生きてるだけで、愛。 の商品レビュー
講義で薦められた本。 ジャンルとして確立されてるのか分からないけど、授業では「メンヘラ小説」として扱われてました。 寧子の感覚がよく分かりすぎて読んでるうちにメンヘラが感染しそうになる。かといって到底エキ子にはなれないけど。 津奈木や寧子の、現実と非現実のギリギリ境界ラインくら...
講義で薦められた本。 ジャンルとして確立されてるのか分からないけど、授業では「メンヘラ小説」として扱われてました。 寧子の感覚がよく分かりすぎて読んでるうちにメンヘラが感染しそうになる。かといって到底エキ子にはなれないけど。 津奈木や寧子の、現実と非現実のギリギリ境界ラインくらいのキャラ設定がすごく上手いと思う。
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自分でコントロール出来ない自我を「これでもか」と描いたこの小説は、ある意味日本の伝統的私小説の継承者なのかも知れない。
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なんか、普通だったら絶対感情移入できないような普通じゃない状態の主人公なのに、うっかり感情移入してラストはうるっときてしまった。 言い回しとか表現が、結構好き。 てか、私も過眠症の気があるかもー。
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ずーっとずーっと探してて今日やっと巡り合えた。 主人公の寧子25歳、鬱からくる過眠症で悩み、己に悩み、 恋愛に悩み、人生に悩むストーリー。 こんなすごい小説があったことにびっくり。 共感できすぎる自分にもちょっと驚愕。 エキセントリック、略してエキ子。 私もエキセントリックな...
ずーっとずーっと探してて今日やっと巡り合えた。 主人公の寧子25歳、鬱からくる過眠症で悩み、己に悩み、 恋愛に悩み、人生に悩むストーリー。 こんなすごい小説があったことにびっくり。 共感できすぎる自分にもちょっと驚愕。 エキセントリック、略してエキ子。 私もエキセントリックな女なんだろうか? 「でもきっとあたしにはあたしの別の富士山がどこかにあるってことなんだろう。」 「自分という女は妥協におっぱいがついて歩いているみたいなところがあって、 津奈木と付き合うのも当然妥協だった。」 「あんたが別れたかったら別れてもいいけど、 あたしはさ、あたしとは別れられないんだよね一生。」 本谷有希子最高!!この自己炸裂ストーリーは他の人には きっと書けない。 何度も読み直すこと間違いなし。 短編『あの明け方の』も良し。柿の種、分かりすぎるよ。 とにかく、これが小説となっていることが嬉しい。
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