者23歳ころの作品だとか。 劇団主催、戯曲が本業らしいがやはり役者さんで文学もやってる人は確かに異人が多い。 ま、私もまともではないから、 多少は大成する可能性はあるのだろうか(笑)

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2018/06/15

疾走感が素晴らしい作品。人とは違うという姿をここまで描くかというところまで描き、それがラストの主張をより効果的に力強く訴えさせてくる。とにかく好きな作品。あと解説も面白く感じた。

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2018/06/09

本谷さんの本は、ささるポイントがいくつかあるのだけど、お腹いっぱいになってしまう。 これくらい短くてちょうど良いのかもしれない。 過眠症の主人公。 私が学生時代にグータラ過ごしていたことと少しダブってしまった…仕事辞めてダラダラしたいと思うこともよくあるけど、こんな暮らしは嫌だ...

本谷さんの本は、ささるポイントがいくつかあるのだけど、お腹いっぱいになってしまう。 これくらい短くてちょうど良いのかもしれない。 過眠症の主人公。 私が学生時代にグータラ過ごしていたことと少しダブってしまった…仕事辞めてダラダラしたいと思うこともよくあるけど、こんな暮らしは嫌だな。と思ったので、仕方ない。働こ。

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2018/04/06

(01) 自意識の在り処を抉るように探った作品で,女性の自意識という点では,町田庚の男の自意識を転がした一連の作品と対をなすようにも読める. 自分の発言と行動の裏には心裡があるとされ,心裡と言動の間には,通常,社会的な思弁(社会と自分との調節する弁)が働き,躊躇や深慮などがなされ...

(01) 自意識の在り処を抉るように探った作品で,女性の自意識という点では,町田庚の男の自意識を転がした一連の作品と対をなすようにも読める. 自分の発言と行動の裏には心裡があるとされ,心裡と言動の間には,通常,社会的な思弁(社会と自分との調節する弁)が働き,躊躇や深慮などがなされるべきとされているが,主人公の彼女にはその部分がまったくといっていいほど,この調節弁が不足していて,気持ちのよいぐらいでもある. そのとき,生身という身体性が露わになる.鬱とも指しされているが,行動に疲れ,発言に疲れた彼女を疲れさせる原因はこの生身,生きている自分であるのだけれど,この裸の自分はどうしても残ってしまう.それは寒さを感じてしまう,毛が生えてしまう,アルコールで酩酊すれば嘔吐してしまう(*02),彼女は,そんな生身と肉薄しなければならない. (02) それは「自然」の問題でもあるが,ウォシュレットの噴水は,自然の水が上から下に落ちるのに対し,下から上に噴き上がる,このことの違和感を主人公の彼女は告発し,訴追しているのである.

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2018/02/03

北斎の神奈川沖浪裏がピンクになっている表紙の文庫本。これに触れた部分もあるのですが…。終始破天荒な言動の主人公に最後まで感情移入出来ず、結果的に小説としても楽しめなかった。住むところを提供し鬱で引きこもってもそっと見守っているのに、いつも乱暴な言葉をかけられる同棲相手。病気の発露...

北斎の神奈川沖浪裏がピンクになっている表紙の文庫本。これに触れた部分もあるのですが…。終始破天荒な言動の主人公に最後まで感情移入出来ず、結果的に小説としても楽しめなかった。住むところを提供し鬱で引きこもってもそっと見守っているのに、いつも乱暴な言葉をかけられる同棲相手。病気の発露だとしてもためらいなく壊される物たち。相手側のの心の痛みを想像出来ないからやれることです。病気だから仕方がないとでもいうことでしょうか。こういう人は最後までこのままなんでしょう。ラストも、だから何?という感じでした。久しぶりに後味の悪い小説でした。なんで読んだんだろう。

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